格安立ち飲みで 万願寺唐辛子
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は日本酒にしよう。
JR御徒町駅から北西に向かって徒歩2分。
やきとん まる○だ。
浅草の観光地価格を肌で感じてから上野~御徒町界隈の激安ぶりを改めて実感。
安心安定いつもの店に来訪したということだ。早速乾杯!(終わりの始まり)
クラシック版を提供してるのがありがたすぎる。旨い。
さてさて何を注文しようかな。むむ?「万願寺唐辛子」が気になる。
というかわざわざ特定名称が付いてる時点で有名なのだろうか?
***
どうやら万願寺唐辛子とは知名度が高い京野菜のひとつとのこと。
唐辛子という名前ではあるが甘味があり種が少なく食べやすいことが特徴で、その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれているらしい。
・・・ん?待てよ?知名度が高い・・・?九条ねぎや水菜、たけのこ、大目に見て聖護院大根くらいまでは知名度が高いと言えるだろうが、万願寺唐辛子を含めその他の野菜はそこまで知名度が高いと言えるのだろうか?
(野菜以外も含まれてる)京のブランド品31品目を見てみたが、知名度が高いどころか初見の野菜がいくつもあった。つまり全国的な知名度が高いというワケではなく知る人ぞ知る。もしくは地元では有名というヤツではなかろうか。
※参考。写真や説明付きで載ってるが初耳の品も多い・・・
https://kyoyasai.kyoto/details
どうも京野菜の定義は曖昧で明確には定められていないとのこと。
誰がどう定めたのか気になるところだが、全国に供給するほどの生産量が無いため地域限定となっており知られる機会が少ない側面もあるのかも知れない。
先日「旅先のスーパーを覗くとその地域ならではの品々が並んでおり物珍しく感じられるのでオススメ」と紹介したがコレも該当するのだろう。京都の常識、その他地域では非常識というヤツだ。(逆もまた然り)
「万願寺とうがらしとじゃこの炊いたん」が夏のおばんざいとして日常的に作られているそうだが、そもそも「炊いたん」とは?「おばんざい」とは?説明されなければ分からない。
※参考。農林水産省のページなのに「おばんざい」が未説明でモヤっとする。。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/manganzitougarashitojakonotaitan_kyoto.html
どうやら「炊いたん」は煮物を指すようで「おばんざい」は京都の一般家庭で作られてきた惣菜とのこと。標準語話者に通じない時点で方言と呼んで良いだろう。
地方出身者が口を揃えて言うのが「地元を出るまで方言と思ってなかった」という台詞だ。皆さまも聞いたことがあるかも知れないし言ったことがある方もおられるかも知れない。
私は全国の様々な地方から集まって来る東京で育ったイコール最大公約数的な標準語のみで言葉を学んだので、方言が通じずカルチャーショックを受ける経験が無いことをある意味残念に感じている。
何故かと言うと地元を出てから言葉が通じなくて困ったと言いながら彼ら彼女らは照れつつも地元の言葉や方言に誇りや愛着を持ってるように見受けられるからだ。言語は文化の一部なのでその気持ちは正しいのだろう。これからも大事にして頂きたいと思う今日この頃だ。(意味は説明して欲しいが笑)
***
盛大に脱線した。元に戻ろう。
頼んだメニューはこちら。
・純レバ
・野菜串(たくわん)
・焼きサバ
・今日のキノコ(しいたけ)
・万願寺唐辛子
純レバ
安定の旨さ。延々とつまんでられるのが素晴らしい。
野菜串(たくわん)
もはや注文しない選択肢が無いレベル。あまじょっぱくて旨い。
焼きサバ
旨い。串サイズは初めてだが食べやすいし量も丁度良くてアリ。
しいたけ
肉厚で良い香り。旨い。
万願寺唐辛子
事前情報ゼロで食べたので青唐辛子のような辛さを覚悟したが辛味ゼロ。というか甘味のあるデカいシシトウという印象。肉厚で柔らかく旨い。結構好み。
味噌
相変わらず旨い。持ち帰り用に売って欲しいレベル。
メガジョッキ
旨い。やはり最低でもこのくらいないと飲んだ気にならないのが呑んだくれと呼ばれる所以だろう(笑)
水府自慢(すいふじまん) 特別本醸造生酒。茨城県 明利酒類のお酒。相変わらず香りはほとんどしないのにスッキリ爽やかで旨い。
〆はひむろの味噌オロチョンラーメン。ネギもやしワカメトッピング。
旨い。ピリ辛と書いてあったがそこまで辛さ控えめだった。
総じて大満足。レギュラーメニューだけでも楽しめるが本日のオススメも日替わりで気になる料理が散見されるので訪問時は本日のメニューまで目を通すことをオススメする次第だ。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。