日本酒はしごは 満腹中枢を破壊する
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は日本酒はしごしよう。
JR御徒町駅から北西に向かって徒歩2分。
やきとん まる○だ。
安心安全の格安で旨いお店である。2軒目だがまだ瓶ビール3本しか飲んでないのでほろ酔い気分で訪問したというワケだ。早速乾杯!(終わりの始まり)
水府自慢(すいふじまん) 特別本醸造生酒。茨城県 明利酒類のお酒。いつ飲んでもスッキリ爽やかで旨い。
とりあえずいつもの定番メニューを注文することに。
頼んだメニューはこちら。
・野菜串(たくわん)
・黒カシラ串
野菜串(たくわん)。安定の甘じょっぱさで酒が進む。
黒カシラ串。何度食べても感動するレベルに旨い。柔らかさ味付けともに絶品と言って良い旨さに笑みがこぼれる。
***
それにしても何度日本酒で痛い目に遭えば気が済むのかって?ふふふ。愚問だねチミィ。酔っ払いに理屈は通用しないのだよ。なぜ酒を飲むか?そこに酒があるからに他ならない。あっ。お酒を隠さないでください。
しかしいくら呑んだくれとは言え不味い日本酒では興醒めするのも事実。
その点、こちらの店を含め上野~御徒町界隈では安く旨い日本酒を飲める店が割とあるのがありがたい。素面のうちに開拓しておき2軒目以降で判断能力がポンコツになった頃には信頼のおける店に赴くのが定番のスタイルだ。
悪酔いする酒など論外。お酒というものは美味しく楽しく飲みたいものである。
そもそも歴史を紐解いていくと現在判明してる中で世界最古の酒は約9千年前の中国の遺跡から検出されたものとのこと。人類最古と言われる楔形文字が約5千数百年前らしいので文字より歴史が古いということだ。人類の歴史は酒と共に発展してきたと言えるだろう。
ちなみにエジプトの遺跡で有名なヒエログリフ(動物や人間の絵などで表された象形文字)は約六千年前の壺に描かれたものがヒエログリフに似ているらしいが明確な起源は解明されていないらしい。悠久の歴史に浪漫を感じる。
もちろん当時の衛生環境や生活レベルは現代とは比較にならないほど劣悪なことは想像に難くないので、水をそのまま飲むより安心して摂取できる側面も大きかったのだろう。高カロリーでもあるので生きるために必要なエネルギー源としての側面もあったのかも知れない。まさに命の水というヤツだ。
また宗教や祭事との関わりとも密接だったようで神への供物でもあり飲むことで厄払いや共同体の絆を深める役割も担ってきたのだろう。時代が進むと嗜好品としてだけでなく医薬用としても活躍してたことを考えると、酒というものは人類の歴史に深く関わってきたと言っても過言ではないと思う今日この頃だ。
とまぁそれらしいことを真面目っぽくつらつらと語ってみたが結局のところ「美味いから」「酔って気持ちが良くなるから」「陽気になれるから」「細かいことが気にならなくなるから」など自分に取ってメリットが大きいお酒をより改善しよう。より大量に安定して作ろう。という純粋な欲望がここまで酒の文化を発展させたのだと思う。
楽しくなければ数千年の歴史とはならないということだ。
先人達の偉業に改めて感謝すると共にこれからも楽しく飲もうと思う。
***
脱線した。元に戻ろう。
飲みながら本日のメニューを眺めていたところ上海風焼きそばを発見。そう言えば名前はよく聞くけど具体的な味の印象が無いなと思い追加注文。
上海風焼きそば。まさか牛丼並みの短時間で提供されるとは思わず驚いた。パンチは感じず割とアッサリ目な味わい。胡椒系のスパイスが効いてるものの柔らかめかつベビースターくらい短い麺で優しい味わい。旨い。
なんだろう?焼きそばと言うより、カップ焼きそばのようなふやけた麺と塩胡椒の相性が良い感じ。また豚肉とキャベツも含め全体のバランスも良い。結構好み。
何となく軽い〆を食べた気分となったので河岸を変えることに。なお「河岸を変える」という言葉を知ったのは成人後であることは秘密だ。
3軒目は同じく御徒町駅から南に向かって徒歩1分。越後の地酒を楽しめる味○笛 本店へ。早速乾杯!(終わりの始まり再び)
北のろまん 特別純米。北海道 小林酒造のお酒。看板に越後の地酒と書いてあるが北海道のお酒も扱ってるようだ。旨ければ何でも良いのだがあまり特徴を感じない。いや悪くはないのだが次また頼むか?と自問自答するとうーん。他に選択肢が無ければ注文するかな・・・と言ったところ。
こちらはカウンターで注文するのだが並んでる最中にツマミとなる惣菜を手に取り一緒に会計するシステム。どれにしようか迷ったが行者にんにくの文字を発見。これは注文するしかないだろう。
頼んだメニューはこちら。
・行者にんにく割干漬
・高知県産 米なすのレッドペッパー トマト煮
行者にんにく割干漬。行者ニンニク好きとしては黙っていられないとばかりに選んだがコレを行者にんにくと呼ぶのには抵抗しかない。いや。味自体はまぁ旨いのだが「行者にんにく」と聞いて期待する味とは完全に別物。初めて食べた人にコレを行者にんにくと思って欲しくないので商品名から外して欲しいと思った。
高知県産 米なすのレッドペッパー トマト煮。ひき肉が多めに入っておりマイルドな味わい。トマトなので洋風煮込みという印象。グルタミン酸が多く含まれてるだけあり日本酒とも合う。旨い。
北の勝(きたのかつ)。北海道 碓氷勝三郎商店のお酒。香りは普通な旨口系。飲み口もいわゆる普通の日本酒的な感じ。こちらも悪くはないが・・・という印象。
最近〆にラーメンばかり食べており体重が右肩上がりなのはさすがにまずい。少量でも満足できるおにぎりにしようと上野駅にあるほんのり屋に向かうことに。
手前から紅鮭いくら、博多辛子明太子。
どちらも美味い。手頃サイズなのもありがたい。
やっぱおにぎりって旨いなと思いながらストリートピアノで演奏してる人を眺める。どうやら東京・春・音楽祭ということで期間限定で解放してるらしい。
本当は〆おにぎり1~2個を食べてすぐ帰ろうと思っていたが折角なのでゆっくり聴いてから帰ることに。この判断が誤りだと気付くのはもう少し経ってからだ。
***
平日昼間で人が少なかったこともあり弾く人も少ないし観客もほとんどいない。
やはり観客数が少ないとモチベーションにも影響するのだろう。弾いてた人が何かリクエストありますか?と聞いてきたが、お気に入りのバイオリン曲はいくつか思い浮かぶもののピアノの曲を思いつかない。というか今頃になって酔いが回ってきて頭が働かない(笑)
とりあえず有名な曲をお願いします。というフワッとした依頼しか出来なかったことが悔やまれた。メモ書きに弾いて欲しい曲リストも追加しておこうと心に決めた瞬間である。
そう言えば皆さまは何にメモを残しているだろうか?
アナログなメモ帳に残す方もいるだろうしスマホのメモ帳やアプリに残す方もいらっしゃるだろう。私もご多分に漏れずアナログ、スマホのメモ帳、アプリ全て使ったことがあるがどれも続かなかったのが実情だ。
普段はPCで読み書きしてるが出先ではスマホメインなので出来ればスマホからも編集できるとありがたい。そのような便利なツールは無いだろうか?
ベストとは言えないかも知れないが最近重宝してるのがグーグルのドキュメントだ。いわゆるグーグルドライブ上で更新することでPC上からもスマホ上からも読み書き出来る便利ツールである。リアルタイムで同期するのも嬉しいポイントだ。
今のところ飲みに行きたい店。食べに行きたい店。買うもの。気になる動画URLなどを別ファイルで記載してるがコレがなかなか重宝してる。
アナログなメモ帳は持ち歩くのを忘れることがあるし、スマホのローカルに保存するメモ帳はスマホを買い替えたり故障するとデータの移動や復旧が面倒なので避けたい。これらの要望を網羅してる上、手軽というのがありがたい。
もしこれ以上に便利なツールをご存知であればぜひ教えて頂きたい今日この頃だ。
***
また脱線した。元に戻ろう。
ゆっくり聴いてるうちに酔いの回りが激しくなり一旦トイレで落ち着こうと思ったのも束の間。気が付いたら追加でおにぎりを購入していた。
手前から梅干し、炙りたらこ、焼鮭むすび。
梅干しには上部にゆかりがふりかけてあるのが嬉しい。うんうん。やはり梅干しと言えば紫蘇の組み合わせは鉄板だよねと思いながら頂く。中は柔らかい梅干しで変に甘く味付けしてないのもありがたい。たらこ、焼鮭含め全て美味い。
結局3軒はしごした上、おにぎり5個も食べてしまった。下手したらラーメンよりカロリー爆弾なのではなかろうか。
さすがに食べ過ぎたとは思ったが後悔しても後のフェスティバル。翌日午後まで膨満感と軽い腹痛に悩まされたのは言うまでもない。
とは言え総じて大満足。翌日のことおよび体重増加を考えなければ本能の赴くままに〆を食べても良いだろう。その辺りは自己責任の範疇で楽しんで欲しいと思う。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。