激安立ち飲みで 初座り飲み
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は激安立ち飲みにしよう。
JR御徒町駅から北に向かって徒歩2分。
立呑み晩○屋 御徒町店だ。
本当はすぐ近くにあるもつ焼きに行きたかったが混んでたのでこちらの店にしたということだ。2軒目なので贅沢を言ってはいけないということだろう。早速乾杯!(終わりの始まり)
こちらは1階が立ち飲み専用。2階は全てテーブル席で座って飲むスタイルだ。独り飲みの際は1階しか使わないが本日は2人なのでゆっくり座った方が良いだろう。多少席料は掛かるがその分ゆったり飲めるのでプライスレスというヤツだ。
2階席に座るのは初めてで少し窮屈な感じがするのは想定内だが激安なので許容範囲である。トイレが2階にしか無いので飲むと二次曲線的にトイレが近くなる身としては地味にありがたい(笑)
とにかく激安なので一度は見て欲しいと思い紹介したのだがメニューを見せたところ案の定驚いていた(笑)下手したら昨今の学園祭の屋台より安いと言っても過言ではないのではなかろうか。
安すぎるメニューの数々。セレブがブランドショップで言うようにここからここまで下さいと言ってみたい(笑)まぁ胃袋の容量的に絶対ムリだが。
***
学園祭と言えば初めて生ライブを観たのは知り合いが参加した学園祭だった。
もちろん学生バンドなのでプロと比べれば雲泥の差があることは間違いないが、音量の大きさや会場の熱気も手伝い非常に興奮したことを強烈に記憶している。
その後も何度かライブハウスに行ったことはあるがプロって本当に段違いに上手いのだなと思ったのは某音楽番組に観客として参加したことがキッカケだった。
その学園祭に参加した知り合いからチケットを譲って頂いたのだが、出演するゲストのことは知ってはいるものの別にファンというほどでもないという状況。芸能人を生で観れるなんて嬉しいなーくらいのニワカとも呼べないような一般人が参列して良いのカシラ?
と思いながら列に並んだりスタッフの説明を聞きながら整列。あ。そんなファンというワケでも無いしテレビにもあまり映りたくないので後ろの方で良いです。
会場に整列した後、拍手は胸元でするとテレビに映らず地味に見えてしまうので頭の上で大袈裟にして欲しいだの、細々とした指示がスタッフから与えられ待つことに。誰のファンというワケでもないがさすがにドキドキしてきた。出演者はもっと緊張してただろうがその時はそこまで考えが回らなかったのはご愛嬌だ。
テレビ映えを考えてのことだろう。最前列は熱狂的ファンで埋め尽くされていた。
なお出演者は以下の通り。
・GLAY
・安室奈美恵withスーパーモンキーズ
・谷村新司
いま振り返ると、とんでもないビッグネームの数々である。
GLAYはデビューから間もなかったので世間の認知度はそれほどでも無かったと思うが、彼らの登場と同時に最前列のファンからは悲鳴に近い歓声で出迎えられ圧倒させられた。
初めて聴いた曲だったが最前列のノリが非常に良かったこともあり会場の熱気は一気に沸騰しライブ会場状態に。先ほどまではシーンとした何てことない、どちらかと言えば閑散とした会場の印象だったので、たった1曲だけでここまで会場の雰囲気が変わるのかと驚いた。多分彼女のモダンを歌ったと思うが何せ初めて聴いたのであまり覚えて無いのが悔やまれる。
次に登場した安室奈美恵withスーパーモンキーズは当時でもかなりテレビに出演しており知名度は抜群と言っても良い。またトライミーという世間でも結構知られてる曲が歌われたのでこちらもかなり盛り上がった。
トリは谷村新司である。その時参列してた観客の年齢層が10代から20代が中心のような感じだったので、年齢がひと回りどころか下手したらふた回りほど上だからあまり受けないのだろうなと少々申し訳ない気持ちになりながら見守ってたのだが登場から会場は大盛り上がり。最前列のGLAYの熱狂的ファンを除いた全員が盛り上がったと言っても過言ではないことに驚愕を隠せなかった。
え?谷村新司ってこんなに人気だったの?と驚いたのと同時にプロの第一線で活躍し続ける歌手とはこのレベルなのかと感動すら覚えてしまった。確か三都物語を歌ったと思うがこちらも正確に覚えて無いのが悔やまれる今日この頃だ。
ファンでなくとも感動するのだ。ファンは言わずもがなだろう。
この感動があったし、この日の収録で谷村新司が一番盛り上がったので谷村新司の株が一気に急上昇したのだが、その後テレビで興味を持ちつつチェックしたら彼がエロ本をこよなく愛するお茶目なオッサンと知り爆笑。むしろ好感度が更に上昇したことは言うまでもない(笑)改めてご冥福をお祈りする次第だ。
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盛大に脱線した。元に戻ろう。
独り飲みかつ値段を抑えようと思えば真の意味でせんべろすることも可能であるがそこは2軒目で結構良い感じになってる酔っ払いである。むしろ値段を気にせず注文できるってありがたくね?ということで遠慮なく注文することに。
頼んだメニューはこちら。
・サバ南蛮漬け
・揚げ塩ぎんなん
・まいたけ天
・(多分)野菜天
・(多分)イカメンチ
サバ南蛮漬け。普通に旨い。酸味がそこまでキツくないのも良い。
手前から揚げ塩ぎんなん。まいたけ天。(多分)野菜天。(多分)イカメンチ。(左真ん中はサバ南蛮漬け)
既に酔っぱらってるので何を注文したか正直あまり覚えて無い(笑)飲んで楽しかった記憶しか残ってないがそれで良いのだ。
天ぷらとカツも普通に旨かったが、ぎんなんが一番好みだった。
ハラに溜まらずチビチビつまめるのが高ポイントなのだ。
もはや支払った記憶も無いくらい飲んだので満腹中枢のぶっ壊れ具合も半端でないことは予想が付くだろう。
もはや定番となったひむろの味噌ラーメンに留まらず。
本場さぬきうどん親父の製麺所でうどんに茄子をトッピングし。
ほんのり屋のおにぎり(紅鮭いくら)で〆である。全然締まってないではないかという批判は甘んじて受けよう。
総じて大満足。2階は席料が掛かるが激安なメニューを考えたら微差と言って良いだろう。個人的には電車が通過するたびに発生する轟音と振動もエンタメのひとつとして楽しい要素だと思う。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。