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立ち飲みの不愉快は 立ち飲みで払拭

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は日本酒にしよう。


JR御徒町駅から北西に向かって徒歩2分。

やきとん まる○だ。


前回の立ち飲みで不愉快な思いをしたので同じ立ち飲みで気分転換しようということで訪問したワケだ。早速乾杯!(終わりの始まり)


挿絵(By みてみん)


水府自慢(すいふじまん) 特別本醸造生酒。茨城県 明利酒類のお酒。いつもながらスッキリ爽やかで旨い。荒んだ心まで洗われるようだ。1軒目に訪問する際はビールを注文するのだが既に3軒目なので割とハラいっぱいということもあり日本酒を選択。やはり少ない量でも満足できる日本酒は素晴らしいと改めて思う。


***


4月も半ばとなるが皆さまのところにも新入社員、新入生は来ただろうか。


毎年思うのだが新入社員や新入生というのは着慣れない服を着てるからなのか、キラキラ輝いてるからなのかは不明だが不思議と分かるのが面白いと思う。


同じ新しい服を着てても2年目以降の社員や学生は「あぁ。新しい服を買ったんだな」としか思わないが新入社員や新入生に関しては明らかに違う。違和感を覚えるというか明らかに本人が醸し出すオーラと服が似合ってないのだ。立場や雰囲気と服が馴染んでないと言い換えても良いだろう。


外国人観光客が着物姿になった時の違和感と似ていると言えば伝わるだろうか。


もちろん観光に来てるのだから浮かれているのは当然で、着物姿になるほどの浮かれっぷりであれば違和感はあるのは当然なのだが違うのだ。馴染んでないというかコスプレ感を強く感じてしまうのだ。


そもそも顔の造形が違うから馴染むワケが無いだろうというのも分かるのだがプロのコスプレイヤーを見るとそのような戯言を言えなくなるのは間違いないと思う。


ウイッグやメイクはもちろんのこと各種細かい装飾品に留まらず目つきも原作に近づけるためセロテープのようなモノで吊り上げたり切れ長にしたり逆にたれ目にする程のこだわりようだそうだ。


更に決めポーズはもちろん所作も原作に近づけることでより本物感を演出するのだとか。作品への愛が無ければそこまで出来ないだろう。天晴れである。


要するにその世界が持つ文化を理解し、細かい所作まで真似ることで違和感を無くすということなのだろう。新入社員や新入生とすぐ分かるのは所作に違和感があると言い換えても良いのかも知れない。


そのような意味で面白いなと思うのは入社または入学から半年も経てば新入社員なのか新入生なのかパッと見では判別しづらくなるところだろう。いわゆる馴染んだ状態というヤツだが所作を似せようと頑張った成果なのだろうか?それとも無意識に所作が似てくるのだろうか?私は両方ともあると思っている。


人間に限らないのかも知れないが集団になると、帰属意識の高低はともかくその集団から除け者になることは避けたい心理が働くのは間違いないと思う。


除け者にならないために重要なのは集団から必要とされることで、最低限クリアすべきなのは嫌われないことだろう。


心理学でミラーリング効果というものがあるらしく自分と同様の仕草や行動をする人に好感をもつ心理効果だそうだ。ならば集団で基準となってるような挙動に意識的、無意識的に関わらず似せていく、または似てくるのは自然なことだろう。


機会があれば観察頂ければと思うが、カップル同士はもちろん仲の良さそうな集団の挙動は面白いくらい似てるのだ。一番分かりやすい例が歩いてる時の足の動きだろう。まるで二人三脚でもしてるのか?というほど動きがシンクロしてるのだ。


もちろん歩行スピードが同じである以上、似たような動きになるのは当然なのだが足の長さが異なる人同士でもシンクロしてるのを見ると感動を覚えるほどだ。コレがいわゆる集団に帰属する細かい所作の一端ということなのだろう。


染まりすぎて個性が埋没することでストレスを抱えすぎるのは問題だがある程度集団に合わせて微調整していくのは集団の中で生き延びる戦略としてアリだと思う。新入社員や新入生各位には新天地で無理しない程度に頑張って頂ければと願う今日この頃だ。


盛大に脱線した。元に戻ろう。

頼んだメニューはこちら。


・皿ナンコツ

・野菜串(たくわん)

・黒カシラ串


挿絵(By みてみん)


皿ナンコツ。久しぶりに注文したけどやはり旨い。濃い目の味付けなのでチビチビつまめるのがありがたい。辛子との相性も抜群だ。


挿絵(By みてみん)


野菜串(たくわん)。相変わらず絶妙な甘じょっぱさで旨い。こちらも酒が進む。


挿絵(By みてみん)


黒カシラ串。相変わらずの柔らかさ。タレとの相性も抜群で旨い。


挿絵(By みてみん)


最後にはまたひむろの味噌ラーメンで〆てしまった。最近右肩上がりに体重が増えているのはきっと気のせいだろう。(健康診断の結果から目を逸らしながら)


総じて大満足。適度に放置してくれるのに注文はすぐ取ってくれるという理想的と言っても良いこちらのお店。他店もぜひ見習って欲しいものである。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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