上野公園で 花見酒
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は花見酒にしよう。
JR上野駅から西に向かって徒歩3分。
上野公園のスターバックス向かい うえの桜フェスタ竹の台広場だ。
いわゆる噴水広場と言った方が通じるだろう。上野駅の公園口から動物園に向かう途中に横切る大きな通りを右に曲がったところにある広場だ。
土日祝はともかく平日昼間であればそこまで混雑してないだろう。久しぶりに天気も気温も丁度良いしゆっくり花見酒としゃれこもうではないか。と思い来訪したのだが改札を抜ける辺りから嫌な予感をひしひしと感じていた。
そう。上野公園に来訪する花見客の多さを舐めていたのである。
言うても平日昼間やぞ?おかしくないか??
と思うがこれが現実である。
い、いや。私の目的は花より団子ならぬ花見酒。そちらを楽しめれば無問題なのだ。気を取り直して屋台が立ち並ぶ一角へ進もうではないか。
ふんぎゃーーー!ウソやろ??しかしコレが現実である。
とは言え誇張したことは認める。このくらいの混雑具合の場所もあるが、場所を選べば割と空いてる箇所もちらほら見掛けられるのはありがたい。立ちのテーブル席すらほぼ満席状態だが歩けないほどではない。これでも週末よりは空いてると思って良いのだろう。
花見メインの通りは日本人は高齢者多め&外国人観光客が多い印象だったがこちらは比較的若めなお客さんが多い印象。花より団子なのはやはり若年層が多いようだ。私のようなオッサン層はツマミと酒が目的と言って良いだろう。
結構出店数が多いのでぐるりと1周してみる。前回訪問した際の角打ちフェス時と比べると5割増し以上あるように感じられた。2017年なのでかなり古いデータとなるが花見客はダントツ1位の358万人だったようだ。それは花見客を目当てに出店数が増えるのも当然と言えるだろう。
炉端焼き風な鮎の塩焼きもやっていた。これは惹かれる・・・と思ったが小ぶりなサイズにも関わらず1100円と強気な値段設定である。
本日は1人で来訪してるので両手で持てるだけしか購入できない。しかも財布を出すことを考えると実質1つしか購入出来ないと言って良いだろう。
テーブル席もほぼ満席状態なので料理またはビールを置きっぱなしの状態で別の店に買い物に行くことも難しい。つくづくこのようなイベントはお一人様に厳しいと感じながら泣く泣く諦めた。
インバウンド向けに強気な価格設定だとは思いつつもこのようなイベントでしか味わえない逸品はどうしても惹かれるものがある。次回リベンジしようと思いつつ今回はツマミなしで楽しむことを決意。
やはり最初はビールでしょということで早速乾杯!(終わりの始まり)
遠野麦酒 いつかホップ畑で会いましょうIPA。岩手県 遠野醸造のお酒。まるで映画かエッセイのような表題である。クラフトビールは結構自由に名前を付けることが多いのも特徴のひとつだろう。そのうちラノベのように物凄く長文な銘柄が出てきたら面白いなと思う(笑)
IPAにしては苦さ控えめ。スッキリ爽やかフルーティ系。飲みやすくて旨い。
常陸野(ひたちの)ネストビール ゆずラガー。茨城県 木内酒造のお酒。柚子かは分からないが柑橘の皮を絞った爽やかな香りが強めなスッキリさっぱりとした味わい。ビールというより柑橘系ジュースという印象。旨い。
福島の地酒 若手醸造家 飲み比べ3種。
ささまさむね 本生純米吟醸 五百万石50。福島県 笹正宗酒造のお酒。米の甘い香り。口に含むと粗めな米の甘さが広がる。旨い。
写楽(しゃらく) 純米吟醸 五百万石50。福島県 宮泉銘醸のお酒。香りはほぼなし。飲むとキリッとスッキリな味わい。旨い。
一歩己(いぶき) 本生純米うすにごり。福島県 豊国酒造のお酒。ほのかに梨のような香り。口に含むと米と言うより果実系のフルーティ系な味わい。旨い。アルコールが含まれてなければ薄めの梨ジュースという印象。
総じて大満足。コロナ禍が収束してこのようなイベントがまた開催されるようになったことは素直に嬉しい。飲むとトイレが近くなるので事前のトイレマップ確認は必須だが楽しめるイベントと言って良いだろう。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。