御徒町で ジンギスカン
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日はジンギスカンにしよう。
JR御徒町駅から南に向かって徒歩2分。
大衆ジンギスカン酒場 ラムち○ん 御徒町店だ。
徒歩2分とは言え南口しかも東側なので観光客はほぼ居ないと言っても過言ではないだろう。ここらの店を目的とするもしくは近隣で働いてる方しかいない分、逆に空いてて良いとも言えるかもしれない。
最初にお断りしておこう。ここからしばらく愚痴タイムに突入するし何ならラストにも愚痴が登場するので、オッサンの不平不満を聞くのが不快に思われる方は閉じて頂きたい。
さて覚悟は出来たか?では進めるとしよう。
(誰も付いて来ないのを直視したくないので振り返らず進むスタイル)
こちらの店は12時開店なのでどうせならオープンと同時に訪問しようということで来店。5分前の段階で既に2名が並んでいたが人気店なのだろうか?私が並んだ後も追加で4名グループが並んだのでもしかしたら有名店なのかも知れない。
しかし狭い歩道に行列が出来てるというのに開店1分前にも関わらず店側からは何の反応も見られない。普通であれば多少営業時間より早くても中の店員さんが反応しそうだが店内は暗いまま。もしかして外れの店に当たってしまったのだろうか?
もしかして失敗したかな・・・?と思いながらスマホの時計を見たところ12時まであと約20秒というところで若い女性が後ろから勢いよく走ってきて急いでドアをオープン。そして照明を点けるという行動に唖然とした。・・・えっ?普通開店30分くらい前から準備してるのが普通じゃないの??飲食店なのに学校や会社みたいに遅刻ギリギリに出勤する店員さんって普通なの???
そんな店員さんを見るのは初めてだったので衝撃を受けつつ1~2分遅れで開店。遅延したことへの謝罪もなく案内が開始され不信感マックスに。正直この時点で来なければ良かったと後悔したところで後の祭り。しぶしぶ案内されることに。
○番の席にどうぞと指示されるも、その番号がどこに書いてあるのか分からない。しかしながら店員さんは後続のお客さんを案内してるので尋ねることも出来ない。
カウンター席を案内されたのかテーブル席を案内されたのかも分からずオロオロしながら指示された座席を探してたところ、後続の方が私の次の番号を案内されたことを確認。コレは付いて行く作戦を決行するしかないでしょう。
後続の方は常連なのか予習済みだったかは不明だが迷わずテーブル席に向かったので追随することに。ふと煙突上部を見上げると番号がデカデカと掲げられてるではないか。なーんだ。こんなトコに書いてあったのか。うん。知ってたよ知ってた。(目を泳がせながら)
ようやく着席するも店員さんが裏にいて全く注文を取りに来る気配が無い。というより裏で別のスタッフと話してる。え?ウソ・・・だろ??まさか既に別のスタッフがいたのに時間を過ぎても開店しなかったということ??どゆこと???
あまりの衝撃にメニューを見ることも忘れ白目となってしまったが現実だから仕方ない。オーケー落ち着け。まだ慌てるような時間じゃない。最初の一組目すらまだ注文を取られておらず、しびれを切らして席を立ち店員さんを呼び出してるが店員同士の話が終わらず無視された状態でなかなか来ないのも想定内である。心を鎮めるのだ。一応注文するメニューはあらかじめ決めておいたが注文を確認されたら即オーダー出来るよう準備しておこう。そう。私は出来る男だからね。。(額に血管を浮かび上がらせながら)
そうこうしてるうちにようやく店員同士の話し合いが終わったのか、カウンター内にもう一人のスタッフが現れたと同時にホールスタッフが一組目から注文を取りに来ることに。うん。そうだよね。近くの人達から注文を聞いて回るよね。私が二組目の客なんだけど後回しにされても仕方ないよね。
カウンター内のスタッフはカウンター席専用なのか全くホールを見る気配も気を使う素振りも見られない。あー。。いわゆる自分の担当以外はどんな状況であろうが知ったことじゃないというタイプの人間か。。どの会社にも1人はそーゆー人いるよね。と現実逃避してた辺りでようやくホールスタッフがこちらに来たので注文することに。
初めての方はこちらと書かれたメニューとハイボール飲み放題を注文。こちらの店は各テーブルにサーバーが設置されており自分で注ぐことが出来るスタイル。なのでどんなに提供が遅くても飲みながら待ってれば不満は無いだろうとの考えが甘いことを知るのはこの後だった。
空のジョッキだけを提供すれば良いのにそのジョッキが全然来ない。スタッフの数が少なくて手が回らないのは分かるが優先順位があるのではなかろうか。先週月曜にスタッフ研修のため臨時休業となっていたのは一体何だったのだろう?どのような研修で一体何を学んだのだろうか??
結局開店から12分後にようやくジョッキが到着。15分を過ぎた時点で帰ろうと思ってたのでギリセーフと言ったところか。既に呆れ切って心の中で星ゼロの評価を下し済みだったので溜息と軽蔑の視線を抑えきれなかったことは許して欲しい。
もはや全く気が乗ってないが乾杯(本日は酔う気配ゼロ)
頼んだメニューはこちら。
・ジンギスカン ラムち○んセット(塩〆熟成上ラム肩ロース、生ラム赤身もも)
ジンギスカンはその後3分ほどで配膳された。どうやら準備済みだったようだ。
パッと見は結構肉質良さそう。
手前の上ラム肩ロースが3枚。奥の生ラム赤身ももが4枚なので一気に焼いてしまうとすぐツマミが無くなってしまうので1枚ずつ焼いて行くことに。
塩〆熟成上ラム肩ロース。柔らかくジューシーで旨い。タレも柑橘系の酸味もありつつ甘めな味付けで肉との相性も抜群。
生ラム赤身もも。肩ロースと違ってアッサリ目だけどコレも柔らかくて旨い。
なお右側に玉ねぎを集中させてるのはジンギスカン鍋が右側に傾いており焼ける速度が早かったためである。脂も右側に偏るのでコンフィやアヒージョのように油で煮る形に出来たのも結果的に良かったと思う。
最初はタレだけで食べてたが途中から入れた薬味が旨すぎてどっさり入れてしまった。大葉と生姜の組み合わせは鉄板。もしかして茗荷も入ってる?
それにしても店内の煙が凄い。上ラム肩ロースを焼いてる写真上部が煙っぽく見えると思うが、そのくらいの濃度の煙が店内中に充満してるのだ。いくらなんでも排煙能力が低すぎではなかろうか。
隣の席の人は食べ放題を頼んでたのにも関わらず30分も経たないうちにお会計してた。おそらく我慢の限界を超えたのではなかろうかと予想してるがその本心は彼にしか分からない。
私も長居したく無かったので飲み放題の時間内ではあるものの食べ終わった時点で即会計したが、それまで無関心を貫いてたカウンター内のスタッフが大声で「お客様お帰りでーす!」と声がけすることに強烈な違和感を覚えた。まさか研修とは大声を出す練習のみだったということだろうか。それとも食い逃げ防止のために大声でスタッフ間の連携を取っているという邪推はいくらなんでも穿ち過ぎだろうか?
また会計時にホールスタッフから「提供が遅くなり申し訳ありませんでした」と、か細い声で言われたが手遅れ感が強すぎて無言で会釈しか出来なかった。せっかく旨い料理を堪能できて多少気分が上向いたというのに冷や水を浴びせられた気分となり閉口した状態で退店することとなった。口コミ評価が割と高かったので期待してたのだが、ネットの口コミは当てにならないと痛感する出来事だった。少しでも参考になれば幸いだ。
「味」の一点だけにフォーカスすれば良店と言えるが、残念ながら接客が全てを台無しにする上、排煙能力も低すぎる点からこちらはオススメ出来ない店と言える。残念ながら私が再訪することは皆無と断言できるが、それらが気にならないという方であればチェックして欲しい。
ごちそうさまでした。