快復後の 上野立ち飲み
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は快復後の立ち飲みにしよう。
上野駅の南側、JR高架下の「アメ横商店街」と線路を挟んで反対の東側。
飲み屋街を歩いて3分。立飲み たき○かだ。
急性胃腸炎でダウンしてからはや十日。久しぶりの上野にテンションが上がる。
こんなに長い期間外飲みを自粛したのはコロナ禍以来なので少々緊張しなくもないが今はただ素直に嬉しい。普段は特に何も思わないが健康体で自由に行動できるのは素晴らしいことなのだなと改めて感じる今日この頃だ。
飲んだくれとしてはやはり飲みに行くしかないだろう。最初はどこにしようか迷ったがやはり慣れてて安心できる立ち飲み屋に行きたいということでこちらのお店を訪問したということだ。平日昼間なのに相変わらずカウンターが満席なのが面白いし酒飲みが自分だけでないことを再確認できて嬉しい(笑)
早速瓶ビールで乾杯!(終わりの始まり)
かなり久しぶりに訪問したので提供の都度支払うことを忘れていた。我ながらブランクを感じるがそれがまた久しぶりにホームに戻って来た感を味わえてニヤけてしまう。そしてここに来たら忘れてはいけないのが煮込みだ。
頼んだメニューはこちら。
・牛煮込み
・ナンコツ串
・タン串
牛煮込み。最初の飲み物と一緒にツマミを急かされるので焦って注文してしまったが大正解。コラーゲンがプリプリとろっとろで物凄く旨い。味が染みた肉豆腐が至高と思っていたが次回からこちらと交互に注文しようと決意するレベルの出来栄えだった。
ナンコツ串。ヤゲンナンコツと思って注文したが肉付きのサイコロ型で驚いた。先入観がありすぎたせいもあるがコレはうーん。コリコリで悪くはないが普通かな。
タン串。こちらはいわゆる焼肉屋さんで出てくる厚さではなく焼鳥の串として丁度良い分厚めなサイズなので普通のタンとは少し違う食感。噛み応えがあって旨い。
ピリ辛が大丈夫であれば牛煮込みまたは肉豆腐は絶対注文して欲しい一品だ。今日初めて食べたがタン串もオススメと感じた。私もまだ全メニュー制覇出来てないのでまだまだ未開拓な旨い料理が隠れてると思うとワクワクしてくる。
結局滞在時間は一時間程度だったが左隣は三回転してたし右隣も二回転するほどの回転率で驚いた。いくらなんでも皆飲み食いするの早すぎだろう。そう思いながら周りを見回したら来訪時と客層がガラリと一変していた。もしかして私が滞在しすぎなのだろうか?
しかし病み上がり一軒目として久しぶりに訪問したが大満足だった。瓶ビール二本飲んで二千円を切るのは激安と言って良いだろう。
私は幸いにもギャンブルなどにはハマらずお酒だけにハマってるワケだが健康に目を瞑れば割と健全な趣味なのではないかと思う今日この頃だ。健康に目をつぶってるのに健全とはこれいかに?という疑問が聞こえてきそうだがそれにもあえて目をつぶろうではないか。
ギャンブルの中でもとりわけパチンコ好きによく言われるのが「勝てばもっと良いトコで飲めるのに」だ。デッケェお世話である。
そもそもギャンブルなど必ず胴元が儲かる仕組みになってるのだ。そこに運否天賦で有り金を突っ込むなど正気の沙汰ではない。公営のギャンブルについては多少は読みが入る要素があるようだがそれでも百パーということは無いだろう。
不動産の賃貸営業をしてた頃にパチンコ屋のオーナーと話す機会があったのだが当然お店の経営が安定し儲かるだけの諸経費を差し引いた分しか還元しないとのこと。新装開店だの色々なキャンペーンを実施する際は客は一獲千金を狙うのだろうが店側からしたら確実にプラスになるボーナスタイムらしい。
さすがに「あいつらバカだから負けがこんでも止めないんだよ」は言いすぎやろと思ったが仕組みとしては当たり前な話すぎて蓋を開けたらまぁそんなモンでしょうなと思ったのは言うまでもない。
そのオーナーが購入したマンションの手数料だけで300万円くらいあったのだが新札ではなく全て使い古したお札だったので見た目のボリュームが凄かった。パッと見は新札の500万円分くらいあったのではなかろうか。
それを一枚ずつ数えるのである。しかも道路から丸見えのガラス張りな店内で。
あの時はさすがに緊張したし店長の度胸に感心したのは懐かしい思い出だ。
少々毒が出てしまったが私はギャンブルにつぎ込むお金があるならその分旨い酒と肴を飲み食いしたいのだ。その方が満足度が高いことは経験が裏打ちしている。
ということでわずか二千円程度で大満足を与えてくれるこちらのお店。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。