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北24条で ラーメン

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日はラーメンにしよう。


札幌市営地下鉄南北線 北24条駅から東に向かって徒歩4分。

創成川通り沿いにある 桃○郎 北24条店だ。


残念ながら昨年閉店してしまったらしいが別支店は現在も絶賛営業中だしせっかく訪問したので紹介しておこうと思う。


こちらも以前から気になってたがようやく立ち寄ったお店だ。失礼ながら旨そうなラーメンとして気になったのではない。どちらかと言えば昔ながらのローカルなチェーン店という感じで大して美味そうではない(失礼)のに何故片道三車線という広めな創成川通り沿いのロードサイドとしては好立地な場所で営業を続けられてるのか?というのが気になったのだ。


だいたい店名が桃○郎である。昔話の登場人物ではないか。


幼少期に聞いた頃は何の疑問にも思わなかったが上流からどんぶらことオノマトペをまき散らしながら流れて来る桃から産まれるあの主人公だぞ。なぜそれを店名にしようと考えたのか創業者に聞きたいところだ。


それにしても改めて考えると桃○郎に限らず昔話は突っ込みどころ満載な面が多いと感じざるを得ないが戒めや教訓などを分かりやすく伝えるためあのようなストーリーとなったのだろう。もしかしたら本当にあった出来事や伝承なども脚色したり混在してるのかも知れない。そう考えると浪漫を感じる。


オノマトペいわゆる擬音語・擬態語と言えば現在では漫画で見る機会が多いのではなかろうか。


作家や各作品により様々な表現が存在するが個人的に未だに凄いなと思うのは藤子不二雄の代表作と言って良いドラえもんだ。あれに登場するジャイアンが音痴なことを「ボエ~」で表現したのは偉大な発明だし天才だと感じる。普通であれば聴衆にどれだけ音痴であるかを説明させたいところだろうがあえて言葉にせず「ボエ~」と聴衆の苦しんでる表情だけで読者に「苦しむレベルの音痴なのだな」と認識させる技術は素晴らしいと思う。リサイタルを聴かされてる登場人物達はたまったものではないだろうが(笑)イチ読者としては笑ってしまう場面のひとつだ。


しかし何も擬音語・擬態語は漫画の専売特許ではない。天候の音や動物などの鳴き声を擬音語で表現することや表情の表現だけでも様々な擬態語があることは有名だろう。考えてみれば擬音語・擬態語は同じ音を繰り返す言葉が多いなと思うが日本最古のオノマトペである「こおろ こおろ」も擬音語だし繰り返し言葉なので日本語の特徴であり文化なのだろう。古事記に記載されてるレベルなので日本人のDNAに刻まれてると言っても過言ではない。ということでこれからもオノマトペを存分に活用して表現を広げて頂きたいものである。


脱線した。元に戻ろう。


何せ札幌には無数に美味しいラーメン屋さんが存在するのだ。純粋に旨いラーメンを食べたいのであれば私もそれ用に調べて食べに行くし今でもしていると言って良いだろう。


しかしながら違うのだ。こちらの店が気になるのはもちろんラーメンの味も気にならなくは無いが何故このようなロードサイドとしては割と好立地と言える場所にローカルなチェーン店が鎮座して営業を続けられてるか理由が不明なので解明したい。というのが訪問した本当の理由だ。味の追求と経営は別物とは聞くが何が違うのだろう?ラーメンハゲで有名なあの人物が出てきそうな展開である(笑)


ラーメンとして食べに行くのではなく一杯飲む店がたまたまラーメン屋だったという体であれば失敗だったとしてもダメージは少ないだろう。ということで訪問したということだ。何だか聞いたことがあるようなシチュエーションだが細かいことを気にしても仕方ない。早速入店するとしよう。


カウンターを始めとした一人席が多めな感じだがテーブル席や座敷などもありグループやファミリー層も問題なく取り込めるように見える。ラーメン屋というよりファミレスのラーメン寄り版という印象。なるほど。メインである一人客を大量に取り込みつつグループやファミリー層を取り込むことで幅広い客層を掴む作戦ということか。納得したところで瓶ビールで乾杯!(終わりの始まり)


メニューを見ると幅広い味のバリエーションに始まり子供向けメニューやサイド、セット、期間限定など様々な料理が載っておりまさにファミレス的な要素を感じる。なるほどこれが人気の秘訣ということか。


正直この時点でラーメンの味は全く期待していなかったのでアルコールに合う濃いめまたは辛めなメニューが良いだろうなと思い注文することに。


頼んだメニューはこちら。


・鉄火タンメン


鉄火タンメン。意外なことに良い香りで食欲をそそる。麺をすすってみると縮れ麺とスープが絡んで辛旨い。あれ?思ったより全然旨いじゃないか。。野菜の甘味と豚の旨味が上手くスープと調和してるので辛さと旨さのバランスが丁度良いのだ。きくらげもコリコリでアクセントとなって旨いし何よりスープが旨辛なのでビールも進む。なるほど。札幌で長年続くお店ということは味にも裏付けがあるのだなと改めて感じる次第だった。


旨いラーメン屋として他のラーメン好きにも薦めるかと言うとうーん。という感じだが食べたら普通に旨いラーメンで驚いたのが正直なところだ。下手な中華屋さんのラーメンを食べるくらいならこちらで食べる方がオススメと言って良いだろう。侮っててすんませんでした!


特にこだわらないからサクッとラーメンを食べたい。またはグループやファミリーでラーメンを食べに行きたいという場合であれば最適と言って良いかも知れない。こちらのお店は残念ながら閉店してしまったが別の支店はまだ営業中のようなので気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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