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滝野すずらん丘陵公園で キャンプ飯

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日はキャンプ飯にしよう。


北海道中央バス すずらん公園中央口停留所から徒歩5分。

国営滝野すずらん丘陵公園でキャンプ飯だ。


すずらん公園東口停留所もあるが大多数は自家用車で来訪する方が多いのが実情だろう。そんななか私はただひとり自転車(以下クロスバイク)で来訪していた。


当時は毎週末100km近く走行するほどクロスバイクにハマっていたので山の中だろうがクロスバイクで行ける場所であればどこまでも行ってみたかったのだ。


車で100km近く運転する場合でも少々面倒臭さと共に遠いなと思うものだが、何故かクロスバイクとなると張り切ってしまうのが不思議なところだ。当然速度も車にかなうハズも無いので所要時間は掛かるのだが充実度が違うのが我ながら未だに不思議で仕方ない。当日と異なり今はミニベロ(小径車)でせいぜい20kmほどしか走らないがそれでも楽しさは変わらないことを不思議に思う。


ちなみに当時はロードバイクも所有していたのだがこちらは身体とサイズが合わずどうにも居心地が悪く乗っても楽しくなかったのでほとんど乗ることが無かった。40万円くらいしたのにクロスバイクの百分の一以下しか乗らなかったのではなかろうか。我ながら勿体無いと思うが身体のサイズに合う自転車選びが何より大切だと普及することで悔しさを昇華しようと思う今日この頃だ。


そんなワケで通勤から週末のお楽しみツーリングまで含めクロスバイク三昧を堪能してたのだが正直私はクロスバイクでの登り坂いわゆるヒルクライムが苦手だ。


坂のキツさによるが傾斜によっては歩きより遅い場合も珍しくない(笑)


人によっては遅くてもヒルクライムが楽しいという奇特な方もおられるようだが私はそうではない。スムーズに早く遠くへ移動できるのが自転車の醍醐味だと思ってるので登り坂など苦行でしかない。


しかしながら登り切った後のダウンヒルが楽しいのも事実。あと山越えした先の目的地に辿り着いた際の達成感も得難いものがあると言って良いだろう。まさにプライスレスというヤツだ。


まさに今回はキャンプ場に辿り着くのが目的地&達成感を得られるゴールなので黙々と進めて行く。


札幌芸術の森までも緩やかな登りが続いてはいるのだが札幌芸術の森美術館を越え341号線沿いに左へ曲がってからが本番である。地図で見ると大して高低差は無いように感じるが実際に走ると山に入った!という感じがするのだ。


さぁここからがヘタレな走りの見せ所。ふもと付近というか1km近くは左側に住宅街を見ながら走ることとなる。


ひぃひぃ息切れしながら登って行くと右側に幼稚園?保育園?のような大きな看板と共に「クマ出没注意!」のような大きな文字がデカデカと掲げられている。いつも思うがどのように注意してどう対応すれば良いのだろう?


この辺に住んでる皆さんは大変だーねと思いながら引き続き登って行くと左側の茂みからガサッと音が発生。ふふっ。キタキツネでも出たのかな?ういやつめ。一旦停車して写真でも撮ろうかな。


・・・と思いながらチラリと左を見たらそこにいたのは小熊。ヒグマのお子さまではございませぬか。


あらまー。目がくりっくりで純粋な目つきで可愛いらしいでございますねー。体高は約50~60センチくらい。立ち上がったら1メートルくらいかな?


・・・うぉぉぉ!!!絶対コレ母グマと一緒に行動してるパターンやん!!!アカン!!親子連れヒグマの小熊に近づいたと知られたら死ぬ!!ガチで八つ裂きにされても不思議ではない!!逃げなくては!!!(時速5km)


確かクマは持久力はそんなに無いものの瞬発力は時速60kmはあったハズ。アカン。詰んどるやんけ(涙と鼻水ドバー)


クロスバイクとは言え下り坂だと傾斜度次第では60~80km出すことも可能なので下るか?いやでもまた登り直すのも手間だし登り直してまた遭遇したら意味無いし。。


など色々グルグル考えた末「来るなよ~・・・来るなよ~・・・」と念じながら今の遭遇は見なかったことにしてヒルクライムを続行。ドキドキしながら走行を続けたが何事も発生しなかったので心底神や仏に祈った出来事だった。


キャンプ後にクマの目撃情報サイトで確認したところ親子連れクマの目撃情報が広い時間帯に渡って近辺で何箇所も報告が上がってたようで、どうやらあの近辺を根城に徘徊してるようだ。幸い被害情報は見られなかったのでゴミや野生の食べ物などを漁っていたのだろう。無事で良かったと改めて思う今日この頃だ。


そんなこんなでようやく到着。肉体とは違う疲労も感じながら皆と合流した。

何はともあれとにかくビールで乾杯!(終わりの始まり)


ヒグマの子供に遭遇した話は全員「よく逃げられたね」との反応で一致していた。さすが道産子。クマの恐ろしさおよび習性をよく分かってらっしゃる。


具体的に何を食べたかは覚えてないがBBQの肉料理に始まりタンドリーチキンのように凝った料理やご家族が持参した家庭料理など色々楽しむことが出来た。余興として流しそうめんも実施されたがアレはイベントのひとつとしてするもので純粋に味わうものではないなと勉強になった。


キャンプ場であれば炭火料理だろうがダッチオーブンだろうが大抵の料理にチャレンジ出来るので料理好きまたはキャンプ好きにはたまらないだろう。私のようなものぐさにとっては「え?そんな料理も出来るんすか?」とか「凄い機材ですねぇ」「大変そうなのに手際が良いですね」などを言うだけで旨い食事にありつけるという美味しいポジションを取らせて頂いている(笑)屋外で食べる料理が美味しいのは間違いないので気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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