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上野で 立ち食い天ぷら

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は立ち食い天ぷらにしよう。


JR上野駅から南に向かって徒歩2分。

かっち○んだ。


以前一度だけ訪問したことがあるが正直あまり覚えてなかったので再訪。コスパ重視のお店なので味はあまり期待できないが口コミは悪くないのでそこまで酷くはないだろうということで訪問。


この日は雪が降る予報が出るほど寒く、また体調もかなりイマイチだったので行きの電車の中でもドアが開く度に震えが出ていた。さすがに今日は体調不良気味だから止めておく?との考えもよぎったがサク飲み程度なら大丈夫だろうと強行。飲めば元気が戻るさ!(フラグ)


前回の訪問時は満席で隣と身体が触れるほどの激混み状態だったが本日は先客一名のみ。こりゃラッキーということで来店。一番寒さを感じにくい真ん中の席を確保し注文することに。


頼んだメニューはこちら。


・せんべろセット

・生ビール


こちらは基本的にせんべろセットを注文することがほとんどらしく私もせんべろセット以外の注文の仕方を知らない(笑)せんべろセットと言いつつ現在は1300円なのだが安い方だろう。天ぷらかおでんのどちらかを選ぶのだが天ぷらを選択。おでんも悪くないのだがコンビニのおでんが思いのほか美味いのでおでんと言えばコンビニのヤツを食べたいのだ。


あとこちらでせんべろセットを頼むとサイコロが4つ渡される。


別にサイコロを振った数で何かが決まるというワケではなく、注文するメニューの値段ごとにサイコロを渡す数が決まるというヤツだ。


具体的にはサイコロ1つが200円相当のメニューを注文できる。なので最初に生ビールを注文するとサイコロ2つが徴収されるという仕組みだ。サワーやハイボールなどはサイコロ1つだしサ☆ポロ瓶ビールは3つ。一番良い焼酎は4つという形となっている。


逆算すると500円で天ぷらまたはおでんが出てくるというワケだ。アルコールは正直安いとは言えないがトータルで考えるとコスパが良いということになるのだろう。ビール派の私としてはグラスの生ビール1杯で400円は正直高すぎる印象なのだがサワーやハイボールなどで充分なお客さんであれば満足なのだろう。個人的には少々失敗したかな。。と思いながらも生ビールで乾杯!(終わりの始まり)


うん生ビールは普通に旨いので元気が盛り返してくる。しかしながら推定350ml缶も入りきらないようなサイズのコップなのですぐ飲み切ってしまい満足度が低いのが難点。うーむ。大好きなビールをもう1杯頼むべきか量を増やす意味でハイボールにするか悩む。。


天ぷらが出来るまで少々時間が掛かるようなので時間潰しの意味も兼ねてハイボールを注文。こちらはそれなりのデカさのジョッキだが氷だらけなので実質の容量は半分以下と言ったところか。セコさを感じるがそれがこちらの経営方針ということなのだろう。天ぷらが来るまでチビチビ頂くことにする。


しばらく待つこと数分で天ぷらが到着。三角型に盛り付けられており旨そう。


レンコン。サクサクして旨い。


ニンジン。ホクホクで旨い。


ナス。思ったより薄切りで笑ったが旨い。


エビ。うーん。コレは素材のせいかイマイチ。。


サツマイモ。ホクホクで旨い。


ジャガイモ?すりつぶしたポテサラを天ぷらにしたような食感。悪くはないが好みではない感じ。


全体的に物凄く旨い!というワケではなく値段で考えたら悪くないかな?という印象。安いので普通の味のレベルをクリアしてれば充分ということなのだろう。


また来訪するかと言われるとうーん。まぁサク飲みの選択肢のひとつとしては悪くないかな?と思ったところで体調が急変。いきなり立ちくらみのような症状と物凄い悪寒および吐き気が突然襲ってきた。


まだサイコロが1つ残っており勿体無いのでハイボールを追加注文したが一口飲むのが精一杯。なりふり構ってられない体調不良状態に瞬時に陥ったので居ても立っても居られず即座に退店。体調不良が酷すぎたので(まだ飲み物を残してるけど)店員さんに退店する旨を伝えられなかったのは申し訳ないが緊急事態なので許して欲しい。


ここまで突然体調不良に陥ったのは初めて急性胃腸炎に罹患した時以来だ。


某家系ラーメンを食べて30分も経たないうちに急激に体調不良になったのだがその日は休日出勤が控えていた。一応出社はしたがとてもではないが仕事をする体調ではない。


どうやら外から見ても青い顔をしてたようで上長に病院行く旨伝えたところ即座に了承。胃腸病院に行ったところ即座に胃カメラ検査を実施することとなり検査したところ急性胃腸炎であることが発覚。そのことを思い出してしまった。なお同僚もそのお店で食べた直後から胃腸が物凄く傷んだらしくお互い二度と行くまいと決意したのは言うまでもない。(家系ラーメン全般がダメというワケではなくその店舗単体がダメだった)


当時と異なり今は雪が降るレベルの寒さもあり体調不良の加速が止まらない。あと内臓に血液が集中してるせいか指先の冷えが止まらない。特に右手の冷えが顕著で白を通り越して黄色い蝋人形のような感じになってきた。どんなに温めても元に戻らないのだ。コレはガチでアカンやつやと思いながらとりあえず毒を排出しようとトイレへGO。う○こすることで多少マシになったが油断大敵。帰宅して暖房も加湿器もガンガン炊いた部屋で体調回復につとめることにしよう。(冷静に思い返せば胃袋の中身も全て吐き出しておけば良かった。。)


帰宅後に熱を測ったら37.3度。物凄い悪寒を感じる割にはそうでも無い体温で拍子抜けしたが油断大敵。引き続き様子見することにしよう。


暖房ガンガンに炊いてるにも関わらず全然悪寒は拭えないし足先の底冷えも耐えられないレベルとなっている。念のため熱を測り直したら37.8度に上がってる。症状としては発熱と悪寒、頭痛しかないからコロナとは考えにくい。インフル?と思いながらも多少なりとも寝ることに。


退店してから約6時間後に測ったところ38.2度。症状としては悪寒、関節痛、胃腸に違和感(痛みはそんなに感じないが固形物を食べられない)という状態。くしゃみやセキ、鼻水などの風邪系の症状は無し。このまま高熱が続くようであれば翌日にコロナ・インフル検査を受けた方が良いなと判断し就寝。


嘔吐しかかって目が覚めたり何度かトイレに目が覚めたが夜中あたりから発熱は無くなった感じとなり代わりに胃腸の痛みが徐々に増してきた。あと水下痢が酷い。


翌朝に測ってみたら平熱の範囲である36.9度まで下がっていた。現在の症状は軽い吐き気と胃腸の痛みだけなので胃腸病院に行くことに。


病院に行く頃には胃腸の痛みが尋常でなくなっており内臓が揺れるだけで超激痛。時々立ち止まらないと耐えられないレベルの激痛なので爺さん婆さんより遅いレベルでしか歩けない。これは確実に重症だ。。


病院に到着すると案の定熱を測ることになるのだが36.9度で一安心。おそらく昨日のは胃腸炎を原因とした一時的な発熱だったのだろう。予約でない場合お時間掛かりますが大丈夫ですかと問われたが無問題である。小説を読んでれば時間なんてすぐに過ぎるし・・・と思ってたが甘かった。じっとスマホを見てると吐き気がもよおしてくるので読んでられないのだ。仕方ないので全く興味がない国会中継を死んだ魚のような目でボーっと眺めるしか無かった。


かなり長時間待たされることを想定してたが病院到着から1時間半弱で呼ばれたので早い方ではなかろうか。


問診と触診しかしてもらえず内視鏡検査はしてもらえなかったが胃腸炎でしょうとのことで薬で様子見することに。もし腸閉塞の場合、嘔吐の症状が出るのでそれで判断できるとのこと。薬を飲んでも症状が収まらないまたは酷くなる場合、大病院で検査してくださいとのこと。なるほど。こちらの病院では重症患者はフォロー出来ない体制なのか。また内視鏡検査を含めた詳細な検査を希望する場合事前の予約が必要ということなのだろう。大混雑してたので納得である。


急性胃腸炎および腸閉塞を経験してる身からすれば体感的にはおそらく急性胃腸炎と思われる。お医者さんからも言われたが固形物禁止。飲み物もOS-1のような経口補水液が最適。ということで薬と自己治癒力を頼りに治す方針が決定。嗚呼。正直ベッドに横たわって点滴および炎症を抑える薬および鎮痛剤を投与される方が楽なのだがそうも行かないのだな。。←経験者ならではの甘え(笑)


処方された薬を受け取った後、最寄り駅に到着したが激痛でまともに歩くこともままならない。いつもは階段を使うが迷わずエスカレーターを選択。何ならエスカレーターを降りた後、歩ける体調ではなかったので邪魔にならないところに移動し立ち止まって激痛をやり過ごす。


自宅は最寄り駅から十数分の距離だがとてもではないが歩ける状態ではない。駅前のスーパーで買い物したらタクシーで帰るしか無いだろうということでスーパーに立ち寄るが相変わらず爺さん婆さんより遅い速度でしか歩けないのがもどかしい。


OS-1の飲料は以前飲んだことがあるが、どうやらゼリーもあるらしい。なおオリジナルの青はクソ不味いので飲食するとしたら緑のアップル風味一択。どんなに身体に良いモノと言われても不味いものは受け付けないのだ。


大量に買い込んでタクシーで帰宅。後部座席なのにシートが暖かいのがありがたい。あと近辺は道が複雑なので順路の説明が細かくなり申し訳なさを感じた。


帰宅後さっそくOS-1で薬を飲み干す。と同時に胃袋に痛みが発生。どうやら薬程度の固形物ですら痛みを感じるらしい。外傷で例えるなら肉が露出するレベルの怪我に物理的に何かがぶつかった際と同様な痛みを感じてるということだろう。その後も不定期に何度も激痛に襲われ結局21時すぎまで激痛に悩まされることとなった。


薬を飲んでも痛みが緩和しないではないかとお医者さんを恨んだが翌朝起きてみると痛みはかなり緩和されていた。即効性の薬ではなくゆっくりな効き目の薬だったということなのかも知れない。正直逆恨みしてすまんかった(笑)


何せ薬を飲む前は寝返りを打つだけでも激痛が走るほどの痛みだったのだ。それが一定の方向を向いて寝てれば全く痛みを感じないし、ゆっくり寝返りを打てば多少の痛みは発生するものの耐えられるレベルな上しばらく待てば痛みが治まるレベルなので睡眠も以前より取れる状態なのがありがたい。


まだ痛みは続いてるので完治したとは言えないが薬を飲む前に比べれば格段に改善したと言って良いだろう。以前の経験を元に三日は固形物禁止の方針としゼリーから徐々に固形物を摂取していこうと思う。


以上の経験から私はトラウマとなったのでこちらの店はもう来ないと思うが初来店時は全く問題なかったので元々の体調不良や寒さその他諸々の要因が重なったことが原因なのだろう。ビール派には割高でオススメとは言えないがサワーやハイボールで充分な方であればまぁまぁコスパは良いと言えるのではなかろうか。前回エピソードの立ち食い寿司とは雲泥の差だが気になる方はチェックして欲しい。


ごちそうさまでした。

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