御徒町で 昭和の大衆居酒屋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は昭和の大衆居酒屋にしよう。
JR御徒町駅から北に向かって徒歩3分。
やきとり居酒屋 え○ぱちだ。
上野駅からも同様なので好立地と言って良いだろう。昭和の大衆居酒屋として有名らしいので来店したということだ。早速瓶ビールで乾杯!(終わりの始まり)
それにしても上野~御徒町界隈は昭和から長年続いてる居酒屋が多くて改めて凄いと思わされる。他の地域であればとっくに淘汰されどこでも見かけるチェーン店になるケースが多いと思うが、こちらの界隈は昭和から時が止まったかのような街並みとなっているのが特徴で、それが逆に非日常を感じさせる魅力となり更に観光客を呼び込む好循環となっているのだろう。浅草と同様に街全体が体験型の観光地と言って良いのかも知れない。
いまや日本全国どこを見ても駅前の光景はどこも似たような街並みとなってしまうことで魅力に欠けると感じるのは私だけだろうか。
確かに綺麗な街並みで巨大なショッピングモールのようなものがあれば一度で色々な買い物も出来るし天候に左右されない意味でも利便性は良いと言えるだろう。
しかしながらそれらの箱物は当然家賃も高額となるため入店するのは資本力のあるブランドや有名店ばかり。つまり日本全国どこでも見られるような空虚なショッピングモールの一丁上がりというコトだ。
芸人のラランドが公式の動画サイトで偏見クイズという尖った企画をしてたのだがその中のひとつに『「何でも売ってます」みたいな雰囲気出してるけど意外と何も売ってないお店』というお題があった。
私は即座にそんなんヴ○レヴァン一択やろと思ってしまったが二人の回答は「百○」と「コ○トコ」だった(笑)その回答自体にも笑ったのだがニシダの追撃「ホントに欲しいものなんて1個もないんだけど、量とかデカさで買っちゃってる」に爆笑してしまった。テレビでは絶対放送できないであろう毒舌と鋭さに感心した次第だ。ちなみに正解はド○キホーテだった。納得である。
放送作家の企画力およびお題の面白さに感心すると共に二人の回答力および話題の広げ方を見ることでやはり売れてるお笑い芸人は凄いのだなと感心してしまった。企画との相乗効果というヤツもあるのだろう。今後も引き続き面白い動画を作り続けて欲しいと思う今日この頃だ。
脱線した。元に戻ろう。
というコトで私にとってはどこで見ても似たようなお店しか入っていないショッピングモールは正直惹かれる要素が少ない。むしろ上野~御徒町近辺や浅草のように雑多な魅力がある街並みの方が好きだ。
こちらのお店も以前から気にはなっていたのだが本日が初訪問。なのだがオープンから1時間後なのに店内は一人もお客さんが居ない。。まさか外れのお店なのか?
外観・内装ともにザ☆昭和の大衆居酒屋という感じなのだが、古さは残しているものの内装は綺麗に張り替えられてるので清潔感や居心地は悪くない感じ。むしろ落ち着くと言って良いだろう。客入りの少なさは気にせず注文することに。
頼んだメニューはこちら。
・天城直送わさび漬け
・ねぎぬた
・お豆腐のキムチ煮
天城直送わさび漬け。天城直送と書いてあったら注文するしかない。天城越えした時に食べたわさびソフトクリームは美味しかったなと思い出しながら食べたが当然アイスと異なりツーンと刺激が強い。けど旨い。チビチビつまめるので酒のツマミにピッタリ。
ねぎぬた。昔はぬたは苦手だったが飲むようになってから好きになった料理のひとつだ。要は酢味噌和えなのだがそのシンプルさが逆に良い。こちらの店は酸味は控えめだがシャキシャキのねぎと合って旨い。
お豆腐のキムチ煮。キムチも豆腐も旨いのだが、おそらく味付けに使ってるであろう鶏の顆粒だし味がくどくて胸焼けしてしまった。少量であれば旨いのだが多めに入れたのだろう。バランスを崩して勿体無いと感じてしまった。
瓶ビールを飲み干した後は黒霧島のロックを頂いたのだがツマミに合って旨かった。チビチビ飲んでたらいつの間にか五組ほどお客さんが来店しており口コミにある通り結構な人気店なのだなと思った。
総じて大満足。値段は上野~御徒町界隈から考えると安いとは言い難いが落ち着ける昭和の大衆居酒屋という感じで居心地は悪くなく選択肢のひとつとしてアリと感じた。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。