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御徒町で 樽酒

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は樽酒にしよう。


JR御徒町駅から北に向かって徒歩2分。

ガード下にあるお店 全国銘酒 た○松 本店だ。


こちらも好立地と言って良いだろう。


口コミを見ると店員さんの接客についての評価が賛否両極端で少々気後れしなくも無いが実際行ってみないと分からないだろう。ということで訪問した次第だ。


平日12時半くらいに訪問したところ店内は結構ガラガラ。もしかして外れのお店なのだろうか?とドキドキしながら入店。噂の店員さんのおばちゃんは極めて普通な接客で拍子抜けしたがカウンター内にいるおっちゃんは無愛想な感じで印象は悪め。なるほどコレは確かに口コミで接客が低評価される香りを感じる。


素朴な疑問だが接客業なのに無愛想とか意味不明と思うのは私だけだろうか?


料理を作るのは得意だが愛想を振りまくのが苦手というのであれば客の前に出るべきではないし諸々の事情で出ざるを得ないのであれば最低限お客さんに不快な思いをさせない程度には努力すべきではなかろうか。


客の立場としてはリラックスした状態で飲食を楽しみたいだけなのに接客のせいで不快な思いをさせられたら折角の食事も台無しになることは想像に難くない。いわゆるメシが不味くなるというヤツだ。その程度も想像出来ないのだろうか?


別に過度に接客して欲しいと言っているワケではない。もちろん接客が良いに越したことはないが不快に感じない程度にしてくれれば良いというだけだ。わざわざ客を不快にさせる必要は無いだろう。むしろ経営的に害悪と言って良い。


接客が良くないことで思い出したが札幌に移住した頃は驚いたのを覚えている。


今ではそこまで酷い店はほぼなくなったと思うが移住当初はあまりにも接客が酷くて驚いた。愛想が無いのはもちろん客に対して妙に上から目線だったり高圧的な態度を取る店が少なくなかったのだ。特に昔ながらの考えに凝り固まった中高年にそのような傾向が多かったと思う。


あと北海道と言っても広いので同じ札幌であっても札幌以外の出身の人は割とまともというか物腰が柔らかい人が多い傾向を感じたが札幌出身の人は驕り高ぶってるというか居丈高な傾向が多いように感じた。もちろんそれらの傾向は人によることは間違いないし多大な偏見があることは認める。


北海道の中では札幌は大都会に属するので都心に住んでるという矜持があるのかも知れないが所詮地方都市である。東京基準で言えばイチ郊外のそこそこ有名な駅程度の規模なのに何を勘違いしてるのだろう?と思うこともしばしばだったが口には出さなかった。沈黙は金雄弁は銀である。


移住してから知ったのだが北海道は自然や素材は一流だがサービス三流という言葉だ。なるほど確かにと納得してしまった。


これが日本と無関係な外国だったり、同じ国内だとしても方言や訛りが凄かったりすればその地方の文化なのだなと思わなくもないが訛りに関しては標準語とほぼ変わらないし方言も他の地方に比べれば少な目に感じるせいか東京基準のサービスと同等に比較されることで余計目立ったのではないかと思う。要するに地方だからと甘めなジャッジをして貰いづらいが故の辛めな評価というヤツだ。


あるいは自然や素材が一流であるからこそ、それらに相応しいサービスを期待するも満足感を得られず期待値との落差が低評価に繋がったのではなかろうか。


しかしながらこれらはあくまで私が移住した当初に感じてた事柄であり最近はサービスや接客が悪いと感じる店はかなり減ったように感じる。サービス提供側の世代の問題もあったのかも知れないしそれらの店は淘汰されたと言う側面もあるのかも知れない。驕れるもの久しからず。他人事ではないので自戒する次第だ。


盛大に脱線した。元に戻ろう。


まだ着席すらしてないが思ってしまったのだから仕方ない。もちろん声に出してるワケではないし何なら入店時の一瞬だけで脳内を駆け巡ってるワケなのでサービス提供側は重々心して頂きたいと思う今日この頃だ。


お昼時なのでランチメニューが基本らしい。

頼んだメニューはこちら。


・刺身定食(マグロ、イカ、ブリ)


やはり日本酒と言えば刺身だろうということで注文。正直飲む時はご飯や味噌汁は不要なのだがたまには良いだろう。


マグロ。見た目はいかにも冷凍を切りましたという印象だが食べるとねっとり食感で旨い。日本酒に合う。


イカ。こちらもねっとり食感で旨い。


ブリ。ねっとりではないがこちらも旨い。


ごはんは残念ながら粒が潰れてベチャッとしてるし保温しすぎで美味くないが逆に駄目ポイントがあって安心した(笑)付随した昆布の佃煮も旨いし味噌汁もかつお節としじみのような貝類の出汁を感じ滋味深くて旨い。刺身を含め意外と全体的にレベルが高いことに驚いた。


頼んだ日本酒はこちら。


たる酒

・高清水(たかしみず)

・酔心(すいしん)


高清水。秋田県 秋田酒類製造のお酒。冷を頼んだが常温な感じ。1合とっくりと共に空の1合枡も提供される。自分で枡に移し替えるスタイルは初めてなので少しニヤけてしまったが枡のふちギリギリではなく5ミリほど下くらいまでしか入らないのが少々残念だった。やはり枡と言えば溢れるくらいまで注ぐことが醍醐味だと感じる。と少々不満に思ったが香りは枡の香りにかき消されてるのを差し引いてもそんなに香らない。しかしながら口に含むと旨味が広がって旨い。というか凄く飲みやすくて旨い。遅ればせながら乾杯!(終わりの始まり)


酔心(すいしん)。広島県 醉心山根のお酒。同じく香りはそんなにしない。スッキリ淡麗なほんの少し辛口気味なお酒。旨い。


土日も通し営業はしてないらしく13時頃来店したグループ客に食事か飲みかを確認しており、うちは14時閉店なんですよと結構キツめに説明しており「コレが噂の・・・!」と納得したと同時に口コミと同じ内容を見れたことに野次馬根性も満たされた(笑)従業員ファーストと言えば聞こえは良いがもう少し接客業らしい説明の仕方があるだろう。しかしながらそのような接客を黙認してる時点でこの店の接客方針ということに他ならない。他山の石にしようと静かに決意した。


接客に目を瞑れば樽酒を飲めるという意味で希少なお店だろう。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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