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札幌で お疲れ様焼肉

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は焼肉にしよう。


札幌市営地下鉄東豊線さっぽろ駅から西に向かって徒歩3分。

おにくテ○ア さっぽろだ。


地下鉄南北線さっぽろ駅やJR札幌駅からも近いので好立地と言って良いだろう。


こちらの店は閉店済みのようだが口コミを見る限りなるべくしてなったと言うべきかも知れない。私も味の印象はほぼ覚えていないが訪問したことがあるということで紹介させていただこうと思う。


いや。正直に言えば一緒に訪問した同僚への感謝をシェアしたい側面が大きい。本日は同僚の送別会も兼ねた焼肉ということだ。早速乾杯!(終わりの始まり)


それまでずっと私は開発畑にいたのだが評価部隊に異動となり物足りなさを感じつつも開発とは違った難しさを感じる日々を過ごしていた。しかし自分でバグ修正出来ない評価はストレスが溜まるのも事実。そんな折コロナに感染したのだ。


正確な日数は忘れたが10日ほどで職場に復帰。さて続きからやりますかと気合いを入れ直したところ別グループの案件に携わって欲しいとのこと。まぁ構わないがまた覚え直しかと思いきやリーダー業務交代に伴う異動とのこと。初めての業務でリーダー業務に兼務するとはかなりハードモードでは?と思いながらも上の命令に逆らえないのがサラリーマンの哀しい宿命というヤツだ。


二週間で製品の評価業務およびリーダー業務を引き継ぐというスケジュール。しかも練習だけでは身につかないだろうから本番を挟んでの引き継ぎといういわゆるOJTを兼ねていた。何という優しさだろう。涙がちょちょ切れるではないか。


評価先企業内にサーバがあるのだが環境が貧弱すぎて評価期間中の日中はまともに動かないという○こ仕様。しかしながら期限は定められており延長するには余程の理由が無い限り難しいという状況。しかしながら定時を外せば途端に動きがサクサクになるという状況。どうすればいいか良い子の皆なら分かるかな?(血涙)


予想通り初めての作業なのでスムーズに進まず進捗はかなり遅れてる状況。だがしかし日中はサーバが遅くてまともに動かない。客先も自社も残業は基本的に禁止されていたが理由を説明し時間外に作業させて貰うことに同意を取り付け実施したところサクサク動くので日中の倍以上の速度で消化することができ無事期間内に完了。初めての本番はどうにかこうにか完了することが出来た。


面倒なのがリーダー業務を兼務してるので自分の作業だけにかまけていられないことだ。進捗管理に始まり客先との打ち合わせやメンバのスケジュール管理や調整も片手間にしなければならない。リーダー手当?何ソレ美味しいの?


ありがたかったのが本日一緒に飲みに来た同僚が物凄く有能で速度も早ければ成果物も丁寧。理解度も早いし作業にも協力的という文句の付け所が無いどころか何故派遣社員なんかやってるのか不思議なくらいの人材だったのだ。


スケジュールが厳しい時は少々荷が重いとは思いつつ多めのタスクを頑張って消化して頂いてたし私と同様に前は開発してたとのことなので評価の自動化も同時並行で進めて頂いてたのだ。感謝以外の何者でもないと言って良い。


1~2ヶ月掛けて評価する結構大規模な評価もあったのだがその際も大活躍して頂いた。何せ普段と異なり評価内容が多岐に渡るので調べないと分からないことが物凄く多いのだ。それにも関わらずヘルプやマニュアルを見ても簡素すぎて不明点が多すぎる。皆さんも経験ある方がいらっしゃるのではなかろうか。説明してる内容が分からなすぎるのでマニュアルのマニュアルが欲しいと思ったことが。まさにそれだったのだ。


どうやらそれは客先側も理解してる上でそこに割くリソースが足りないようで、不明点があれば回答するので質問して欲しいとのこと。おかげでQA表が莫大なものとなったのは言うまでもない。


ITに触れたことが無い新人のアルバイトも入って来たりしたけど私が把握してない機能を担当することになったのでその同僚にフォローをお願いして負担を掛けたし様々なことで助けていただいたことは今でも感謝してる次第だ。


半年もすればチームの状況も落ち着いて余裕も出来たのだが一年を過ぎた頃から雲行きが怪しくなってきた。そう。年度が変わることにより客先のメンバ変更が実施されたのだ。


要と言える客先のリーダーが変更となることで今までのゆったりとした雰囲気から激変。端的に言えば物凄く居心地が悪い環境となった。更に自動化も並行してたものの、あくまでそれは「元開発者が配属となったので可能であれば自動化しましょう」という条件の元着手していたので試行錯誤しつつ進めていたのだが、どう捻じ曲がって伝わったのか自動化をする前提で工数分の金額が支払われてる話にすり替わっていた。


リーダー業務を兼務してるとは言えそれは契約に関するお話となりますよね・・・私はあくまで現場を仕切る権限があるだけであり契約云々には一切ノータッチなのですが。ということで契約に携わる上長に相談し調整を依頼。彼も私も元開発者ではあるものの自動化は未経験。開発が出来るイコール自動化を簡単に実現出来るワケではないのだ。


よく誤解されることだがIT系で働いてると言うと何でも知ってるだの何でも出来るように言われることが多いがそんなことは全くない。もちろん趣味としてゴリゴリにPCを自作したり色々な関心を持って最新技術に触れてる人もいないとは言わないが極一部と言って良い。あくまで仕事としてやってることであり、業務に必要な知識や技術は身に着けているがそれ以外は薄い一般的な知識しか持っていない方が多いと言っても過言ではない。


事実私はネットワーク関連の業務にも関わったこともあるが、IT業界の内部の人間であってもインターネットがどのように通信を実現してるのかとかネットワークの仕組みなど知らない人の方が多数派で驚いた。だが無問題なのだ。通信用のメソッドに適切な引数を渡せば結果が返却されるのでそれを適切に処理すれば良いだけなので通信の仕組みなど知らなくても全く問題が無い。自動車が動く仕組みを知らなくても運転できれば良いのと同じだ。


つまりアレだ。お医者さんは細かく診療科目が分かれており専門外は診ないまたは紹介文を書くに留めるのは体感したことがある方もいるだろう。基本はITも同じなのだ。自分の専門領域であれば分かるが専門外は一般的な知識しか分からないことが多い。もちろんお医者さんであれば一般人よりは知識があるだろうが下手に診断を下すワケにも行かないのだろう。ITもお医者さんと同様に専門領域しか深くは分からないことが広く知られて欲しいと思う今日この頃だ。


そんなワケで専門外の領域である自動化について上層部同士により話し合いおよび契約の見直しが行われた結果、三ヶ月だけ様子見するとの結果に落ち着いた。しかしながら客先からは今までの比にならない程の成果を突っつかれる毎日となり窓口の私と実務を担当する彼の疲弊は増すばかり。担当者が変わるだけでここまで変わるのかと驚きを隠せなかった。


結果としては自動化からは撤退することに。うん。あくまで専門外のことをトライ&エラーで実施してただけなので出来て当たり前として求められるのは苦痛なだけなので仕方ないだろう。客先の担当者もキツいなとも思ったが根本的に自社の契約を担当する上層部の詰めが甘いことが原因だと思った。契約書または付随資料にあらかじめ盛り込んでおけば良かっただけの話だと思う。民法では口頭での約束もきちんとした契約となるとの話があるようだが会社間の契約ではそのような曖昧な内容では水掛け論になることは想像に難くない。自分が契約に携わる立場になったら重々気を付けようと心に刻む出来事だった。


そんなこんなでギスギスした関係となったのだが私は私で自社の体制が大きく変貌することに伴い給与も大幅ダウンすることが確定。最大十名近くのメンバを管理しながら自分の作業もしてるのに給与アップどころか大幅ダウンと言われさすがにやってられんということで退職を決意。離脱することで彼には負担を強いることになって申し訳ないなと思ったが彼は彼で誰もが知る大手IT企業に転職が決まったとのこと。さすが分かる人は分かるのだなと思った。


盛大に脱線したがむしろ今回は上記が本題である。

何故ならばお店の印象や味をほとんど覚えてないからだ(笑)


あえて言うならごく普通。話に夢中になったので憶えて無いというのもあるが再訪したいかと問われればうーん。無いかなというのが正直な感想だ。


だからなのか不明だが閉店済みのようだ。不誠実な店はお客さんからも見限られるという証左なのかも知れない。他人事ではないので自戒しようと思う今日この頃。改めて彼には感謝を捧げたく思うし新天地での活躍を祈るばかりだ。


ごちそうさまでした。

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