上野で 鮮魚と日本酒
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は日本酒にしよう。
上野駅から南側のアメ横沿いに御徒町方向に向かって徒歩3分。
呑める魚屋 ○草だ。
もはや常連と言って良いほど通っているが最近は特に知名度が増したのか行列が凄いことになってるので諦めることもしばしば。だがしかし。あの鮮魚の旨さと日本酒の選択眼の素晴らしさは何物にも代えがたい。ということで来訪したというワケだ。さすがに平日昼間なら休日よりはマシだろうと言うことで久しぶりに訪問したが少ないとは言え三名並んでおり大人気ぶりは健在だなと改めて感じた。
もちろん新規のお客さんもいるだろうが私と同じようにこちらの店にハマって通いまくってる常連客も多数いるのだろう。回転率が良いからすぐ入店できるかと思いきやそこそこ待つこととなったのでついついお客さんを眺めてしまう。うむ。皆さん幸せそうに鮮魚とお酒を楽しんでおられるようで何より。今日は一人客がほとんどいないことに珍しさを感じる。こちらの店の素晴らしさをシェアしてるということか。比較的若い層が多めなのと女性客が半数を占めるのも特徴かも知れない。
あまりジロジロ見るのは失礼だし案内されたら即座に注文出来るよう本日のメニューをじっくり見定めていく。うーむ。どれも気になるがやはり定番のなめろうか肝あえに行くべきか。。
しばらく待つことでようやく入店。
頼んだメニューはこちら。
・肝なめろう
肝なめろう。久しぶりに味わったが安定の新鮮さと旨さ。これだけで最後まで戦えるし冷酒との相性は抜群。関係ないが懐かしのボキャブラ天国で常連だった抜群と同音のお笑いコンビは元気にやってるのだろうか。
頼んだ冷酒はこちら。
・東長(あづまちょう) 純米春しぼり生
・一本義(いっぽんぎ) アラバシリ 春之純米酒
東長(あづまちょう) 純米春しぼり生。佐賀県 瀬頭酒造のお酒。お酒のラベルに桜の花びらが彩られており春を感じさせる。気温の寒さも手伝って冷えすぎてるのか香りはあまり感じない。口に含んだ直後に感じるのは辛口風味。だが後味と言うか口に含んだ後は米の旨味が広がって旨い。
一本義(いっぽんぎ) アラバシリ 春之純米酒。福井県 一本義久保のお酒。搾りたての純米酒を無濾過・無加水・非加熱で瓶詰めする季節限定品とのこと。爽やかな香りでこちらのお店にしては珍しく辛口寄りなお酒。旨い。
肴と合わせると日本酒の味が変わって感じるのはあるあるだが、酒を飲んだ後にツマミを食べるとツマミ自体の味もレベルアップするように感じる。つまり最&高ということだ。
飲みながらメモを取ってたからか私が飲んでるお酒が気になったらしく隣で飲んでた女性客が一本義(いっぽんぎ)美味しいですか?と聞いてきた。普通の居酒屋であれば喜んで色々お話するところだがこちらは行列の絶えない大人気。しかもコロナ禍がキッカケとは言え30分2杯までとなってるしナンパ等もご法度となっている。辛口寄りですが美味しいですよとだけ伝えたところ三名とも同じ銘柄を注文していた。私ならば三名それぞれ別のお酒を注文してシェアして楽しむのにな。。と思いながらも余計なお世話はせず黙食を貫いた。
飲んでるのに理性が働いてるのはまだ酔いが回っていないからに他ならない。やはりこちらのお店に来る際は最大限に鮮魚および日本酒の味を楽しむためにも一軒目に来るべきだと改めて感じた今日この頃だ。
想定通りだが相変わらずのレベルの高さに大満足。以前よりかなり並ぶようになったが回転率は良い方なので多少並ぶ覚悟がある方であればこの近辺ではオススメトップ3に入るお店と言って良いだろう。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。