上野で 有名な立ち飲み屋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は有名な立ち飲み屋にしよう。
上野駅の南側、JR高架下の「アメ横商店街」と線路を挟んで反対の東側。
飲み屋街を歩いて3分。立飲み たき○かだ。
言わずと知れた有名店なので聞いたことがあるどころか訪問済みの方もいらっしゃるかも知れない。私はいつも混雑してることを理由に未訪問だったのだが本日は珍しく空いてたので初訪問してみたということだ。
いや。自分を偽っても仕方がない。正確に言うと有名店なのであえて避けていたというのが正直なところだ。ぶっちゃけてしまえばビビッてたと言って良いだろう。
どうも私は昔から流行ってるものが苦手で避けてきた傾向が強いのだ。別に嫌いというワケではない。例えば流行りの曲のようにランキング上位に位置する音楽などは万人受けするものが多いのでむしろ好きだったりするのだが購入するCDは流行りと無関係なものばかり。どちらかというとマイナーなものを好んでたと言って良いだろう。周囲から見ればある意味変人と捉えられても不思議ではない行動を繰り返すことが常だった。
末尾に数字が付くことで有名なグループを始め音楽と無関係なところでランキング上位を荒らし始めた近辺では幸いにもテレビを手放しており流行りに惑わされることも激減。更に携帯もスマホに進化したことで雑誌も購入しなくなることで流行りの波を見せつけられる機会が皆無となり、純粋に自分好みなものにだけ集中できる穏やかな環境を手に入れることが出来たと言って良いだろう。そのような意味でもネットが普及してくれて本当に有り難いと改めて感じる今日この頃だ。
なぜかは説明が難しいが流行りに乗ったり迎合してるように「見られること」を忌避する傾向が昔から強いのだ。おそらくだが流行りの何かを好きだと追いかけることで軽薄なように見えるのが嫌なのだろう。いや。私が軽薄なのは事実(笑)なのでより正確に言うと侮られるのではないか?という疑心暗鬼がそうさせているのではないかと思われる。誰からも直接指摘されたワケでも無いのになんと滑稽なのだろう。まさに自意識過剰、自縄自縛と言って良いのではなかろうか。
流行りの言葉で言えば「拗らせてる」というヤツだ。
いい歳したオッサンが何くだらないことにこだわってるのだと自分でも思うが長年かけて培ってきた傾向なので方向転換するのもなかなか難しい。そもそも流行りに乗りたくないもう一つ理由として、流行らせようとする背後関係が透けて見えることに拒否反応があるというのも大きい。端的に言えば目に見えないが力のある何かに屈服させられた気分になるのだ。えぇ拗らせてますが何か?(逆ギレ)
しかしながらテレビや雑誌、ラジオその他一方的に情報を垂れ流す旧来のオールドメディアはともかくネットで自ら収集した情報は少なくとも自分好みのものが多いことは間違いない。結果的に流行りのものに触れてるかも知れないが納得感は段違いだし有名店だからと避けるのは勿体ない。呑んだくれとしてはむしろ積極的に関わるべきだろう。
ということで訪問した次第だ。前置きが長すぎる?安心しろ。私もそう思う。
ドキドキしながら入店。どうやら好きな場所で飲む形ではなく店員さんに指定された場所で飲むスタイルのようだ。まずは飲み物を注文とのことで瓶ビールを注文。乾杯!(終わりの始まり)
ア○ヒスーパードライなのが少々残念だが久しぶりに飲んだからか結構美味い。
極端に好き嫌いするのではなく多少緩めに見た方が良いのだなと思った。
頼んだメニューはこちら。
・もつ煮込み
・いか唐揚げ
・あじのなめろう
こちらは注文または提供時にお金を払うシステム。現金払いなので次の注文に備えカウンターにお金を置きっぱなしで飲んでるお客さんが多い。なるほど。学食や屋台の延長のようなスタイルなのだなと思いながら飲み進めて行く。
もつ煮込み。煮込んでる鍋からよそうだけなのですぐ提供される。トロトロに煮込まれてるのでもつが柔らかくて旨い。こちらの煮込みも旨いのだが隣で煮込んでいる赤くてピリ辛そうな肉豆腐の方がもっと旨そうだったので次回はあちらを注文しようと思った。
いか唐揚げ。少し衣が厚めでカリカリだがイカは柔らかくてプリプリ。旨い。何かに似てると思ったが衣のザクザク感は駄菓子に近いように感じた。
あじのなめろう。こちらもすぐ提供される。旨い。本日のお刺身として書かれてたのでレギュラーメニューではないようだ。これだけでチビチビ飲めるので提供されてる場合注文することをオススメする。
総じて大満足。言うても安居酒屋なので接客や味に多大な期待を抱いてしまうと落差にガッカリするだろうがコスパの良い立ち飲み屋でサッと飲むのには丁度良いと思う。有名店となる理由が分かり嬉しい今日この頃だ。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。