今や定番 串カツ
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は串カツにしよう。
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から徒歩1分弱。
串カ○田中 すすきの店だ。
一昔前は串カツと言えば本場大阪に行かないと食べられない、まさにご当地グルメの代表みたいなところがあったが、昨今では普通にどこでも気軽に楽しめるという定番化した商品だ。
ソース二度漬け禁止は有名だから知っている人も多いだろう。確かに二度漬け禁止にすることにより大勢のお客さんに清潔なソースで美味しい串カツをたくさん召し上がって頂ける良いシステムだ。だが付けるソースが足りなかったり逆に多すぎてしょっぱめになったりと、多少不満が残る経験をした人も少なくないのではないだろうか。
付け合わせとしてキャベツが無料で提供されてるお店も多いので、そのキャベツをスプーンのように使って追加でソースを掛けるという方もいるだろう。しかしキャベツでは少々食器としては使いづらいのではないか。少なくとも私は使いづらさを感じていた。
その点この店は漬ける用のソースとは別にボトルでもソースが用意されているのが素晴らしい。初回は普通の直方体のソース容器に漬けてご賞味ください。もしソースが足りなければボトルで追加がけしてください、ということだ。何と素晴らしいホスピタリティだろうか。痒い所に手が届くその配慮に称賛を贈りたい。
本日一緒に飲む仲間は酒は飲まないけどメチャ食う人なのでどれだけメニューを制覇出来るか楽しみだ。私も少しは色々なバリエーションを楽しみたいので頑張ってみることとする。
なおこちらの店は飲み放題もやっているが、チ○チロリンドリンクというエンタメ要素を取り入れたメニューもある。出た目によってメガジョッキ無料だったり通常サイズ無料だったり半額だったりするが、量も金額も倍額のメガジョッキとなる目もある。ギャンブラーにはたまらない仕組みではなかろうか。ましてや酔っぱらって頭の回転が鈍くなってる状態なら盛り上げることこの上なし。色々なテーブルでチリンチロン鳴って盛り上がっていた。このようなお祭り騒ぎは嫌いではない。むしろ大好きだ。周囲のざわめきを感じながらこちらは迷いなく飲み放題を選択。真の飲んだくれ道とは飲み放題に見つけたり。(ドヤ顔)
うん。自分でも何を言ってるのか分からなくなってきた。
まずはビールで乾杯!(終わりの始まり)
今回頼んだメニューはこちら。
・串カツ豚
・豚しそ串
・レンコン串
・ニンニク串
・なすび串
・うずら串
・紅しょうが串
本当はキスやアジフライ等も気になったが、私の胃袋だと上記ですら食べきれない可能性が高い。もし食べきれたら追加で頼むこととする。
ちなみにチ○チロと言えば有名なのがあの有名な漫画「賭博破戒録カ○ジ」に登場する地下チ○チロ編ではなかろうか。E班班長一派がカモを狙い撃ちして無限借金(ペリカ)地獄に陥らせる話だ。これがまぁ良く出来た話で何度読んでも引き込まれるストーリーとなっている。紆余曲折の末に大団円を迎えるのだが詳細は漫画喫茶や購入するなどして確かめて欲しい。地下チ○チロ編だけ読んでも充分面白いので気になる方は是非チェックして欲しい。
カ○ジの作者のインタビューをどこかで読んだことがあるが、麻雀などの話も含め全て事前に綿密に論理を組み立てて、実際にそれで矛盾が生じないかを検証した上でストーリーに落とし込むそうだ。正直絵柄は上手とは言えない方(失礼)だから割とその辺りも適当にそれっぽく辻褄合わせしながらやってるものと思っていたので感心したものだ。やはり売れる漫画家は違うと思わせた一幕だ。
そうこう言ってる間に次々と到着。
串カツ豚。間違いない。美味い。出来立てはマジで熱々なので猫舌な人はもちろん、熱いのが苦味でない人も注意した方が良い。ちなみに豚でなく牛もメニューにあるが、私は正直牛より豚の方が好きだ。焼肉の時はもちろん牛を好んで食べるが、焼肉以外の時は基本的に豚を好む。次点で鶏だ。もちろんうどんや蕎麦に合わせるのも豚一択。関西人とは好みが合わないのかも知れない。今で言う多様性というヤツだな。(多分違う)
豚しそ串。こちらも美味い。梅やしそも大好物のひとつなのでメニューにあると必ずと言って良いほど頼む定番の商品だ。豚としその相性が良すぎて自然と笑顔になる。美味しいものを食べるって人を幸せにするんだなと感じる一コマだ。
レンコン串。こちらも大好物の一品。なぜレンコンはこんなにシャキシャキして美味しいのだろう。しかも取り扱っている食材が新鮮だから余計に美味しい。間違いない逸品だ。
ニンニク串。生をすり下ろしてラーメンなどに入れても美味しいが、ニンニクは火を通しても旨い。ホクホクとした柔らかいジャガイモのような食感となるがニンニクならではの香りもふわっと漂い美味さを底上げする。こちらもメニューにあると頼んでしまう逸品だ。
なすび串。正直幼い頃はなすが嫌いだった。何故嫌いだったのか忘れるくらい遠い思い出だが、匂いや味が好みでなかったことが原因だったと記憶している。しかしながら今では当時と正反対に大好物のひとつとなった。正確に言うとなすの漬物だけは未だに少し苦手だがそれ以外はメニューにあったら必ず頼むレベルの大好物である。ということでこちらも美味い。しかしなすは蓄熱性が高い食材なのか、提供から少し時間を置いても熱々さが長持ちする場合が多い。食べる時は慎重に行うことをオススメする。
うずら串。こちらも大好物の一品だし予想通り美味い。メニューにあると同様に必ず頼んでしまう。このように必ず頼むメニューが増えれば増えるほど新規開拓が難しくなっていくのだが仕方ない。新規開拓して失敗するリスクよりも大好物で満足感を得る方が何倍も重要だ。このような考え方なので、行きつけの店が出来てもほぼ同じメニューしか注文しない。店をローテーションすることはあっても頼むメニューは大体同じ。似たような人も多いのではなかろうか。
紅しょうが串。こちらも今では串カツと言えば、というレベルに定番となっている一品だ。初めて本場大阪で串カツ屋さんに入った時、二度漬け禁止のソースも驚いたが紅しょうがを串カツにする発想に心底ビックリした。それまで紅しょうがと言えば博多ラーメンや牛丼、焼きそば等の添え物くらいにしか考えたことが無かったので、添えモノをメインメニューとして揚げちゃうの??とその発想力に度肝を抜かれたことを覚えている。更にそれがまたネタ商品ではなく人気メニューと聞くから二度見するレベルで驚いた。でも実際に食べてみたら確かに旨い。何なら他のメニューより癖になってまた頼みたくなる中毒性がある。商品化するまで何が受けるか分からない世の中なのだなと思った瞬間だ。
一応すべて食べ終えることは出来たが正直もう既にハラはパンパン。これ以上入るスペースは無い。ということでキスやアジフライは今度機会がある時に注文することにした。今回と同様の注文が繰り返される未来が視えたのは秘密だ。
ちなみに一緒に飲んでた仲間は私が頼んだ串とは比較にならない量のメニューを注文していた。正確に全てをチェックしてたワケではないので詳細は不明だが串料理は当然全制覇(好みの品は2本以上注文)。他のサイドメニューはいくつか頼めなかった料理もあるものの、気になった品は制覇済みとのこと。うん。大食いファイターには敵わないとは言え、良くそれだけ胃袋に入るね・・・いつ観ても信じられない(汗)
ということで味だけでなく大食いも鑑賞出来るという1粒で2度美味しい串カツを堪能。ビールがサ○トリーという点だけが不満だが概ね大満足♪また来ます!
ごちそうさまでした。