菊水で 持ち帰りの刺身
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は持ち帰りの刺身にしよう。
札幌市営地下鉄東西線 菊水駅から北に向かって徒歩1分。
北○貴辰(きた○きしん)だ。
表通りから裏に入る形になるので少々分かりづらい場所ではあるが駅出口から数十メートルという場所なので好立地と言って良いだろう。大きめの看板やのぼりなどがあるので迷うことも無いと思う。
テレビ番組のタカトシラ○ドで取り上げられたことがあるようで店頭に写真が飾ってあった。私は知らなかったがどうやらそれなりに有名店のようだ。
テレビを手放してから15年以上経つのですっかりテレビを見る習慣が無くなって久しい。以前は息をするかのように帰宅したらテレビON。起きたらテレビONという感じで在宅中はずっとテレビがついてる環境が当たり前だったので生活環境は相当変わったと言って良いだろう。
最初はテレビがついてないことにより家の中がシーンとする環境にかなり戸惑ったが、慣れてしまうと逆にテレビがついてることに鬱陶しさを感じるようになった。
何より演出のうるささとCMの多さ、騙すような手法に心底うんざりしたのだ。
東京出張行った際にリビングにテレビがある環境となったので久しぶりにテレビをつけてみたのだが、想像の数倍うるさくてすぐに消してしまった。賑やかを通り越して騒音として感じたのだ。度を越した演出にうんざりしたと言って良い。
久しぶりにテレビを見たからそう感じたのか、しばらくテレビ離れしてる間に演出の過激化が進んでゆでガエル状態となって気付かないだけなのか不明だがとにかく音声、SE、音楽、文字、演出すべてがノイズにしか感じなく楽しむ云々以前に拒否反応を覚えたのだ。
本編ですら拒否反応を覚えてる状態で「○○はCMのあと!」と言いながらCM明けには五分以上巻き戻したような映像が何度も再生されたり「まだまだ続きます!」と言ってから十分くらいCMが続いたかと思えばエンディングに突入することも珍しくない。視聴者をバカにしてるとしか思えない演出に心底うんざりしたので余程見たい番組でも出てこない限り見るのはやめることに。むしろここまでバカにされても我慢して視聴してるとか皆我慢強いなと感心したほどだ。
たしかボクシングだったと思うが格闘技の試合ならそこまで酷い進行とならないだろうと少しだけ期待したものの相変わらずのCMの多さと巻き戻しの多さや演出の過剰さに辟易として途中で視聴をやめてしまった。それ以降はお店でテレビがついてても一瞥もくれずスマホだけ見るようになってしまった。テレビは二度と見ないと心に固く誓ったキッカケとなったことは言うまでもない。
私がテレビ離れした頃はテレビを見ない層は少なかったため珍しい人扱いされていたが昨今はテレビ離れも進み特に若年層はほとんどテレビを見ていないという。日本だけの話ではなく世界各国も同様だそうだ。今やネットやSNSが普及して久しいし動画サイトや配信も当たり前に提供されてるので仕方ないと言えるだろう。
どこで見聞きしたか忘れたがテレビを見てる最中に幼い子供が極めて不思議そうに「何でスキップしないの?」「一時停止できないの?」と発言したらしく親世代は衝撃を感じたとのこと。なるほど。動画を見ることが当たり前の環境で育つとリアルタイムで視聴するしかないテレビ番組に対してそのような感想を抱くのかと新鮮な驚きと面白さを感じたものだ。
他の様々な物事でもジェネレーションギャップを感じる機会はあったがこの時ほど心底虚を突かれたことは稀だと言える。彼らの世代が創り上げる未来がどのようになるのか楽しみである。
テレビと言えば現在中居氏の騒動をキッカケとしてフジテレビが物凄い槍玉に上がってることは有名なニュースのひとつだろう。一般的な感覚からすれば有耶無耶に幕引きを図るような対応をしてる時点で真っ黒としか思えないし何なら組織的な犯罪と言っても過言ではないだろう。
普通の会社組織であればそれこそマスコミの餌食になるだろうし刑事事件に発展しても何ら不思議ではないと思うが現時点でそこまでメスが入ってないのはフジテレビ以外も同様だから調査が大規模すぎて難航してるのか、もしくは余程触れたら不味い超大物が関わっているのではと邪推するレベルだ。第三者機関の設置だけでなくぜひ警察、検察の皆さまにも真相究明および必要な法的措置を粛々と進めて頂きたいと心から願う今日この頃だ。
盛大に脱線した。元に戻ろう。
こちらも同僚から紹介いただいたお店だ。どこから情報を仕入れてるのか不思議に思ってたがこちらの店に関してはテレビから情報を仕入れたのかも知れない。その意味ではお店を紹介する情報番組は多少は役立ってるのだなと感じる。
たまたま訪問した時は冷蔵庫に準備されてる刺身類が少なかったが適当に盛り合わせも作ってくれるとのこと。どうせなら豪華にということで二千円分の刺身を注文。好みな種類があれば入れますよとのことなのでつぶ貝を注文。それ以外はオススメを適当にお願いしますと注文したところ数分で詰めて頂いた。
写真が残ってないので詳しい種類は忘れたがつぶ貝やサーモン含め五種類以上の海産物が結構なボリュームで提供され驚いた。どう見ても三人前か下手したら四人前近くあるが刺身だけだから大丈夫だろう。ハイボールで乾杯!(終わりの始まり)
前評判通り全てが新鮮ぷりぷりで美味しい。ハイボールを飲む手が止まらない。いま思い返せばそれこそ日本酒の出番ではないかと思うが当時はそこまで日本酒にハマってなかったので仕方ない。刺身だけとはいえボリュームの多さに途中で満腹となったが結果的に大満足かつ豪勢な晩酌となった。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。