大通西側で 地下街直結の焼き鳥
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は焼き鳥にしよう。
札幌市営地下鉄南北線大通駅から西に向かい徒歩3分。
地下街西側突き当たりにあるビル地下1階グルメ街に位置する店舗。
○次郎 (旧店名:○太郎 大通店)だ。
地下鉄東西線、東豊線からも同様なので好立地と言って良いだろう。さらに地下街直結なので天候に左右されないのも素晴らしいポイントだ。
今回は新しく配属された新人を誘って飲みに来たというワケだ。この店は初めてだが焼き鳥であれば大きくは外さないだろうということで入店。何となく入店した時点であまり良い予感はしなかったが見なかったことに。
しかし悪い予感というのはバカに出来ないし何なら最初に感じた雰囲気・印象というのは100%とは言わないが結構当たることが多いのは皆さんも実感したことがあるのではなかろうか。
有名なのが第六感と呼ばれるスピリチュアルな印象を受けるアレだが、科学的に全てを証明できている言えないがある程度は科学的にも証明できなくもないらしい。
具体的には電気や磁気を感じる能力というヤツだ。あくまで現在の科学では第六感と呼ばれる全てを解明出来ていないというだけなので今後研究が進むことでよりハッキリすることだろう。個人的に楽しみな分野のひとつだ。
むしろ危険を早い段階で感じて避ける能力が無ければ人類が古代を生き延びることは難しかっただろうと思ってるので、第六感と呼ばれる能力を否定する人の気持ちが分からないレベルだ。分かりやすい例が格闘技や武術家の仕合いだろう。
第六感と呼ぶものとは少々異なるのだと思うがおそらくアレはほんのわずかな筋肉の動きや呼吸なども見逃さないという、常人であれば気付かないレベルのミリ単位の違和感をギリギリまで研ぎ澄ませた感覚および繰り返しの鍛錬により培ったものなのではなかろうか。気を感じるというのも荒唐無稽な話ではなく、危険察知能力が高くなるほど研ぎ澄まされるのだろうなと感じてやまない。
常人に例えるなら下敷きに発生させた静電気を肌に近づけると静電気により肌にピリピリした違和感を覚えると思うが、アレを攻撃の予兆として感じる能力が異常に高くなるまで鍛え上げた状態なのではなかろうか。いわゆる気配や殺気を感じるというヤツだ。個人的には野生動物に近い能力を持ってると言っても良いと思う。
一般人であればバカバカしいと一蹴するところだろうが私がこれだけ五感以上の感覚を信じるのはワケがある。
幼い頃から新宿区で生まれ育ったので狭い道が当たり前。交通量が多いのも夜の街にトラブルが多いのも当たり前で育ってきた私は、そんな環境のなか自転車で通行してると普通に横道から車・人・自転車が飛び出して来たり、路駐の影など死角からの飛び出しも当たり前な状態に遭遇することが多い。街中には危険が隣り合わせというワケだ。
なので必然的に危険を避けるため注意深くなるのはもちろん、嫌な予感を感じる能力も鍛えられたのだ。もちろん全ての危険を察知できるワケではないので過信せず注意深く行動していたが実際それで何度も危険を避けることが出来たのは僥倖と言っても良いと思う。「何となくヤバそう」と嫌な予感を覚えるのだ。
君子危うきに近寄らずという有名なことわざがあるが、個人的にアレは危険な状況を目撃または直近になってから避けるだけでなく、あらかじめ各種情報から危険を察知して避けるという意味も含んでいると思う。五感で言うなら鋭敏な感覚を持って違和感の感知力および回避能力が高いとも言えるだろう。目が不自由な人が代わりに耳が鋭敏になるというのに近いのかも知れない。要するに鋭敏な各種センサーにより危険を誰よりも早く察知および回避する能力が高いと言っても良いだろう。
なぜこんな話をしてるかと言うと、入店した途端に微妙な臭いなのか内装の汚れ具合なのか接客の声掛け状況なのかは不明だが違和感を覚えたのだ。雰囲気がイマイチよろしくない。端的に言えば外れの店に当たったかな?と感じた。
前置きが長すぎる?安心しろ。私もそう思う。しかしながらもうしばしお付き合い願いたい。
第六感の話は胡散臭いと思っても、お店に入って雰囲気が悪いとか初めて来たけど何かイマイチと感じたことがある方はいらっしゃるのではなかろうか。
アレはおそらく目や鼻(臭い)や耳(接客)を含め、少なくとも五感で感じる各種情報およびこれまでの経験を元に総合的に「雰囲気」として感じてるのだと思う。空気が澱んでるように感じるのも物理的に澱んでる場合と複合的に澱んでるように感じる場合とあるのかも知れない。
のっけから超辛口だがこの店はそう感じたのだ。(個人の感想なので実際は各々で確認して欲しい)
また、まだ詳しく紹介してなかったが、この日一緒に来訪した新人に対しても正直あまり良い印象を抱いていなかった。新人なのにどこか人を舐めたような感じの上から目線を感じることが多かったからだ。私に対してだけかと思ったが他のメンバに対しても似たり寄ったりだったのでこればかりは人間性としか言いようがないのだろう。同じチームで働いていたので少しでも歩み寄れたら良いなと思い飲みを企画したというワケだ。
まぁともかく飲んで話せば多少は違和感も解消されるかも知れない。わずかな期待を胸に飲みを開始することにする。乾杯!(終わりの始まり)
写真が残ってないので具体的に何を注文したか忘れたが串や定番の居酒屋メニューを注文。悪くはないが普通という印象だった。
お店については入店時に感じたほど悪くはなかったが良くも無いという印象。そして新人については飲みながら話してる時は多少盛り上がったものの帰り際に「家族にお土産持ち帰って良いすか?」との台詞と共に追加注文する始末。確かにおごるとは言ったが貴方の家族分まで負担するとは一言も言ってないのだが。。そんなに仲が良いワケでもないし気を使ってもらうことも皆無なのに厚かましいとは思わないのだろうか?あ、返事する前に注文するのね。そうなのね。(良い印象を抱いてる後輩には喜んでおごるのだが。。)
入店前に抱いていた新人への違和感が強化されたのは言うまでもない非常にモヤモヤが残る飲み会となったし、その後二度と一緒に飲みに行くことはなかった。目先の利益を追求したため長期的な利益を得られなくなった例と言えるだろう。昔話や童話などでありそうなストーリーだなと感じた一幕だった。
今回は闇な部分を垣間見せてしまったがそう感じたのだから仕方ない。初対面では違和感を抱いたもののその後仲良くなった人もいるが初対面に感じた印象というのは割とバカに出来ないのだなと感じた次第だ。正直こちらの店はオススメではなく同じフロアにある俺○やその他の店に行くことをオススメするが、どこも満杯だった際は立ち寄っても良いかも知れない。気になる方はチェックして欲しい。気が向いたらまた来ます!
ごちそうさまでした。