上野で 日本酒と海鮮
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は日本酒と海鮮にしよう。
上野駅から南側のアメ横沿いに御徒町方向に向かって徒歩3分。
呑める魚屋 ○草だ。
合流時間よりかなり早めに到着したのでいつものほて○ちゃん 上野4号店で時間を潰そうと思ったところ物凄い大混雑に驚いた。九割近く席が埋まってるような状態。もしかして世間がこちらのお店の良さに気付いてしまったのだろうか。
埋もれグルメが発掘された嬉しさと共に自分だけが良さを知ってたお店だったのにという寂寥感。何だろう。好きなバンドや漫画をマイナーな頃から好きで応援してたし売れて欲しい世間に知られて欲しいと本心から思ってたけど、いざ本格的に売れるようになると嬉しさがある反面この良さは自分にしか分かってなかったのにという謎の悔しさを感じる複雑な気持ちと言えば良いだろうか。
周囲には布教活動をしてたのに売れた途端に手のひらクルリであるから矛盾してるにも程があることは認める。お店の場合混雑して自分が入れなくなる可能性があるから実害を受けるという意味でも「潰れると困るから自分が入店できる程度には売れて欲しい」という自分勝手極まりない気持ちも強くあるのが困り者である。この謎の現象に名称があるのであれば是非知りたいところだ。
コロナ禍は既に遠い過去となった風潮が強くなったことに伴い、座席間の仕切りやソーシャルディスタンスも無かったことになっていると感じることが多いが混雑時に狭いながらも座れるという意味では助かる側面もあることは否めない。
インフルの感染者数が統計開始以降最多を更新したニュースが報道されたことは記憶に新しいが既に昨年末に罹患済みだから昨今流行の型に対する免疫力は上がってるだろうし短時間の時間潰しなら大丈夫だろう。希望的観測を胸に時間を潰すことにする。早速赤星で乾杯!(終わりの始まり)
埋もれグルメと言えば「アンジャッシュ渡部がいつか地上波のグルメ番組に出ることを夢見てロケハンする番組」というチャンネルをご覧になった方はいらっしゃるだろうか。こちらはチャンネル名の通りグルメ系の番組なのだが、地上波のグルメ番組では紹介されないようなマイナーな駅周辺をアポ無しでぶらつきながら気になった店を渡部自身がお店に直接アポを取り、撮影OKとなった店の料理をロケするという番組だ。結構面白いし良さげなお店も多数紹介されてるので気になる方は是非チェックして欲しい。
結局ほて○ちゃん 上野4号店では赤星二本とネギトロで終了。合流することに。
さっそく呑める魚屋 ○草に向かったが行列が折り返してるレベルに混雑してる。。うーん。時間をずらして再訪することにしよう。
ということで海鮮の気分だったので築地○鮮市場 上野アメ横店を訪問。珍しいことに他店は軒並み大混雑なのにこちらの店は内外ともに空いてる状態。肌寒かったのでラッキーと思いながら入店することに。
もはや完全に常連として認識されており笑顔で接客して頂けるのが嬉しい。「いつもの(サ☆ポロ赤星瓶ビール)あります?」と問い合わせてみるともちろんありますとの回答とともに提供される。うんうんありがたい。やはり飲んで応援すべきだと再認識した。
他にお客さんがいなかったので御徒町店では喫煙はNGだわ赤星は置いてないわという話をしたところチェーン店とは言え営業方針は異なるとのこと。タバコも気にせずガンガン吸っちゃってくださいとのことなので遠慮なく楽しませていただくこととする。赤星で乾杯!(終わりの始まりセカンド)
もちろん刺身盛り合わせは頼むのだが寒いから温かいモノも頼もうということに。
頼んだメニューはこちら。
・刺身盛り合わせ(マグロ大トロ、ブリ大トロ、海老、生だこ、生サバ)
・ブリかま焼き
お通しはいつも通りの切り干し大根の煮物。旨い。
刺身盛り合わせ(マグロ大トロ、ブリ大トロ、海老、生だこ、生サバ)。物凄く豪華すぎる盛り合わせで感謝の気持ちと共に拝みたい気分になる。全てが新鮮ぷりっぷりで脂も乗っており口の中でとろけて物凄く旨い。そもそもサバって足が早いからしめ鯖にすることが多いのに生で提供できると言う点だけでその新鮮さが分かるというものだろう。ちなみに魚の油は常温では液体のようで、だから食べる直前まで冷やしておく必要があるのかと驚いた。本当はこの旨すぎる海鮮をツマミに冷酒を飲みたいところだが残念ながらこちらではビール以外のラインナップがイマイチなので○草まで我慢することに。
ブリかま焼き。こちらも焼いてはいるものの新鮮さが感じられて旨い。骨のそばに付いてる肉の旨さは間違いない。カニを食べる時のように無心で骨からこそぎ落としながら食べて行く。
そろそろ空いた頃では?ということで大満足で店を後にする。
呑める魚屋 ○草に到着すると行列なしの状態。時間をずらして大正解だ。
頼んだメニューはこちら。
・イカの肝和え
・湯通しした白身魚
・あら汁トマトスープ
イカの肝和え。皿に散らされてる岩塩と柑橘類の皮で味付けしながら食べると絶妙で旨い。日本酒にベストマッチと言って良いだろう。
湯通しした白身魚。メニューの写真を撮り忘れたので種類は不明(笑)だが物凄くふわふわで柔らかく旨い。カツオのたたきと同様に香味野菜(カイワレ菜、茗荷、万能ねぎ、大葉、ネギ)の粗みじん切りがたっぷりと添えられてるのだがソレが絶妙にベストマッチなのだ。このレシピを考えた料理人は相当センスがある上、酒飲みの気持ちが良く分かってると言える。旨すぎる。
あら汁トマトスープ。見た目はピリ辛な印象を受けるが飲んでみると全く辛くない。ボルシチのような感じと言えば伝わるだろうか。トマトベースの優しいスープに魚のアラ、牡蠣、白子、蟹が入っており身体が温まるのもありがたい。美味い。
頼んだ日本酒はこちら。
・町田酒造 特別純米55 直汲み 無濾過生
・七田(しちだ) 純米扁平精米
・白瀑(しらたき) 純米にごり酒 ど 生酒
・龍勢(りゅうせい) 熟成純米雄町 特別純米
町田酒造 特別純米55 直汲み 無濾過生。群馬県 町田酒造のお酒。フルーティな香りで口に含むと甘味が広がり後味爽やか。間違いない旨さ。やはり私は無濾過生が好きなのだと再認識する。
七田(しちだ) 純米扁平精米。佐賀県 天山酒造のお酒。もはやこの辺りから記憶が飛んでおり正確に覚えてない(笑)が町田酒造と種類は異なるが旨いという感想だけ記憶に残った。
白瀑(しらたき) 純米にごり酒 ど 生酒。秋田県 山本酒造のお酒。こちらは甘さというより米の旨味が特徴のにごり酒。どぶろくをイメージして作ったらしいがどぶろく本体を良く知らないのでへーそうなんだとしか言いようがない(笑)にごりなのに後味すっきりで旨い。
龍勢(りゅうせい) 熟成純米雄町 特別純米。広島県 藤井酒造のお酒。おそらく美味かったんじゃないかな?というくらい何も覚えてない(笑)ベロベロになって飲むなど酒蔵で一生懸命作ってる皆さまにも申し訳ないし何より真価が分からない状態で味わうのが勿体無さすぎる。今度はなるべく素面に近い状態で出会おうと心で誓った。
〆に博多風龍 上野店で豚骨ラーメンを食べた後に上野駅構内にある本場さぬきうどん 親父の製麺所 上野店でうどんを実食。その後電車に乗ったのに目が覚めたら何故か上野駅に到着してるというムーブをやらかしてしまった。新年初乗り過ごし。飲み過ぎ注意である。
色々やらかしてしまったが結果的に大満足。やはり築地○鮮市場 上野アメ横店と呑める魚屋 ○草は鉄板だなと再認識。しかしながらやはり美味い日本酒を味わうためには出来るだけ素面の状態で味わった方が良いと改めて感じた。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。