札幌駅北口で 蕎麦チェーン店
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は蕎麦チェーン店にしよう。
JR札幌駅から直結の地下街を北に向かい徒歩3分。
札幌エルプラザの地下1階 ○田屋 北8条店だ。
残念ながらこちらも閉店したらしい。まぁ正直立地以外に良い点が見当たらない店だったので仕方ないとも言えるだろう。札幌に数店舗あったハズだが現在では全店舗撤退済みらしい。厳しいがお客さんは正直ということかも知れない。
あえて良い点をあげるとするなら蕎麦を出すということだと思う。〆にラーメンではなくそのまま蕎麦を食べられるのはメリットとして大きいと言える。本当はもう少し蕎麦が美味しければ・・・と思わなくも無いが求めすぎるのも贅沢というものだろう。旨い蕎麦が食べたい場合すすきのゼロ番地地下の西側突き当り右側にあるお店に行けば良い話だ。あそこは蕎麦が旨いがあくまで居酒屋なので蕎麦だけの利用は出来ないことをご注意頂きたい。
こちらは人間ドックを受診する際にいつも通り掛かって気になってたお店だったので一度は来店してみようと思ってた店だ。今となってはわざわざ来店するほどでないと言えるが当時は数少ない居酒屋チェーン店のひとつだったので来訪した次第だ。舌が肥えると行きたいと思う店が減るのは致し方無いとは言え寂しさも感じる今日この頃だ。美味い店が今後ますます増えることを期待するとしよう。
それにしても来訪した当時は今ほど残業規制が厳しくなく、とにかく期限内に終わらせるためには残業、深夜残業、休日出勤も当たり前な風潮だったしこちら側としても何の疑問も感じず働いていた。
しかしながら私は寝ないと格段にポンコツになるので終電を目安に帰宅していたが、出向先のプロパ社員は終電が終わっても残業するのが当たり前。嘘だろと思ったのは終電間際の時間帯から会議室を「使用中」に変えて新たな会議を始めたことと、一時間ごとにメールでコードレビューの結果が飛んで来てて朝方4時くらいに「そろそろ頭が働かなくなってきたので間違ってたら申し訳ありませんが~」の枕詞を皮切りに超絶精度の高いコードレビューがメール受信ボックスに入ってた時はレビュアの心身を心配してしまった。
そのコードレビューはその後も一時間おきに飛んで来ており朝方8時に「さすがに限界なので一度帰宅してシャワー浴びてから出社します」との書き置きと共に最後のレビューが受信されていた。その方は常に顔色が青白く死相が漂っていたがあれだけ睡眠を削って働いていたら仕方ないだろう。現在は心身ともに健康的に働いていることを祈るばかりだ。
その現場だったが休日出勤した際の20時頃だったと思う。我々と同じように出向で来てるうちの一人が限界を迎えたらしく休憩室で突然倒れたらしい。私は倒れた瞬間の現場には立ち会わなかったが休日とは思えないざわめきに異変を感じ野次馬しに行ったら休憩室の床に直径1メートルほどの円状の血だまりが出来ていた。えっ?まさか殺人事件でも起きた?と一瞬パニックになったがどうやら休憩室で座ってジュースを飲んでる際に意識を失って頭から床に直撃したとのこと。救急車まで駆け付ける事態に陥りフロアは軽い騒ぎとなった。
さすがにその方はそれ以降病欠ということで出社することは無かったがなかなかの衝撃だった。きちんと休息を取らないと明日は我が身と言っても過言ではない。またその事件がある程度のキッカケとなったのだろう。プロパ社員以外は残業を抑制されるようになったのは言うまでもない。おそらく全国各地で似たような事例が積み重なったことで残業規制が厳しくなったのだろう。先人の犠牲を無駄にしてはいけないと改めて思う今日この頃だ。
そもそも論で言うと8時間労働自体も妥当性はどうなのだ?という議論もあるそうで今後世界的にも変化するかも知れないがそれは歴史が証明していくことだろう。イチ小市民としては推移を見守るばかりである。
盛大に脱線した。元に戻ろう。乾杯!(終わりの始まり)
刺身盛り合わせはさすが北海道と言わざるを得ない間違いない旨さだがそれ以外は正直普通という感じ。余程でない限り再訪は無いなと飲みながら思うレベルだったのでその程度ということだろう。〆に蕎麦が食べられるという点だけは評価できるが美味いかと問われると首をかしげざるを得ない感じであり正直あまりオススメしないお店だ。東京にはまだ数店舗営業してるようなので余程店選びに困った時はまた来ます!
ごちそうさまでした。