溝の口で ホルモン
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日はホルモンにしよう。
東急田園都市線 溝の口駅から西へ徒歩1分。
南武線の北側沿いアーケードに立ち並ぶ飲み屋街だ。
JR南武線の方はほぼ同じ場所にあるにも関わらず武蔵溝ノ口駅。同じ駅名なのに遠い場所にあったりほぼ同じ場所なのに異なる駅名だったり乗客を混乱させるのは止めて欲しいものである。
今回紹介するのは特定のお店ではなく飲み屋街全体である。何故ならば駅前にも関わらずとてもディープな飲み屋街だからだ。
田園都市線の中央付近にある改札口を出た後、JR側とは反対方向の西口にある階段を降りて向かうのだ。人の流れはほぼ9割近くJR方面に向かうので若干の不安を感じるかも知れない。しかしこれから向かう先のディープ感はこんなモノではないので心の準備を整えて欲しい(笑)さて向かうとしよう。
階段を1階まで降りたら右折し突き当りを左側を向けば見えることだろう。怪しいアーケードおよび飲み屋街の数々が。
ちなみに溝の口駅は武蔵溝ノ口駅もあるので改札口や出口が多く非常に分かりづらい駅のひとつと言って良いだろう。待ち合わせする際はきちんと何線のどこ改札や何口待ち合わせとキッチリ決めておいた方が良い。更に降りてからも街並みがごちゃごちゃしてるので現地集合は出来れば止めておくことをオススメする。私が万人にオススメする田園都市線 南口方面にある焼き鳥屋「たま○」に現地集合としたらまともに来れたメンツが一人もいないことが証明だ(笑)
脱線した。元に戻ろう。
普段は南口の「たま○」が行きつけの焼き鳥屋となるのだがたまには気分を変えてみたいということだ。
さて1軒目はアーケード入口にある大衆酒場 玉○西口店だ。
飲み物によるが外の立ち飲み席だと1杯目が何と百円なのだ。激安すぎる。しかしながら私はビール好きなのでそんなの関係ねぇとばかりにビールを注文。乾杯!(終わりの始まり)
行きつけの焼き鳥屋さんと同じグループ会社というヤツだが雰囲気は全く違う。南口の方は旨い焼き鳥をじっくり味わう感じなのだが、こちらの店はワイワイガヤガヤと立ち飲みを楽しむ昭和の屋台やお祭り感をより強く感じるお店なのだ。
いつ来ても楽しい雰囲気で溢れているので独りで来店しても気軽にお祭り気分を味わえて楽しい。もちろんこちらのお店も焼き鳥を提供してるが基本的には居酒屋と思って良いだろう。気に入れば長居すれば良し。サクッと飲みで切り上げても良し。楽しみ方は人それぞれなので自分のペースで楽しんで欲しい。
本日はホルモンを目当てに来たのでここではサクッと終わらせることにする。こーゆー時はすぐ出て来て間違いの無い冷奴一択だ。うん旨い。まだ外は明るいのに陽気な酔っ払いの声が響くなか次の店に移ることにした。
次にお邪魔したのは七輪もつ焼 二○鉄。こちらが今回メインとする目的地だ。
こちらのお店以外にもホルモンを出す店はたくさんあるのだが、看板が綺麗なので何となくこちらのお店の方が安心感があるというそれだけだ(笑)何せ訪問すれば分かるのだがこちらのアーケード街は本当に昭和の裏通りのようなディープさなのだ。ガチでタイムスリップしたと言われても違和感が無い街並みとお客さんの数々なので多少保守的になっても仕方ないだろう。東口とのギャップに驚くお客さんも多いそうだが納得である。大人のアミューズメント施設として楽しんで欲しい。(ただし女性客にはあまり向いてない場所なのでもし怖いもの見たさで行く場合、男性含めた複数名で向かうことをオススメする)
こちらの店も外席だと割安なサービスをしてるらしい。が今回は独りで訪問してるので中の席に案内して頂くこととする。ただしこちらの店も他店と同様に大人気で割と満席になりやすいので、どうしても来店したい場合予約した方が確実だと思われる。もしくは開店間もない時間の訪問をオススメする。
もちろんホルモン焼きを楽しみに来店したのだがオススメにもつ煮込みがあるのでこちらも注文。うん味が染み込んでるし柔らかくて旨い。
上ホルモン、カシラ、タン塩(全部塩ダレ)を注文したが全てが臭みもなく弾力があり旨い。何を食べても旨いのだが服やカバンに結構匂いが付いたので、匂いがついても構わない恰好で来店すべきだなと思った。(夏なのでTシャツ短パン姿で来訪したが消臭剤を振りまいてもリュックに付いた匂いがなかなか取れなかったのが難点だった)
総じて大満足。立ち飲みの店も多いので飲み歩きするにも丁度良い街と言えるだろう。かなりディープな昭和の裏通りという印象なので覚悟は必要だが馴染んでしまえば居心地の良い街並みに変貌する溝の口のアーケード街。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。