表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/408

白石で ビール園

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日はビール園にしよう。


札幌市営地下鉄東西線 白石駅から東に向かって徒歩9分。

ア○ヒビール園 白石 はまなす館だ。


東西線南郷7丁目駅からの方が徒歩8分と若干近いが誤差のようなものだろう。

こちらはママチャリレースの打ち上げとして来訪した次第だ。


ママチャリレースとはその名の通りママチャリでレースをする競技で、モエレ沼公園内に設定されたコースを複数チームが対抗でレース展開するものである。


当然ガチンコなチームもいるが大抵は緩く参加するチームの方が多く、明らかに空力の悪そうなコスプレして目立つことがメインなチームもチラホラいるレベルだ。夏のお祭りイベントと言って良いだろう。


その中でも私が所属してたのは会社の同僚で構成された有志チームであり、全員一応本気で頑張るつもりだがトレーニングは各々出来る範囲でやろうというベストエフォート型なチームだ。BEの使いどころが間違ってることは認める。


ちなみにママチャリレースはチームで一台のママチャリを交代で乗るシステムであり、参加チームは漏れなく車検も義務付けられているという、ある意味厳密なレギュレーションのもと行われていた。しかしながら言うてもママチャリである。変速ギアがあったとしても三段程度だし何ならチェーンを含め各所が錆びてるレベルだ。コンディションは悪めだと言って良いだろう。


しかも自転車は一台なのに参加者は男女混合だし体格もまちまち。よって交代時にサドルの上げ下げというタイムロスも発生するワケだ。私は高めのサドルに慣れているが大半のメンバは不慣れで乗った瞬間から左右にふらついて不安を感じさせるレベル。初めて自転車に乗ったお子さんを心配する親御さんのようにソワソワしながら見送ることが多かった。


そんななか私の出番が回ってくる。今でこそ全然自転車に乗らなくなって久しいが当時は毎週50~80キロは乗っていたので割と体力筋力ともにある方だった。とは言えママチャリだから当然乗車時のポジションは悪く胸筋や背筋、二頭筋などに力は入らないしサドルとクランクの位置関係も良いとは言えないので力の入らない状態でクルクル回すしかない。だが周囲もママチャリなのだから条件は同じということでスタートした。


コースは一周約4キロ。狭くはないが余裕でレース出来ると言えるほど広い場所は少ないコース。自然と追い抜きポイントは限られてくる。


実際に走れば分かるのだが微妙な傾斜であっても上り坂は結構キツい。しかもいつも乗ってるクロスバイクやロードバイクと異なり錆びが各所に浮いてるレベルのママチャリなのでその車重は推して知るべし。良いトレーニングになるなと自身を鼓舞しながら漕ぎ進めて行くが困るのが渋滞だ。


こちらは体力筋力ともにまだ余裕があるので抜きたいところだが抜くスペースが無い。しかしながらトロトロとしか進まない車列。後ろからは既に追い抜き済み車両が続々と追いついてくる。ガチンコな人達ほどではないとは言え、ある程度はアドバンテージを稼ぎたいというジレンマを抱えつつ広い場所まで我慢するしか無かったのはストレスだった。


しかし凄いのはガチンコな人達だった。本人たちの体力筋力が凄いのはもちろんなのだが「それ本当に同じママチャリと呼んで良いの?」と疑問に思うレベルの出来映えだったのだ。


大会スタッフの人達から「後ろから早い自転車が来てます。左に寄って気を付けてください」との掛け声の数秒後、右後ろから聞こえてくる走行音。チーム対抗の単独走行なハズなのにガチンコな人達同士が記録を目指して列車(複数名で空気抵抗を減らしながら走ること)を組んで走ってるから平均速度も半端ではない。シャッシャッシャッ!と機械の摩擦音および空気を切り裂く音とともに抜き去って行くのだ。それまで前から受けていた風圧が一瞬止み、通り抜けた際に後ろからの追い風が若干吹いた際はさすがに笑ってしまった。ママチャリレースの最中なのに自転車競技部時代を思い出した瞬間である。


そんなこんなでママチャリレースも終了。私のタイムは平均よりは結構早く、もう少し頑張れば上位何%かに入ったらしいが渋滞が無かったとしても途中で体力が落ちるなどでペース維持は難しかっただろう。こーゆーイベントは適当にお祭り気分を味わう程度が丁度良いのだ。というコトでお楽しみの打ち上げに来たというコトである。


こちらは大人数で来訪することが前提のビール園なのでママチャリレース後に訪問するには丁度良いスペース。皆さんお疲れ様でした!乾杯!(終わりの始まり)


さんざん今までビールはサ☆ポロが最高だのア○ヒは残念だの言って来たしそれは今でもそう思ってるが、酒を飲み始めた当初はむしろア○ヒの方が好きな時代があった。キ○ンより苦味も少なくスッキリして飲みやすいというのが一番だったと記憶している。


なのでス○パードライを良く飲んでいたのだが、当時住んでたマンションが屋上に上がることが出来たのだ。


たまには屋上で月見酒しながら飲んでみる?ということで持ち込んだのが1リットル缶のス○パードライ。大は小を兼ねるということで持参したけどひたすら飲みにくいだけだしぬるくなるし炭酸は抜けるしで失敗したなと感じた一幕だった。それ以降私は500ミリサイズが丁度良いと感じる。少なすぎず多すぎず。丁度良いサイズというのは大事だなと改めて思う今日この頃だ。


こちらのビール園では食べ飲み放題なのでジンギスカンを基本として色々注文していく。個人的にはビールに合うソーセージがなかなか良かった。


ママチャリレースで空腹状態なので肉とご飯が全員進む。私はビールが進む。


全力疾走することで酸欠となり立ち上がれなかった話や別チームの面白かったコスプレなどが色々話題となりながら盛り上がる一同。うんうん。祭りの醍醐味とはこのことだと思いながら飲み進める私。運転手を買って出てくれるメンバには感謝感激である。


疲労困憊なところへ肉と野菜ご飯ビールなので美味くないワケが無い。こちらは隣でビール工場見学もやってるので見学後に飲食するのも良いかも知れない。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ