調布で 焼き鳥
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は焼き鳥にしよう。
京王電鉄 調布駅から北に向かって徒歩1分。
やきとり処○志井 東口店だ。
本店も近くにあるのだが席数の関係かいつ行っても満席なことが多いのでもっぱら利用するのは東口店が多かった。
あと頻繁に来訪してた故の贔屓かも知れないが東口店の方が店員さんとお客さんにより活気が感じられてそれもまた良かったポイントなのだ。本店は二回前後しか訪問したことがないので誤解であればすまない。
居酒屋さんに求める要素のひとつとして活気の良さもあると個人的には思う。
もちろん全ての店が活気の良さを強く前面に押し出してたらさすがにくどさを感じるだろうし(笑)静かにしっとり飲みたい場合もあるだろう。それは否定しないし私も同じくしっとり飲みの気分も当然ある。
しかしながら活気の良さや静かにしっとりとは全くベクトルの異なる「致命的に接客業に向いてない店や店員」も存在することは残念ながら否めない現状だ。
店員が無愛想なのはまだマシな方で呼んでも店員が来ない。注文した品が全然到着しない。多忙なのかと思いきや店員同士が奥で雑談してる。酷い時は注文した品がカウンターに載せられてるのに敢えてスルーし配膳しない等々。悪意すら感じるレベルだが残念ながら全て現実に遭遇した事案だ。
次元が違いすぎて乾いた笑いしか出来なかったのは、ワンフロアに二店舗が展開されてるが実際には同じグループ会社で互いの厨房やスタッフをやり繰りしてるスタイルのお店だった。
人出が足りなすぎるせいか入店後初の注文受付すら三十分経っても取りに来ない。当然店内に鳴り響く呼び出しコール音の数々。痺れを切らして自ら店内を探索するもフロアどころか厨房にすらスタッフが存在しない。え?そんなことある?まさかと思い裏で繋がってる隣の店舗にもお邪魔したところこちらも厨房に人が居らず、ようやく見つけたのが隣の店舗の客席で何度も頭を下げながら注文を取っているスタッフ只一人。
あ、、コレはアカンやつや。おそらくあの注文取ってるスタッフをトカゲの尻尾切りにしてスタッフ全員逃げたなと判断。監視カメラも無さげだし、万が一追求されたとしても入店後一度も注文すら受けてないから入店してないのと同じだろとのことでそのまま退店。ここまで酷い店舗は初めてだとある意味強烈に記憶には残ったが、客を巻き添えに大規模に破綻する店舗は現場の問題というより経営層の問題だろうなと改めて考えさせられた。
さすがにあそこまで酷い状況に陥ったのはあの一店舗だけだろうと思いたいが事実は小説よりも奇なりという言葉もあるので油断はならない。せめてコロナ禍を経て接客業に向いてない店や店員は淘汰されたものと願いたい今日この頃だ。
盛大に脱線した上ネガティブな話が多くなりすまない。
拍手を打つことで邪気を祓うとしよう。(パンッ!)
そんなワケで私が二回以上来店するお店は最低でも接客および味、居心地などが一定以上の質を保っているところに限るのだが、その中でもこちらの店舗は上位に位置すると言っても良いのではなかろうか。
前述したように活気が良いだけでなく入店時のいらっしゃいませから退店時のありがとうございましたまで気持ちが良い接客なのだ。挨拶ひとつで気分が良くなる上、再訪率にも影響するのだから他店舗も是非検討頂きたいと思う今日この頃だ。
遅くなったけどビールで乾杯!(終わりの始まり)
こちらの店の面白いところはダンボールにメニューを貼り付けてるところだ。
ちょっと何を言っているのか分からない?安心しろ。私もだ。初めて見た時は目が点になったし何ならこちらの店を紹介してくれた同僚を二度見したものだ(笑)
だが改めて考えてみると居酒屋のメニューは日替わりまで行かなくてもオススメが変わることは珍しくないし値段改定も普通にあるだろう。酔っ払い相手にするのだから飲み物や料理で汚れることなども考えたら下手にビニール製のメニュー表を作るより安価で良いのでは?という発想は納得だと感じられた。
また一回その手軽さに慣れてしまうとむしろ病み付きになる。車重だけでなくメニューの重さも軽いは正義だったとは知らなかった(笑)簡単に受け渡し出来るしクルクル裏返すのも酔ってくると楽しくなってくる。なるほどコレも策略のひとつということか。こちらの店主は遊び心も理解してるようで素晴らしい。(ニヤリ)
頼んだメニューはこちら。
・もつ煮込み豆腐
・白菜漬け
・やきとり串
・れば串
・はつ串
・たん串
・砂肝串
もつ煮込み豆腐。こちらを食べるために来訪すると言っても過言ではない。最初は豆腐なしバージョンを頼んでたのだが味の染み込んだ豆腐も旨いとの話を聞き試してからは豆腐あり版一択。旨すぎる。
白菜漬け。味変アイテムとして注文するが正直こちらだけでビールが進む。汁気たっぷりで旨い。
やきとり串。こちらの店は焼き鳥屋さんではあるのだが正確にはモツ系をメインとしており、いわゆる焼き鳥で想像する串はコレでしか味わえない・・・と思ったがササミもあった(笑)目に入っておらずすまない。ふっくらして旨い。
れば串。モツを得意とするだけありプリップリ新鮮で美味い。
はつ串。こちらもプリプリ新鮮で旨い。
たん串。歯応え抜群で旨い。そう言えばこちらは焼き鳥屋さんだが鶏のタンなのだろうか?だとしたら希少部位と言っても良いだろうし加工も大変そうだ。たん刺は明らかに大きいサイズなので牛か豚だろうが串のたんは何だったのだろう?美味いとしか思わず店員さんに尋ねなかったのが悔やまれる。
砂肝串。コリコリで旨い。ビールが進む。
こちらは何と言っても「もつ煮込み豆腐」がイチオシメニューと言って良いだろう。毎回最初に注文し終盤付近にも再注文するレベルにお気に入りな料理だった。接客活気だけでなく味もオススメなこちらのお店。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。