麻生で 忘年会の鍋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は忘年会で鍋にしよう。
札幌市営地下鉄南北線麻生駅から北に向かって徒歩2分。
炭火やB○ 麻生店だ。
こちらはボウリング場が入ってる店舗の2階に位置していたのだが、こちらの店だけでなくボウリング場も閉店したらしい。遠くからでも目立つボウリングピンは麻生のランドマークのひとつだったので撤去されるのは寂しいが永遠に続くものなどないというのが世の常というものだろう。せめてお気に入りの店については頻繁に通うことで出来るだけ長く存続できるよう応援したいと改めて思う今日この頃だ。
こちらは会社の忘年会で利用したのだが忘年会に限らず大人数で利用する際に活躍するのがコース料理付きの飲み放題だろう。
確か7種類くらいの食事メニューと飲み放題という組み合わせだったと思うが正確なメニューは覚えていない(笑)よくある「どの店を選んでも提供されるメニューは大差ないから安いトコで良いか」と選ぶような店と言って良いだろう。値段は安いのでお小遣い制で自由になるお金が限られてるサラリーマンには有り難い存在というワケだ。
一所懸命働いても自由に使えるお金は雀の涙で気軽に飲み歩くこともままならないのか・・・という話に言及してしまうとひたすら哀しい気持ちになってしまうのでここでは見なかったことにしよう。臭い物には蓋を!(根本解決ならず)
もちろん飲み放題なので最初から飛ばすことにする。乾杯!(終わりの始まり)
本日のメイン料理は鍋である。何鍋かは忘れた(笑)
鍋に火を入れてる間にどんどんコース料理が提供されてくるスタイル。冷菜から始まり刺身、焼き鳥、よく分からない肉料理、サラダなどが運ばれてくるが呑んだくれにはビールさえあれば満足なのだ。
普段は仕事でお堅い話しか出来ないのでここぞとばかりに仕事と無関係な話に持ち込んで行く。むむ?一部からは苦笑いされてる気がするがきっと気のせいだろう。同じアホなら踊らにゃ損々と加速していく。嗚呼。普段は全然独り飲みで充分だけどたまにはこのような大人数での飲み会も楽しいものだなと改めて実感する。
そんなこんなしてるうちに鍋が食べ頃に。もちろんメインである肉や魚、ホルモンなども美味しいのだが個人的にはそれらの旨味エキスを吸い込んだ野菜の方が好みなのだ。特に豆腐やキノコ類がたまらない。ずっとそれだけで良いくらいだ。
しかしどうやら野菜類ばかり選んでると遠慮してると思われるのか肉も取りなよと言われるが違うのだ。むしろ好んで野菜類を選んでるのだからそっとしておいてはくれないだろうか。
今では既に死語扱いとなってるかも知れないが「鍋奉行」という言葉が世の中を席巻してたことを思い出した。
美味しい鍋を作るという点においては有り難い存在ではあるが個人的には取る食材も含め好きにさせて欲しい気持ちの方が大きい。過干渉は嫌われる元なので鍋奉行の皆さまにはあくまで控え目に行動頂きたい今日この頃だ。
なお鍋のお楽しみと言えば最後に味わう〆ではなかろうか。うどん、中華麺、雑炊などが定番だが私は雑炊が一番好きだ。旨味エキスを残らず吸い込んだ雑炊とふんわり玉子の相性は抜群と言って良いだろう。鍋を食べ終わる頃には結構飲んでることが多いので温かい雑炊が五臓六腑に染み渡るのも有り難い存在だ。寒い冬は鍋の出番が増えるから色々な種類の鍋で〆の雑炊を楽しみたいと思う。
このように大人数で鍋を囲むと楽しいこともある反面好きな食材や味付けにカスタマイズ出来ないデメリットも存在するのは仕方ないところだろう。
自宅なら完全に自分好みの食材および味付けで余すところなく味わえる。ということで鍋料理にハマってた時期があったのだが、独り暮らしだと食べきれなくて余るのが難点だった。〆の雑炊どころか鍋を食べきることすら難易度が高かったのだ。
少量から作れるキューブ状の商品やコーヒーに入れるミルクの容器のような形の商品などもあるのだが、個人的にはスーパーで所狭しと並んでる鍋用スープの方が好みなのだ。しかしながらほぼ全ての商品が3~4人前の分量なので明らかに独り暮らしにはボリュームが多すぎる。半分ずつ使うなど工夫すれば良いのだろうがそんな面倒なコトはしてられない。鍋作りにハマってるとはいえ毎日作るワケでも無いし液体系は痛みが早い印象=開封したら全使用を基本ポリシーとしていた。
そこで私は閃いた。逆に大量に作って冷凍すれば良いではないかと。当時は人生最大に太ってたので、健康的にダイエットする意味も含め鍋生活が始まった。
直径36cmという独り暮らしどころか一般家庭としても相当なデカさの鍋を購入し鍋生活スタート。入れる食材は基本的に野菜を中心に好きなものを購入していく。鍋に入れれば基本的に何でも美味しくなるので普段なら好んでは入れない人参やゴボウも購入したが複雑な味わいの一助となったのか結構重宝した。冬はタラが安くて旨いし加工食品のひとつ「鶏肉団子」は鍋に投入するだけという気楽さにも関わらず旨味が二段階くらいアップするのでこちらも重宝したものだ。
鍋が大きいので一週間分の三食が一気に出来上がる。タッパーに詰めて粗熱を取ってから冷凍庫へGOだ。同じ味がずっと続くので飽きるというデメリットはあるが健康的に痩せるという意味ではアリと思いながら食べ進めて行く。もはや〆の雑炊云々は微塵も関係なくなった気がしなくもないが些末なことだろう。
ビフォーアフターを測って無いので正確なところは不明だが、冬の鍋生活だけで8キロほど落とせたので健康的なダイエット方法としては悪くはないと思う。最大の難関である「飽きる」という点が大きなハードルではあるが気になる方は検討して頂ければと思う。
そんなワケで自宅鍋料理にチャレンジしたが理想通りとは行かなかった。〆の雑炊まで美味しく頂くには少なくとも2名以上で外食した方が間違いないし、好みの味付けや食材を楽しみたいなら自宅が良いということだろう。
こちらの店舗は閉店済みだが別の支店は営業してるので気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。