大通公園沿いで 昭和レトロな居酒屋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は昭和レトロな居酒屋にしよう。
札幌市営地下鉄東豊線大通駅から北に向かって徒歩1分。
大通公園と道を挟んだ路面店の大衆酒場 開○屋だ。
東西線、南北線からも同様かつ大通公園沿いという好立地だ。
残念ながらこちらも閉店したらしい。いくら何でも閉店する店多すぎない?と思うが仕方ないのだろう。諸行無常を感じる。
こちらも札幌近辺では珍しい15時オープンの居酒屋だ。私は札幌に戻ってからしばらくこちらの店の存在を知らずスルーしてたが、たまたま通りかかった同僚から15時からオープンしてるみたいだよとの情報を得て早速喜び勇んで訪問したというワケだ。
何が良いかと言えばオープン時間が早いのはもちろん、昭和レトロなコンセプトで落ち着くしワイワイするのに向いてるのだ。店員さんだけでなく他のお客さんも同様に感じてるのかいつ訪問してもワイワイガヤガヤしており来店するたびに笑顔にならざるを得なかった。
近隣にある俺○と同様に外観から渋い木枠の引き戸で、入店してもビール瓶ケースをひっくり返したモノを椅子としており、そのチープさが逆にワクワク感をそそられる。そうそうこーゆーので良いのだよこーゆーので。
しかし昭和レトロのコンセプトにはいつ遭遇してもワクワクするというか惹かれるモノがあるが、私自身は昭和レトロど真ん中の世代ではない。なのに何故こんなに懐かしさや落ち着きやワクワク感を覚えるのだろう?
おそらくドラマなどで飲食してるシーンが強烈に記憶に残っているからではないかと思われる。もしくはサザエさんなどの飲食シーンだろうか。
どうやら社会的学習理論(モデリング理論)というのがあるらしく、自身の体験だけでなく他者の行動を観察・模倣することによっても学習するとした理論があるらしい。当たり前すぎるだろとしか言いようがない理論だが1970年代に某教授に確立されるまで当たり前では無かったようだ。何だそれはつい最近まで気付かなっただなんて節穴にも程があるだろうと思うのは私だけだろうか。
身近なところで言えば兄弟の人格形成ではなかろうか。
よく聞く事例として上の兄や姉が怒られるのを見ることで下の子は自然に学習して利口に回避するというアレだ。あれは人格形成の初期段階で他者の行動を観察することで学習してることに他ならないだろう。
親の真似をするというのも他者の行動を観察・模倣してると言えるし、良い行動も悪い行動も真似するから周囲の環境は大事というのも同様だろう。これだけ様々な事例があるにも関わらずわずか半世紀ほど前まで理論が確立しなかったなど信じられない以外の感想が浮かばない今日この頃だ。
脳ミソとは存外単純なものらしい。有名なところだと特に楽しくない状況でも笑顔を作ることで今は楽しい状況なんだと脳が思い込んでポジティブな気分となることだろう。おっ脳ミソくん案外単純で良いねwと親近感が沸くレベルだ(笑)
心と身体は結び付いてると言うが身体から心に与える影響も馬鹿に出来ないという証拠なのだろう。気分が乗らない際は笑えるコンテンツなどを見た上で表情筋を出来るだけ大袈裟に動かすことで気分転換を図るとしよう。
このように五感から受け取った情報を元にシミュレーションおよび学習をすることも疑似体験となるのだから、ドラマなどで受け取ったイメージが心に刻まれていても何ら不思議ではない。きっと心の中に原風景として昭和レトロな光景が刻み込まれてるのかも知れない。
ちょっと何を言ってるか分からない?安心しろ。私も分からない。元に戻ろう。
もちろん飲み放題一択。乾杯!(終わりの始まり)
頼んだメニューはこちら。
・山芋の梅しそ漬け
・揚げ出し豆腐
・レンコンのはさみ揚げ
・ザンギ
山芋の梅しそ漬け。山芋だけでも旨いのに梅しそで漬けるだなんてこちらのメニュー開発担当者は酒飲みの気持ちを分かりすぎてる。間違いない美味さ。
揚げ出し豆腐。こちらも大好物のひとつ。ただでさえ美味い豆腐が出汁と衣で旨さ倍増。行儀は悪いが出汁だけをアテにチビチビ飲み進めたいレベル。
レンコンのはさみ揚げ。こちらも大好物のひとつ。シャキシャキのレンコンとふっくらジューシー肉汁の対比がたまらない。旨い。
ザンギ。かなり大きめなゴロっとサイズ。だけどきちんと下味が付いておりサクッとジューシー。旨い。
味が特別美味しいというより雰囲気含めて総じて大満足。このような昭和レトロなコンセプトの居酒屋は大好きなので他にも広がって欲しいと思う今日この頃だ。こちらの店は残念ながら閉店してしまったが再開することがあればた来ます!
ごちそうさまでした。