西11丁目で 中国料理
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は中国料理にしよう。
札幌市営地下鉄東西線 西11丁目駅から東に向かって徒歩4分。
中国料理 布○ 本店だ。
こちらは札幌では割と有名なお店だ。味が美味しいだけでなくボリュームがとにかく凄いのだ。デカ盛りの元祖と言っても良いかも知れない。
なのでこちらは周囲のオフィス系ビル群に囲まれポツンと佇んでいるにも関わらずいつも大人気。特にランチタイムは大混雑でお客さんの喧噪に紛れ店員さんも忙しそうに間を縫って働いている。昭和レトロな香りが色濃く残ってるお店と言っても良いだろう。
一度だけランチタイムにお邪魔したことがあるのだがデカ盛りで有名とは知りつつもせっかくだからと最強セット(麻婆麺+ザンギ2個セット)を注文。噂通り成人男性の拳大サイズのゴロっとしたサイズのザンギ2個と一緒に、その2個のザンギが丼半径に収まるレベルのドデカ丼で提供される麻婆麺に目が点となる。え?ザンギだけでハラいっぱいになりそうなのに・・・冗談でしょ?(汗)
周りを見ると結構な割合で同じメニューを注文してる方も多く全員もれなく平気な顔でペロリと平らげている。くっ、、魔境に足を踏み入れてしまったか。伸びたらより食べ進める難易度が上がると思ったので麻婆麺から手を付けるもなかなか減らない。平日のランチタイムに気軽に訪問したがどうやらココは大食い選手権の肩慣らし会場だったようだ。場違い感を覚えながらも無心で食べ進める。時おり全く手を付けてない巨大ザンギがチラチラ目に入るが気にしてはいけない。今はこの麺を食べきることに集中するのだ!
ようやくの思いで食べきってからそびえ立つ2個のザンギ山。くっ、、職場にお持ち帰りするワケにも行かないから食べきるしかないのか・・・!
覚悟を決めて一口パクりと食べると衣はカリっと中はジューシーで美味しい。うん確かにコレは人気店になるだけあるねと思いながらも心は「満腹ではない状態で出会いたかったZE・・・☆」(ウインクしつつ指でカッコ良くポーズ決めながら)
大食い漫画に大食いするコツとして細かく少しずつかんで一定のペースで食べ進めるのが肝要と書いてあったことを思い出し少しずつ食べ進めていく。おかしいな。今は職場の昼休憩でランチタイムに訪れただけなのにいつの間にか大食い会場に紛れ込んでしまったようだ。現代の異世界転移というヤツかも知れない。
現実逃避しながらも汗をかきつつ何とか完食。味はともかくボリュームが多すぎて私には合わないお店だなと思いそれ以来疎遠となっていた。ちなみにその日の午後はハラいっぱいすぎて仕事にならなかったのは言うまでもない(笑)
そんな感じでしばらく行ってなかったのだがある日中華が食いたい。というか久しぶりにあの店で改めてザンギ食べてみたいと思ったのがキッカケだ。
何はともあれ乾杯!(終わりの始まり)
こちらのお店は「中国料理」と銘打っているが「中華料理」との違いは何だろう?
簡単に言うと日本向けにアレンジされた中国風料理が中華料理。中国でも食べられてる料理を中国料理と呼ぶらしい。個人的には旨ければどちらでも良い派なので料理を提供する皆さまにはこれからも美味しい料理の数々を期待したいものである。
今では有名だが餃子は中国では水餃子しか食べないらしい。いや。水餃子は水餃子で旨いのだがやはり餃子と言って脳裏に思い浮かべるのは焼き餃子である方が多いのではなかろうか。その意味でも個人的には日本人向けにアレンジされた中華料理に期待したいものである。とは言え麻婆豆腐に関しては本格四川が食べたいし本格版の方が美味かったりするのでケースバイケースということかも知れない。
今回はザンギ目当てで来店したので完全に日本寄りなメニューだ。
・ザンギ3個
・・・本当は2個が丁度良かったが奇数しかメニューに載っていない。。1個だと少々物足りなさを感じるというかボリュームから考えたら充分なのだろうけどツマミとして1個しか頼まないのも少々気恥ずかしさを覚えたので不安を覚えながらも3個注文した次第だ。
ザンギ。うん旨い。衣カリっ中ジューシーでビールに合う。持ち帰りにしても良いのだが自宅だと冷めてしまうだけでなく、お店のワイワイした雰囲気も無くなり美味さ半減してしまうのでやはりお店で食べるに限る。正直な話をすれば1個半食べ終わった辺りで後悔し始めてたが今はビールを飲んでいるのだ。満腹中枢がぶっ壊れることに期待しつつ食べ進める。うん。色々な種類を頼みたい場合かなり大人数で来店する必要があるなと改めて感じた。
結局ザンギを食べきるだけでハラいっぱいとなってしまったがお店の雰囲気も含め大満足。物凄く旨い本格中国料理!というより気兼ねなく居心地の良い雰囲気の町中華という感じ。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。