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狸小路で 串揚げと海鮮

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。


うん。今日は串揚げと海鮮にしよう。

札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から狸小路を西側に向かって徒歩4分。

四文○ 狸小路店だ。


こちらは店名の通りコスパの良いお店で、串揚げと海鮮が同時に食べられる上どちらも美味しい良店だ。そのおかげかいつ来てもほぼ満席状態。満員御礼なのは大変結構なことだが利益は出るのだろうかと他人事ながら心配してしまう値段設定だ。しかしながら気が付いたらどんどんお店が増えてるので経営は順調ということだろう。素晴らしい経営手腕に万雷の拍手を贈りたい。


確認したところどうやら東京の新井薬師店が第一号店で東京を中心に大阪、兵庫、福岡、山梨、札幌、函館にも出店してるとのこと。北海道限定のローカルチェーンと思ってたので驚いた。店舗数が多いのでもしかしたら来店したことがある方もいるのではなかろうか。


ローカルチェーンと言えば地元民には親しまれてるが全国的には無名なものから、全国的にも有名で観光名所扱いになっているチェーンもあるだろう。私も静岡のハンバーグ「さわやか」と名古屋のラーメン「寿がきや」は一度は食べに行ってみたいと思うチェーン店だ。


それにしても不思議なものでチェーン店と聞くと味や店舗の内外装、オペレーションや接客などは一定の質が保たれてるだろうという安心感はありつつ、どこかつまらなさを感じるのは私だけではないのではなかろうか。


書いてて思ったが喫茶店については味は当然美味いに越したことはないが、どちらかと言うと居心地の良さや安心感を求めてしまうので有名チェーンを探してることに気が付いた。人間とはまこと身勝手な生き物である。突然主語をデカくしたことは認める。


全国的に有名なローカルチェーンは味またはその他魅力に溢れた何かがあるから惹きつけられるのだろう。しかしそれだけ有名になってもチェーン展開するのは一定の地域に留まり、何故自分が住む地域の方までチェーン展開してくれないのかと悔しい思いをした方もいるのではなかろうか。私もその一人だ。


函館にあるラッキーピエロが大好きで、食べるたびに大満足すると共になぜ札幌にチェーン展開しないのだと悔しさを感じていた。絶対に人気店となるだろうに何故かたくなに出店しないのだと。


どこかに理由が載ってないか確認したところ、ダイヤモンドオンラインにインタビュー記事が載っていたので参照してみた。


2016年なので結構前の記事となるが創業者であり会長へのインタビューなので本質はこれからも変わらないだろう。詳しくはインタビュー記事を参照頂ければと思うが、地域を愛し愛されるお店作りを今までもこれからも推し進めて行く信念があらゆる面から感じ取れたので函館以外に出店することは今後も皆無なことを理解も納得も出来た。


色々な信念が語られ全てに唸らせられたのだが、一番衝撃を受けたのは「お客様をえこひいきして長いお付き合いを」の章だ。


抜粋・要約すると「年に1~2回しか来店しない方と毎日のように来店する方とが同じ扱いではおかしい。私どもを愛していただいているお客様にはそれ相応の対応が必要だ、との経営者としての自然の思いから始めた」と語っていた。


確かに納得だけど行動まで移すのは周囲の反対も多かったのではなかろうかと心配になるレベルだ。この辺りは中小企業ならではのトップダウンおよびフットワークの軽さなのだろう。真のお客様第一主義とはこのことなのかも知れない。こちらのインタビュー記事は「ラッキーピエロ 全国展開」で検索すればヒットするので気になる方はチェックして欲しい。


そう言えば毎日のように通っていたバスセンター前の「和ごころ雄○(ゆうだい)」では厨房に近い四人掛けのテーブル席をいつも利用させて頂いていたのだが、満席状態の時に追加でお客さんが来店することもしばしばあった。


常連であれば「満席?また来るね」とサッと去るのだが一見さんの場合「二名ですけど入れます?」という感じで聞いてくるのだ。個人的には「おっ。これでまたこの店のファンが増えるかな」と嬉しい気持ちになりマスターに「自分出ますよ」と打診するも、いや良いですそのまま飲んでてくださいとの上で「すいません。満席なんです。またお願いします」とお断りする方針を崩さない。


一人なのに四人掛けテーブル席を占有して申し訳ない気持ちになると同時に、客として大事にされてる印象も受け嬉しい気持ちになった。こちらもある意味ラッキーピエロの会長と似たような思いから始めているのだろう。ちなみに常連に限らず一見さんが同じように座っていても対応は変わらないのでいま飲んで楽しんでるお客さんに最大限に尽くす方針ということかも知れない。それはそれで素晴らしい接客方針だと思うので今後も続けて欲しいと思う。


盛大に脱線した。元に戻ろう。


こちらは飲み放題は無いので普通にビールを注文する。サ☆ポロではないがキ○ンなので個人的には嬉しい。それでは早速乾杯!(終わりの始まり)


頼んだメニューはこちら。


▽串揚げ

・ホエイ豚

・イカ

・キス

・なす

・レンコン

・うずら玉子

・新生姜

▽海鮮

・刺身盛り合わせ(5点)


正直注文し過ぎた感は否めないがたまには良いだろう。


▽串揚げ

ホエイ豚。旨い。やはり私は牛より豚の方が好きだと再認識する。


イカ。こちらも旨い。今では値段高騰してるので取り扱いしてないかも知れない。そう考えると好みのメニューは普通に食べれるうちに頻度高く注文しておいた方が良いのだなと思う。


キス。メニューにあると注文してしまう。ホクホクして美味い。


なす。幼い頃なぜあんなに苦手だったのか思い出せないレベルで大好きな食材のひとつ。間違いない美味さ。どう調理しても旨いが漬物だけは苦手なのは秘密だ。


レンコン。大好物のひとつ。シャキシャキして旨い。こちらもどのように調理しても旨い食材のひとつだと思う。その中でもひき肉の挟み揚げが大好き。


うずら玉子。やはり頼んでしまう。旨い。


新生姜。紅生姜が無かったので頼んでみたがこちらは失敗した。いやこちらの店が悪いのではない。私は紅生姜は大好きなのだが新生姜は苦手なのだ。何が苦手なのかは説明が難しいがとにかく苦手。串揚げにすれば紅生姜と同じように美味しく食べられるかな?と思ったが衣の中は新生姜の味がきちんと残っており苦手は克服出来なかった。たまには失敗もあるということだ。


▽海鮮

刺身盛り合わせ(5点)。写真が残ってないので正確な魚介類は憶えてないが軒並み新鮮プリプリで旨かった。言ったら悪いがこのような安さと串揚げを売りにするような店でここまで美味い海産物を味わえるのはある意味予想外で驚きを感じる。北海道の凄さを垣間見る思いだ。


全てが高レベルかつコスパが良いのでいつ来店しても満席状態。ワイワイガヤガヤが苦手な方には向かないお店だが、むしろ居酒屋らしくて良いじゃないかという方には諸手を挙げてオススメ出来るこちらのお店。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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