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初めての 立ち飲み

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は立ち飲みにしよう。


札幌市営地下鉄南北線さっぽろ駅から南に向かって徒歩2分。

酔○(すいえ○)だ。


札幌市営地下鉄東豊線(とうほうせん )|さっぽろ駅からも西に向かって徒歩4分。

JR札幌駅からも南に向かって徒歩5分なので好立地と言って良いだろう。


残念ながらこちらは閉店してしまったが私の立ち飲みデビューの店だったので紹介しておきたい。


それまで飲み屋と言えば早くて17時開店。18時開店が当たり前な店がほとんどだったので、私のように日中お酒以外のアクティブなことをする気が希薄な人間に取っては昼から飲めたら良いのに・・・と思ってたところ発見したのがこちらのお店だったのだ。


今でこそ珍しく無いが当時は15時開店の店などほとんど無かった。厳密に言えばファミレスや24時間営業のチェーン店系(牛丼、餃子、ラーメンなど)は酒類も取り扱ってるし飲めなくは無かったが、純粋な居酒屋として明るいうちからオープンする店はほとんど見かけなかったのだ。


考えてみれば深夜まで営業することでより酔客を集客できる可能性が高くなるのだから、その分開店時間が夕方以降となるのは当たり前だが、イチ呑んだくれとしては昔からずっと思っていた。「自分含め昼から飲みたい層も一定数以上いるだろうから時間帯をずらして営業するのはアリなのでは?」と。私情を多量に含んでいることは認める。


実際JR白石駅から徒歩十分ほどのところにある「やさしい、とんこつ 麺 かまくら」の店主さんに聞いたところ、こちらのラーメン屋さんは7時から15時までが営業時間の午前中を得意とするお店だが、朝から普通にビールも出るとのこと。


ラーメンはともかくビールも出ることに驚いたがどのような客層なのだろう?


どうやら医療関係や消防警察関係などで夜勤した方々が仕事後の夜食として朝方に飲み食いしたい欲求を満たしてるらしく、お昼に負けず劣らず客入りは良いとのこと。なるほどその視点は無かったので目から鱗ではあるが納得だ。


どうやらそのお客さん方によると、朝方にようやく勤務が終わって解放感に溢れて帰路についたものの、当たり前だがどこもお店が開いてなく選択肢がほとんど無いことを嘆いていたとのこと。特にラーメン屋など開いているワケも無くこちらの店を砂漠のオアシスのように感じてるとの話に笑いと微笑ましさを感じた(笑)


ちなみにこちらの店は夜勤明け以外の人にも大人気のお店で私もたまに通っていた。「やさしい、しおとんこつラーメン」がイチオシかつ一番人気だが他のメニューも軒並み旨いので気になる方は是非チェックして欲しい。


夜勤明けと言えば私も若い頃シフト勤務で働いてたことがあるが当時はファミレスかコンビニしか開いて無かったので近所のコンビニでツマミとビールを購入してライブビデオを観ながら夜食を楽しんでたことを思い出した。なるほど。確かにあの当時に朝方から開いてるラーメン屋さんがあったら私なら常連になる自信がある。選択肢が増えて良い時代になったものだと実感する今日この頃だ。


脱線した。元に戻ろう。


昼飲みの需要を感じたのか昨今では昼から営業してる店も増えて万々歳だ。店舗は限定されるものの朝から飲める店もあるので夜勤明けの人を対象とするだけでも経営が成り立つということかも知れない。飲むイコール夜という固定観念に囚われていた頭の固さを恥じるばかりだ。


ということで今では15時オープンは珍しく無いどころか少し遅いくらいの印象だが当時は「通常の居酒屋オープンの2時間も前から飲める!」と興奮した。


もちろん立ち飲みなのでツマミのレベルもたかが知れたモノではあるが飲んだくれにはそんなもの関係ない。何なら乾きモノで充分という気持ちなので営業してるだけで感謝する次第だ。残念ながらこちらはア○ヒだが贅沢を言っては罰が当たるだろう。早速乾杯!(終わりの始まり)


こちらのお店は注文ごとに支払う形式の明朗会計システム。立ち飲みだから一杯で終わらせても良いので気軽に立ち寄れるのが素晴らしいところだ。アテなしで飲んでも良いのだが折角だから何かツマむとしよう。さて何を頼もうかな。


頼んだメニューはこちら。


・冷奴

・イカゲソ焼き


冷奴。旨い。自宅でいくらでも食べられるのに何故?という野暮な突っ込みはここでは無粋だ。ワイワイした居酒屋の雰囲気と一緒に味わうことでより美味さを感じるのだ。


イカゲソ焼き。思ったよりボリュームがあった。焦げ臭さが残っているのが残念だったが普通にツマミとして旨く食えた。塩分が若干足りなく感じたがどうせ〆ラーメンで塩分過多となるのは目に見えてるので素朴な味わいのままツマむ。


ということで若干遅めだが昼飲み需要を満たした上、立ち飲みデビューも出来て大満足。残念ながら閉店してしまったが昨今では立ち飲みに限らず昼飲み出来る店が増えて嬉しいばかりだ。今後も色々開拓していこうと思う。再オープンすることがあればまた来ます!


ごちそうさまでした。

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