木の温もり溢れる拠点の防衛設備の確認をしよう
お尋ね者となった以上、ここを離れてる間に非戦闘員であるマミちゃんやユウカさん、パピィやキャサリンに何かあったら問題のため拠点の防衛設備の確認をする。
「マリン、まだ見つからないか?」
「マスター、ごめんなさいなのだ。見つからないどころかクロウキッドナップが全くいないのだ。こんなこと今まで無かったのだ」
「そのことなんだが俺に心当たりがあるんだ。それよりも、ここを暫く離れることになるかもしれないからこの拠点の防衛設備を整えておきたいんだ」
「マスターに心当たりがあるのだ?わかったのだ。マリン、役に立たなくて申し訳無いのだ」
「良いんだ。マリンはいつも俺のために頑張ってくれているだろ。今回は偶々俺に心当たりがあっただけだ」
「わかったのだ。拠点の防衛に関しては、洞窟拠点と同じくミニスラとカベスラの配置はしてるのだ。そこは抜かりないのだ。まだ不安ならハニーの兵隊たちにも協力してもらうのだ?」
「ハニーの兵隊って何?」
「よくぞ聞いてくれたなダーリンよ。妾の兵隊とは勿論、コイツらじゃ」
ハニーはそういうと兜と鎧を着ている小さい蜂たちを周りに呼び寄せた。
「パパ〜。拠点の防衛はお任せくださいビー。この、睡眠針でみんな眠らせてやりますビー」
「いや、俺はお前たちのパパじゃない!」
「何をいうておる。妾がダーリンが出してくれた蜜から作ったのじゃ。妾とダーリンの子じゃ。間違いなく」
「えーーーーーーー!!!!なんそれーーーーー!!!!」
「シャインも防衛に協力するですぅ」
そう言ったシャインも周りに赤い小さな蝙蝠たちを呼び寄せた。
「ちちとははの役に立つため頑張るのですぅ」
「いや、俺はお前たちの父では、、、」
「マスターの血でシャインが作ったのですぅ。はっはずかちぃ」
「うん。そういうことだよな」
要は、俺の出す蜜と血に男の種が入っていて、なんやかんやでそれがハニーとシャインに着床して、産まれたってことだよな。
「何、馬鹿な想像してんのよ!要はアンタの出す蜜と血を集めて作ったってことでしょ」
「そうなのだ。マリンがマスターの白いのを吸収して分裂してミニスラやカベスラを生み出したのと同じなのだ。マスターの蜜と血を吸収して、ハニーとシャインの生み出した分裂体なのだ」
「マリンよ。ダーリンの困惑する姿をもう少し見ておきたかったのに、余計な事をしおって」
「マスターの困惑する姿、かっ可愛かったのですぅ。はずかちぃ」
「へっ?」
「フグオ君、ひょっとして、自分ので本当にマリンやハニーやシャインが妊娠して、子供を産んだと思ってたの?マジで?」
「あんな言い方されたら誤解するだろ普通!」
「そもそも、魔物と人との間に子は成せないのだ。代わりにマリンたちは分裂するのだ。マスターの子と言えば違いないけど、人と人との情事とやらではないのだ」
「そうなんだ」
「何、安心してんのよ!この子達は、アンタのアレで作られたんだからアンタの子供である事に変わりないでしょ。みんな、こんなに可愛いんだから」
確かにマーヤの言う通りだよな。特にマリンに関しては、俺のアレを取り込んで分裂してるんだから俺の子だよな。でもハニーとシャインには蜜と血しか。あっ。2人を人外娘にしたのはそもそも俺の蜜と血だ!すっかり忘れてたけど俺のアレが含まれてるんだった。ということは、やっぱり俺の子に違いないよな。この場合は、どう責任を取れば良いんだ?
「何、真剣な顔してんのよ。マリンやハニーやシャインは、こう言いたかっただけよ。自分たちのマスターであるフグオのことは、この子達にとってはマスターではなくパパだってね」
「皆まで言うなマーヤよ。妾まで恥ずかしいではないか」
「はっはずかちぃ」
「そういうことなのだ」
「あっうん。そうだよな。良し、じゃあ皆んなに防衛を担ってもらうぞ」
「パパの役に立つビー」
「ちちのため頑張るですぅ」
「パパ〜こっちのこともお任せくださいなの〜」
とこんな感じで木の温もり溢れる拠点の防衛に関しては問題がないみたいだ。そして今回からパピィもキャサリンと共に拠点に待機することとなった。魔物が人外娘ではなく人になる場合はマリンが作った特別性のワープホールで、自分たちの元に一瞬で連れてくるらしい。どうやってるのか不思議だけど。というか確かに前回の魂を喰らう者との戦いの時にマミちゃんやユウカさんも連れてきてたし、帰りはマミリンが付き添ってたけど。あれは、より安全を考えてだろう。そんな風に考えているとマリンが話しかけてきた。
「で、マスターの心当たりって何なのだ?ここまで探していないのがすぐ見つかるとは思えないのだ」
「うん。ひょっとしたらクエストかなと思ってさ。これからイラサトヒの街に向かおうと思うんだ」
「フグオ、イラサトヒの街のクエストってまさか」
「そのまさかだよ。だってあのクロウキッドナップには固有名があっただろ」
「フグオ君、ドンマーマーって名前よね?」
「あぁ、ママが付くんだ十中八九、雌だろ」
「成程、確かにね。あのクエストの最後よくわからない部分も多かったから。そういうことなら向かいましょう」
「でも私たちフグオ君がラディッシュだった時、あのクロウキッドナップ、倒しちゃったよね?大丈夫なのかな?」
「無理だった場合は完全にお手上げだ。でも試してみる価値はあるだろ」
「そういうことならさっさと向かうのだ」
マリンの一言で俺たちはイラサトヒの街を目指すのだった。
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