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いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜  作者: 揚惇命
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
7/210

アイツらとの遭遇

 マリンのお陰で、お金の心配がなくなったので、街へと戻り素材を売り捌くことにした。先ずは、素材屋に向かう。しかし街に魔物が普通に歩いてるのに、街の人が平然としてるってどうなんだ?誰も気にも留めない。まぁ好奇の目でみられたかったわけじゃないけど。普通に素材屋に着いてしまった。

「いらっしゃい、何かをお求め?それとも売りに来てくれたのかしら?」

 売りに来たを選択する。

「あら、売りに来てくれたのね。何でも買い取るわよ」

 何でも買い取ると言っているが肉とか料理の素材は、買い取ってくれない。それにしても自分で捌けるってのは、ギルドに行く手間が省けて良い。新しいデータのはずなのに前回身に付けたクラフト技術と魔物の素材を捌く技術は継承してるのも不思議だよな。生身だからオッケーってことかな。殺人蜂の羽・ホーンラビットの毛皮・デスボアーの毛皮を選択。

「殺人蜂の羽は、1枚50Gだけど良いかしら?」

「ホーンラビットの毛皮は、1枚30Gだけど良いかしら?」

「デスボアーの毛皮は、1枚150Gだけど良いかしら?」

 はいを選択って煩わしいわ。まとめて売らせろボケ。こういうの何回も意見書出すんだけど反映してくれないんだよな。ユーザーを大事にしろ運営。だから倒産するんだぞ。とツッコミを入れておく。それにしてもそれぞれ10枚づつ売ったから一気に無一文から2300Gになった。マリンに御褒美を買ってあげなきゃな。可愛い服とか。女の子だもんなオシャレさせてやんないと。マリンのお陰なわけだし。次に料理屋に向かう。

「いらっしゃい、食べていくかい?それとも何か売ってくれるのかい?」

 売りに来たを選択。

「おっ何を売ってくれるんだい?」

 スライムの水・殺人蜂の蜂蜜・ホーンラビットの肉・デスボアーの肉を選択。

「スライムの水は、1つ1Gで買い取るが良いか?」

「殺人蜂の蜂蜜は、1つ5Gで買い取るが良いか?」

「ホーンラビットの肉は、1つ3Gで買い取るが良いか?」

「デスボアーの肉は、1つ15Gで買い取るが良いか?」

 ちょっとまてぇーい。1つ15Gのデスボアーの丸焼きが1500G?おいおいおいぼったくりじゃねぇか。どう調理したら原価15Gが1500Gになんだよ。ありえねぇだろうが。これも前回素材をクラフトしまくってたし、基本肉も料理してたから売らなかったから知らなかったわけだけども。意見書の提出は、決定だな。勿論いいえを選択だ。これなら当分の間の自分達の食糧にした方が断然良いからな。2300Gを持って服屋に向かう。その道中で遭遇したんだよなアイツらに。

「ねぇマーヤ、スライムなんか連れてるやついんだけど。まじウケるんだけど〜」

「まじかよハル。ってアイツ、よくみたらキモヲじゃね?」

「えっウソウソ。こっちでも金づる君いるとか最高じゃん。ボコってG奪っちゃおうよ」

「そうだな。この世界は、弱肉強食だし弱いキモヲは、私らから搾取されてもそれが当たり前だからな」

「ちょうど今は鬱陶しい勇者もいないんだし、アタシらでボコってG奪っちゃえば良いもんね〜」

「んだな、あのスライムを少し離れたみたいだし、じゃあ、行きますか。雑魚狩りならぬキモヲ狩りに」

「キャハハ。行こう行こう」

 2人の女性が近付いてきた。よく知ってる2人だ。でもなんで?このゲームは、サービス終了してるはず。何で、アイツらがいるんだ?

「なぁ、キモヲ。お前もこのゲームやってんならプレイヤー同士のルール知ってるよなぁ」

 プレイヤー同士のルールか。マリンに気に入った服を選ばせようと『みておいで』と言った後に遭遇するなんて悪夢だ。説明しよう。プレイヤー同士のルールとは、勝負を挑まれたら必ず受けないといけない対人戦のことなのだ。負けた方は、勝った方に所持Gの半分を渡して、死んだ扱いとなり教会へと飛ばされる。ここで2300Gの半分1150Gを失うわけにはいかない。何とかして、マリンがこっちに気づくまでの時間を稼がないと。

「おーっと、どこにもいかせねぇよ。あんなスライム怖くないけどさ。無駄な殺生は、したくないわけ。わかるよなぁ」

「ということでバトルスタートね〜」

 魔法使いのマーヤと僧侶のハルが現れた。クソ、始まっちまった。何かスキルは、ってそうだった使えるスキルどころか魔法すら無いんだった。しかも対人戦の時にだけ流れるテンション上がるカッコいい曲流れてるし。でも、その曲は、今の僕には地獄へのレクイエムにしか聞こえないんだよ〜。防御を選択するしかない。

「ファイヤーボール」

「熱い熱い」

 魔法使いのマーヤのファイヤーボールがフグオにクリティカルヒット。フグオに999のダメージ。フグオは、死んだフリを使った。

「えっどういうこと?対象に選択できなくなってるのに、戦闘が終わらないとかマジありえないんだけど」

「おいおいおい、キモヲ勝てないからってチート使うのかよ。運営、早く垢BANしろよ」

「はいはーい。ナビゲーターのアイリィンだよ〜。対戦相手のフグオの経歴に問題なし。ってことでこのまま続行だね」

「はっ、どういうことだよ」

「マーヤ。もう一度魔法を選択してみようよ〜」

「おぅ。やっぱり選択できねぇ。どんな魔法を使ったんだよ。キモヲのくせに」

「このままだとさっきのスライムが来るんじゃ」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴという音が聞こえそうなぐらいマリンは怒っていた。でも幼女の笑顔を浮かべながらマーヤとハルに尋ねる。

「ねーおねぇちゃん。この人倒したのおねぇちゃん?」

「何、このスライム。すっごい可愛いんだけど。あんな男と旅するより私たちと旅しようよ〜」

「私の質問に答えてくれないの?」

「うんうん。倒したよ。プレイヤー同士のバトルってのがあってね。仕方がないことなんだよ」

「そうなんだ。じゃあ、私がおねぇちゃん達をフルボッコにしても問題ないんだよね」

「ただのスライムが何言ってんだ。そうかコイツ魔物使いか?上級職になってるのに弱いとか散々じゃねぇかキモヲ。良いぜ、お前の可愛いスライムもボコボコにしてやるよ」

 マリンが戦闘に加わった。マリンは新たなスキル触手薙ぎ払いを覚えた。消費MP0で全体に4回攻撃。マリンは、触手薙ぎ払いを選択。えっ待て待て。マリンの攻撃力で全体に4回攻撃とかアイツら死ぬぞ。

「さーて、アタシの魔法でこんがり焼いてあげますか」

「後ろは任せてマーヤ。で、あのスライムはお持ち帰りしようよ〜」

 お前ら呑気すぎるぞ。あっ。マリンの触手薙ぎ払いが炸裂。魔法使いマーヤに999の4回ダメージ。僧侶のハルに999の4回ダメージ。魔法使いのマーヤと僧侶のハルは倒れた。フグオは、戦闘に勝利した。経験値0。10000Gを入手。そして、敗北した2人は強制的に教会に転送される。今のうちにここから離れよう。

「マスター、大丈夫ー。マリンが栽培しておいたのだ」

「栽培じゃなくて成敗な」

「そうともいう〜」

 気に入った服も買えたみたいだ。余ったGを返してもらい宿屋に向かって、寝ることにした。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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