母の御飯が恋しくて
真っ二つになったツカーザが床に突っ伏す。
「ガハッ。なんでキモヲにこんな力があんだよ。痛い痛い痛い。血が止まらねぇ。ふざけんな。ふざけんな。ふざけんなーーーーーーーーーーー」
「司君、君自分の立場わかってる?父親に捨てられどうやって生きていくつもり。父親の権力頼みだったんだろ」
「煩せぇよ。俺はまだ負けてねぇ。ハル、この傷を治せ命令だ。お前の身体は今何処にあるかわかってんだろ。今頃親父に」
「だから何?アンタは負けたの。子供を簡単に捨てる親にまだ未練があるみたいね。マジ、こんなやつだったなんて最低」
ハルの言葉で黙り込むツカーザ。
「ハル、どういうこと?」
「コイツの言った通りよ。私の身体は御離羅貞朝が社長を気取っている椅子の目の前よ」
「そんな、じゃあハルを助けたことには?」
「そんなに悲しい顔しないでマヤ。ごめんねあんな酷いこと言って」
「大丈夫、ハルじゃないってわかってたから」
「マヤ、それは違うの。私、心の何処かではマヤのことをあんな風に思ってた。なんで腰巾着しなきゃなんないのとか司君を裏切るなんて売女ってね」
マヤは信じられないと言った表情でハルに問い詰める。
「嘘だよねハル。そうだ、まだ操られてるんだよね」
「ううんもう操られてない。河豚男が解放してくれたから。河豚男の言葉で救われたから。だから、マヤ、本当にごめん。こんな私だけど友達で居てくれる?」
マヤは考えることもなく即答する。
「ハル。そんなん当たり前じゃない。幼稚園の頃から一緒なんだから。私にとってどんなハルも大事なことに変わりないから」
「マヤ、本当にありがとう。これが話せる最後だと思うから。きっと、私も行方不明者の一員になっちゃうから。私のために危険を冒さないでね」
「今度は悲劇のヒロイン気取りか?お前は諦めんだな。助け損かよ」
「河豚男、その言葉は許せない。取り消して」
「良いの河豚男の言う通りだから。まだ時間あるし、君の復讐は今受けようかな」
「嫌だね。リアルの女を異世界世界で抱くだなんて、リアルのお前を屈服させたいんだよ俺は」
「河豚男、まさか私だけでなくハルにまで」
「当たり前だろ。お前らは俺を散々いじめてくれたんだからたーっぷりとその身体でお礼してもらわないとなぁ」
「うぐっそれを言われると痛い」
「マヤもすっかり飼い慣らされてるみたいだね」
「そんなことないもん」
「キャハハ。でもどうしようも無いからね。現実世界の私が河豚男のところにでもワープできる魔法があれば良いんだけど」
「ありますわよ」
パピィが呟く。
「えっ!?何々、そんな魔法みたいなことできんの?」
「えぇ、そうよねキャサリン?」
「はい、羽陽音御嬢様。私がデモンズフロンティアの世界にゾンビとして登録して入ったのは、自宅でした。そんな私が自分を取り戻し、戻ってきたのは、作智様の側でした。そして、保健室でそこに倒れている穢らわしい男に襲われているところだったのです」
「えぇ、私も自宅からだったのに帰ってきたのは学校の屋上で、目の前で作智従兄様に植木鉢を落とそうとしている女子生徒を止めようとしましたから」
「私と羽陽音御嬢様に共通していることは2人ともこちらの世界で作智様と関係を持ったということです。もしかしたら今宮様も」
「ねぇ、貴方梨里杏よね。いつもは私に様付けとかしないでしょ。同期なんだから普通にはなしてよね。で何、要約すると河豚男とやれって事で良い?」
「まぁ、そうですね。てか、なんでバレたし」
「そこにいるのが風呂階財閥の御令嬢風呂階羽陽音、で貴方は彼女に仕えるメイド長の娘で幼い時からの関係であってる?」
「えぇ、合ってます。どうしてそれを?」
「知ってて当然ですわよ。ねっ今宮龍雄議員の御令嬢今宮春香様。幼い時はよく父のパーティーに家族でいらしてくれてましたわよね」
「その節は、お世話になりました羽陽音様」
「様付けなんて要らないわよ」
「いえ、そういうわけにはいきません。父が多大な御支援をして頂いているのですから」
「ていうかお前。そんな良いとこのお嬢なのにあんなギャルみたいな」
「うっさいのよ。梨里杏ならわかるわよね。あの窮屈な感じから解き放たれて自由になりたい時があんのよ」
「えぇ、全く同感って感じ」
「あらあら、梨里杏にそんな窮屈さを与えていたなんて、主人失格ですわね。どうしましょう」
「いえ、羽陽音御嬢様のせいではありません。その自分自身の問題です」
「そう、なら良かった」
「まぁ、要は俺がハルとこっちでやれば何か起きるかもしれないって事で良い?良い加減、母の手料理が恋しくなってきてさ」
「私も〜義母さんの御飯美味しいもんね〜。そっか河豚男がラディッシュだった時、料理の腕が良かったのって」
「母さんの影響だよ。せめてパーティーの2人にも美味しいもの食べてほしくてさ。まぁ実際食べるわけじゃ無いし味を感じられるのが不思議だったけどさ」
「そういうところ変にリアルなのよねこのゲーム」
「わかる〜。でもそこがデモンズフロンティアの良さじゃない」
「そうだな。じゃあ、皆席を外してくれるかい?ハルだって皆んなに見られながらは嫌だろ?」
「ひゃい。宜しくお願いします」
「めっちゃ緊張してんじゃん」
「煩いなぁもう」
マヤたちが席を外す。
「優しくするね」
「初めてじゃ無いわよ。それこそ司にもやられたし、貞朝にもやられたから」
「癒してあげる」
フグオは時間をかけてハルの心を解きほぐしていく。
「(何、これ。こんなに気持ち良いの?河豚男が上手いの?もう、何回達したかわかんない。この後、耐えられるかしら。えっ何あの大きさ司や貞朝の8倍以上。あんなの入るわけがない。ううん。耐えるのよ。そこに希望があるならもう諦めないって決めたから。嘘、押し広げて入ってくる。なんていう圧迫感。でも不思議と痛くない。寧ろ)気持ち良い。ごめんなさい。私、また逝く」
「安心して、ハルの中凄くて、僕ももう持ちそうに無いから」
「えっ?(ダメよ。赤ちゃんできちゃう。って異世界だし大丈夫じゃん。寧ろ皆んな中で受け入れたって言ってたし、私もそうしないとダメよね。覚悟を決めるのよ春香)」
「イクイク〜」
「あぁん。ダメー(ホントこういうところもリアルなのよねこのゲーム。本当に中に入ってきてる気がする)」
この後、みんなと合流して一度眠ることにした。
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