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いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜  作者: 揚惇命
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

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12/210

勇者が死に世界に光が溢れこの世界の人たちに変化が!

 戦闘が終わりその場を離れようとしたがマーヤとハルは、教会へと飛ばされたのだが僕が作った勇者ラディッシュは、その場に残っていた。次の瞬間、ラディッシュの身体が弾け飛び世界に光が溢れた。勇者が死んで世界に光が溢れるって?ええええええ?何、それ?どういうこと?そして、大きな変化があった。街の中に存在しているNPCたちである。まるでその場で生きてるかのような受け答えに変わったのだ。例えば、入口にいた女性に宿屋に行きたいと言う。前までなら『ここはビギニングの街よ。北の大きなお屋敷がこの街を治めている領主様の館よ。今、腕の立つ人を集めているの。アナタも冒険者なら行ってみると良いわ』しか言わなかったのだが今は違う。

 入り口で新人のプレイヤーがこの街の広さを見て驚いていたのだろう。入口の女性に尋ねていた。

「宿屋に行きたいんだけど。答えてくれるわけないですよね」

「何言ってるの。困った時はお互い様よ。それなら、この街の奥に見える領主様の大きなお屋敷を目印に、その一つ前の区画にあるわよ。ここは、広いから疲れると思うけど頑張ってね」

 変化はこれだけじゃなく部屋の中にノックもせずに入ろうとしたプレイヤーが家主に『おい、何勝手に入って来てんだ。用がないなら出て行ってくれ』と追い出される。

 人の家に入れてもらった後、タンスや引き出しを開けたプレイヤーに対して、女性の悲鳴が聞こえる『キャ〜、変態、何してんのよ。人を呼ぶわよ』。それがそこかしこで起こっていた。

 そんな変化に驚きながらも勇者を消滅させてしまったことで指名手配されないかと心配になりマリンとキャサリンを連れて、街の外へと出た。

 マリンたちに渡していた7000Gで欲しい服を買えたみたいだ。残った500Gを返してもらい先程、天谷さんたちを倒して手に入れたお金と合わせて1万7400Gとなる。

「お金増えちゃったよ。ヤッタネ。マリン・キャサリン、助けてくれてありがとね」

「当たり前なのだ」

「当たり前ですわ。マスターに逆らうものは、許しませんことよ」

 うっうっ人外娘たちの優しさに涙が出てきそうになったよ。

「それにしてもマリンたちが着替えたりできるように拠点作らないとなぁ」

 この世界では、服などの見た目装備に関しては、その場で装備しますかと聞いてはくれない。拠点で着せ替えするのである。だからみんなにマリンの服もキャサリンの服も披露できたないわけなんだけどトホホ。

「マスター、拠点ならあるのだ」

「えっ?」

「こっちなのだ」

 マリンに案内された場所は、かつて、マリンに連れ込まれた洞窟だった。

「ここなのだ」

「ここって、マリンの家じゃ?」

「違うのだ。ここは、マスターのお家なのだ」

「へっ?」

「そうですわね。ここには、教会と同じ匂いがいたしますことよ」

「そうなのだ。マスターと初めて出会った日に、倒したら全く動かないからどうして良いかわからないまま導かれるようにしてここに運んだのだ」

「わかりますわ。私も他の方と違い倒してもどこにも消えないマスターに困惑いたしましたもの。マリンが周りの敵を倒してくださらなければあの洞窟で看病なんて、とてもとても不可能でしたわね」

「えっへんなのだ」

 成程、僕は死んだふりが発動すると教会に移動することはない。

 そして、どうやらこのスキルがとてつもなく有能なのは、攻撃対象に2度と選択できないのだ。即ち相手からしたら死んでるはずなのにその場に残る不確かな存在ってことだ。そんな僕を拠点に運んだってことか。確かに拠点は教会の代わりとなる復活地点となる。プレイヤーは死んだ際にどこから始めるか選べるのだその選択肢の中に拠点があったことを思い出した。成程、だからマリンは、ここに運んだってことか。納得した。ということは、この穴蔵は、僕の現在の拠点ってことだ。この世界では、拠点を何個でも作れる。一つ目の拠点が穴蔵というのは、何だか最底辺の僕らしくて良いじゃないか。なら整えるだけだ。近場の木を切って、拠点の範囲内となっているギリギリを木の柵で囲み畑を作る。とても小さな畑だが十分だ。そもそも魔物の料理素材が沢山あるのだ。問題ないと言える。でも美味しい野菜を作るのも良い。穴蔵の中には、草で編んだベッドを3つ作り配置。街に戻って、買って来たドレッサーと衝立を設置。おしゃれ家具だ。これで何と7000Gだ。お買い得だろう。これで買って来た服に着替えられるようになった。お披露目と行こう。マリンが買って来た服は、何というか子供用の学生服みたいな感じだ。それにちゃっかり背中に背負うカバンも付けている。まるでランドセルを背負って小学校に行くマリン。うん、幼児感が増した。でも不思議とマリンの幼児体型に合っている。笑えるぐらいに。キャサリンは、白いワンピースのドレスだ。縦ロールと合わさって、お嬢様感学生服マシマシだ。

「そんなに見つめないでくださいまし」

「こっちもみるのだマスター」

「2人ともよく似合ってるよ」

「ヤッタのだ」

「嬉しいですわね」

 拠点となった部屋の外でホーンラビットの肉を焼いて、スライムの甘い水と一緒に食べる。やっぱり野菜が欲しくなるな。そして、拠点となった部屋で初めての眠りについた。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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