キャスト紹介 太宰梓
キャストを紹介する際は、物語の閉幕を意味する。
キャストのその後は、此処では綴られない。
__通常であれば
昔から、自分の事を伝えるのは苦手だった。
だから、友人と言える人間を作るのに、私はとても苦労した達だと思う。
社交的な姉とは違い、私は表現技法と愛想の振り方というのが理解できなかった。今でも十分に理解できている訳ではないけれど、それでも例外はいるもので。
私の姉は、その持ち前の愛嬌の良さで私を理解してくれたし、中学時代から交友のある先輩は、それを理解しながらも、交友を保ってくれている。
その先輩。井辻先輩と知り合ったのは中学時代からの付き合いとなるのだが、その話は後で取っておくことにする。私は、猫のように気分屋なのだ。
私の名前は、太宰梓という。
自殺した姉を持つ、可哀そうな探偵の妹である私は、人物画と風景写真を撮る事を趣味としている。私の趣味は写真活動全般なのだが、その中でも人物画は私の心臓だ。
人は、自らを体で表す。
几帳面である事。ぶっきらぼうである事。様々な人生を歩み続け、その人物は構成されている。
それを明確に映せる写真家に、私は成りたいと思った。
やはり数枚の写真では、この思いは捨てきれない。
先輩ではないが、未熟者なら他で補おうと思う。
故に、私の被写体になった人たちの話を、此処に記す。
今、私の頭上は限りない晴天である。
これを読むあなたの上は、晴れやかな空であるだろうか?
今尚、私の人生は続いている。




