はじまりの異世界転移
はじまり
俺の名前は、三ツ星 あきら 日本生まれのごく普通のニート(37歳)だ。
俺が初めて異世界転移したのは17年前の20歳の時の事だった。
高校時代の友人に誘われて異世界で3年間生活をしていた。
友人に誘われる数年前に地球と異世界とのゲートが繋がり、異世界で生活する事が出来るようになっていたのだ。
-------------------------------------------------------------------------
異世界転移初日
友人は、先に異世界に転移していた。
右も左もわからんので、
とりあえず、友人と合流する為に連絡を取る事にした。
「どこいる?」
「おっ、来たか、今どこいる?」
「わからん。」
「周りに何ある?」
「建物」
「他には?」
「さぁ?とくに何もない。」
「とりあえず、何か目印になりそうなもの探してみて」
「わかった。」
しばらく歩くと街の入り口があり出てみる事にした。
「なんか森に出たよ。」
「ちょ、戻って!」
「わかった。」
「南門?」
「南門?左上の出口だよ?」
「わかった。ちょっとそこで待ってて」
「了解」
数分後
「おーい、来たけど居ないじゃん」
「えっ、いるよ?」
「どこの町?」
「わからん。港の町っぽい」
「あー、そこ違う町だわ。俺プロンテラってとこに居るんだけど、こっち来れる?」
「んー、わからんけど適当に向かってみるよ。」
プロンテラって町が何処なのか さっぱりわからんけど この町では無さそうだ。
とりあえず森を適当に歩いて向かってみる事にした。
森を彷徨う事、かれこれ1時間くらいが経った。
「おーい、今どこ?」
「えっ、なんか森の中 彷徨ってるよ。」
「おい!ずっと待ってんだけど!」
「そんなこと言われても、道わからないんだから仕方ないじゃん」
「はぁ… 俺もう寝るから頑張ってプロンテラ来て。じゃぁ、おやすみ」
「ほい、わかったよ。おやすみ」
それから数時間 森の中を彷徨い砂漠を抜けて平原を抜けて適当に歩いて、なんとかプロンテラに辿り着く事ができた。
最初に居た港町から2つも町を通り超したよ。
遠かったよ…
後々わかったのだが、
最初に居た港町から船に乗ってイズルードという街で降りて歩いけば森も砂漠も通らずにプロンテラに行く事が出来たみたいだ。
そもそも異世界のお金を持っていなかったので、どのみち船に乗る事はできなかったのだが…
そんな感じで
異世界転移初日は、迷子になりながらもなんとか友人のいる街に辿り着き終了した。
つづく