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私とアナタは一心同体です  作者: キイロ8yellow
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文字通りの一心同体


俺は堂地一絆どうちいずな、14歳だ。そして今、床が光ってる。


いや、本当だってほら見てみてよ。あ、見れないか。


俺、今日なんかやったかな?いつも通りに登校してきただけなんだけど?まぁ、俺だって全く今の状況を理解出来ていない訳ではない。これはあれだな異世界転移するんだなこれから。それに、これは多分召喚の方だろう。というかそんな事って有り得んの…?有り得るからこうなってんのか。


そう考えた後、床が1層明るく光った。


「まぶしっ…」


その強烈な光に思わず目を瞑ってしまう。


目が治るのを待ち、目を開けてみる。そこは謎の真っ白い部屋だった。周りには何も無い。人もいない。あ、いや、いた。少し離れているが誰かはわかる。


あれは指輪心蘭さしわうららだ。基本的になんでも出来るが少し気が弱く、自分から進んで行動する事が少ない。容姿は、それなりに整っており、黒く長い髪に140後半と平均より小さな身長、目は少し垂れていて黒が買った茶色だ、って髪の長い美少女を思いうがべてそれを小さくしたら指輪になるな。一言で表すと「かわいい」だ。性格と見た目から小動物を連想させ、男子よりかわいいものが好きな女子達に大人気だ。その指輪はまだ目が治っていないみたいで女の子座りで目を抑えながら小さく呻いている。え?俺の容姿?微妙に寝癖のある髪に気だるげな顔これが俺だ。…うるせぇ。


そんな指輪だが何故俺と一緒にこの白い部屋にいるんだ?普通異世界召喚って、どっかの王様が「魔王が来るー大変だー!」って、そんな感じで呼び出されて、転移したらすぐに儀式をしていた所に飛ばされるんじゃねぇの?


と、いろいろ考えていると目が治ったのか、指輪が何度も瞬きを繰り返しながら周りを確認していた。異世界転移・転生系のラノベを読んでいたのですぐに状況が読み込めたが、指輪はそうはいかなだろう。そういうラノベとは無縁そうだからな。ラブコメとかは読んでそうだな、BL本とか読んでるかも…。何考えてんだろ。


またいろいろと考えていると、指輪はこちらを見つけたのか座っている俺に向かって小走りで向かってきた。


「あ、あなたは堂地くんですよね?ここはどこですか?何が起こったんですか?」


普段では想像出来ないぐらい食い気味に質問してくる。


「まってまって、推測でもいいのなら1つずつ説明するから」


「あ…お、お願いします」


食い気味に質問していたのが恥ずかしかったのか、頬を少し染めていた。


「じゃあ、まずは名前だね。俺は堂地一絆、堂地くんであってるよ。で、ここはどこかだけど…そこはまだよくわかってないかな。何が起こったかなら多分異世界召喚されたんだと思う」


「い、異世界召喚ですか?」


「そう、知ってるかどうかは知らないけどラノベでよくあるやつだね。ラノベでは召喚される前に地面が光るんだ。それに似てたから召喚されたんじゃないかって」


「そ、そうなんですか。私はそういう本を読まないのでよく分かりませんけど…」


「まぁ、そうだろうね。とりあえずは教室じゃない、地球でもない所に飛ばされたって考えればいいよ。他に聞きたいことってない?なんでも答えられるってことは無いけど」


そう聞くと指輪ははっとしてもう1つ質問してきた。


「み、みんなはどこにいるか分かりませんか?」


「ごめん、それは俺も分からないや」


「そうですか…」


クラスメイトがどこにいるか聞かれたがそれは流石に俺も分からない。そう答えたら指輪はガックリとうなだれてしまった。


ど、どうしたらいいんだ!異世界召喚されたんだと感じでいつもより饒舌になっていたが、そもそも俺は人とのコミュニケーションがあまり得意ではないんだ。


そうやってお互い悩んでいると頭にこれが響いてきた。こいつ、直接脳内に…!いや、こいつって誰だよ。


『勇者召喚完了。状態異常無し。…次のステップに移動します。』


それはとても機械的な声だった。s○riの女声をもう少し機械的にすればこの声に当てはまるかもしれない。


『次ステップ…勇者への説明…開始します。』


お!説明!これでやっと今の状況が完璧に分かるだろう。今の状況を説明しないと話にならないだろうからな。っていうかなんで俺は異世界召喚だって確信を持っていたんだ?


『勇者達よ。あなたはこれから勇者として異世界「ケミュリ」に召喚されます。この空間は勇者として召喚されるにあたって事前説明するために創られた空間です。まず、あなた達は各人別々に「スキル」を受け取り、ケミュリへ召喚されます。』


おおー。やっぱり異世界召喚だったみたいだすっごいわくわくする。隣の指輪を見てみると、頭を抱えて唸っている。女子達のことがよく分かるな、これはかわいいわ。


『まず、ステータスと念じてみてください。』


言われた通り念じてみる。お!ウィンドウが出てきたぞ!

────────────────────






スキル

[固有]…一心同体「対象者:指輪心蘭」

[普遍]…四大魔法(火Lv1・水Lv1・風Lv1・土Lv1) 影魔法(光Lv1・闇Lv1) 剣術Lv1 刀術Lv1 短剣術Lv1 例外魔法(身体能力強化Lv1・鑑定Lv1)



────────────────────


ん?でもスキルの部分しか表示されていないぞ?これでいいのか?


『動作…確認しました。スキルについて説明します。「固有」とは名の通り、特定の生物のみが所持する、特別なスキルのことを言います。次に「普遍」とはこちらも名の通り、全ての生物が所持することの出来るスキルのことを言います。普遍スキルのひとつに「鑑定」がありますね。それを意識しながら自分の固有スキルに向かって調べたいと念じてください。』


ほうほう。やってみようか。んーと、これをこうして念じれば…


ピッ


おっ、なにか音が鳴ってもう1つウィンドウが出てきたな。どんなスキルなんだぁ~…

─────────────────────

[一心同体]

対象者と自分の全てを共有できる。(五感や体の状態〈同性別以外共有不可のものもあり〉やお互いの位置など) ステータスはお互いのものを合計したパラメータとスキルを使う。「対象者:指輪心蘭」

─────────────────────


…………


『スキルにはLvレベルがありLvが上がるほど性能が上がります。例として鑑定を上げますが、Lv1のままでは他生物へ使っても調べることが出来ません。しかし、自分のステータ───』


「なんっだよこれーーー!!!」


俺は頭に響いていた声が全く聞こえていなかった。いや、頭に直接響いてるわけだから一言一句完璧に覚えてるけどね?

とりあえずは日本語になってたらいいや

そして予定は未定

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