5 俺、近況報告(0歳6ヶ月)
前話の主人公視点な話です
こんにちは、『女神との暇つぶし戦争』に勝利し転生してきた俺です。
要らないと言ったはずの『記憶の引継ぎ』が着いていると言う嫌がらせを受けていますが元気です。
文明の利器の無い世界に色々不安でしたが、しばらく生活してみた感じでは、特に不便は無さそうです。
生まれてからどの位過ごしたのかは、よく分からないんだけど、寒くも、暑くも無い。
食事(離乳食になりました)も美味しく、ベットも常に清潔だ。
その上、メイドさんがいらっしゃいます。
重要ですので繰り返します。
メイドさんがいます。しかも、ネコミミの獣人美女です。
これまで自分にはケモナー属性は無いと思ってきたんだが、本物を目の当たりにし、目覚めたようだ。
フカフカの尻尾をモフモフしてやろうと思っているのだが、ネコの敏捷性なのか回避能力が尋常じゃない。
背後からの奇襲を軽く避け、巧妙なフェイントも看破する。
しかも、尻尾は自由自在に動くらしく、掴もうとすると、ヒョイっと逃げる。
いずれ『モッフモフにしてやんよ。』
そんな決意を胸に日々を過ごしております。
これまでの生活の中でに幾つか分かったことがあるので報告します。
大旦那様=祖父=エル(名前?愛称?)
旦那様=父=ロイ(名前?愛称?)
奥様=母=メル(愛称?)=メルディナ(これが名前ぽい)
執事ぽい人=バートン(名前?愛称?)
ネコミミメイド=ロージー(名前?愛称?)
メイド=アリス、メリンダ、ケイト、セーラ(名前?愛称?)
その他に、名前の分からない使用人が4~5人
最近だんだんと不安になってきているんだが
ホントに『勝ち組 弱』か?
執事・メイド・使用人だけでも10人以上
ネコミミ・ロージーに抱えられ見た我が家の庭は
噴水付きだった。
これで『ちょっと裕福』か?
それならそれで、俺の価値観との違いに驚愕だ。
『かなり裕福』は湖畔のお城住まいか?
前科のある女神にどうにも不信感が拭えません。
そんなある日のことだ、母から衝撃の通達があった。
「そういえば、来週お義父様がいらっしゃるそうですよ♪」
正直に言えば勘弁してもらいたい。
俺から見ても息子を溺愛する(し過ぎる)父と
それに負けず孫を溺愛する(し過ぎている)祖父
揃うとろくな事が無い。
例えば
初『はいはい』を目撃したのが祖父だった事にショックを受けた父が自室に引き篭もる。、
俺と一緒に昼寝をしている父に、激昂した祖父が決闘を申し入れる。
どちらが俺を湯浴みに連れて行くかで死闘を繰り広げる(その間に母と湯浴みを終えた)。
等々問題行為が後を絶たない。
取扱説明書を作るなら『混ぜるな危険』の一文が必須だろう。
は~気が重い。
同情の視線を送ってくるロージーに引きつった笑みを返すと
精神的疲労に耐え切れず眠りに就くのだった。
祖父襲来まで書くつもりでしたが
途中まででの投稿となりました
次回、初顔参加予定
主人公の名前がまだ出ていない件
何か狙いがあるわけではありません