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望むはただ平穏なる日々  作者: 素人Lv1
幼少 編
2/90

2 暇つぶし

3/17投稿 その2

『決まっている。いわゆる『暇つぶし』なんだよ』


「ふざけんな、暇つぶしの為に俺を呼んだのか?すぐに生き返らせろ!」

 胸を張って言い切る自称『管理責任者』に俺は怒鳴った。


『あー、勘違いしてると思うんだよ。『貴方を』呼んだわけじゃない。呼んだらたまたま『貴方だった』。そういうこと。それと貴方が死んだのは、本当に偶然が不幸に積み重なっただけ。『管理者の思惑』でも『世界の意思』でも『国家の陰謀』でも『誰かの殺意』でも無い。悪い人間がいるとしたら『居眠りした運転手』か『スーパーで割引の値札が付くのを10分間待っていた誰か』なんだよ』

「クソ。悪いのは運ちゃんに決まってるのに、なぜか何も言えねぇ」


『はい、納得したら暇つぶしに付き合ってもらうんだよ』

「そんなんで納得出来る訳ね~だろ」

『出来なくても納得しなよ。もしくはとっとと諦めて転生して新しい人生を頑張ったらいいんだよ』


「諦められるか!ん?転生?出来るの?」

『出来るよ?悪事の罰で死んだわけじゃないから。っていうか転生するところで連れて来たんだよ』

「じゃあ、生き返らなくても、すぐに生まれ変われる?」


ピコン♪自称『管理責任者』は何かを閃いたような笑顔で詰め寄ってきた。


『そう、そうなのだよ!生き返っても、今のさえない人生のコンテニューじゃあお先真っ暗。ならバラ色になる可能性が欠片ぐらいはある転生をするほうが良いと思うんだよ』

「さえない人生とか、可能性が欠片程度しか無いとか、ケンカ売ってんのか?」

『ああ、そういう心算ではナイノデスヨ。それに今回のお話はその転生時にボーナスを付けて差し上げようと企画ナノデス』


「怪しいよ。明らかにアンタ怪しいよ」

『アヤシクナイデスヨ。まあ聞きなさい。才能ってのはもともと魂が持ってるもの、生まれるときにその才能に補正をかけて強化することがあるんだよ。私達はそれを『ギフト』と呼んでいるんだよ』


 ポンと一冊の本が自称『管理責任者』の手に出てくる。


『これがそのギフトの着脱を行う『ギフトブック』なんだよ』

 渡されたギフトブックを開いてみると


身体能力(±)

 Lv1:3P Lv2:10P Lv3:20P Lv4:50P Lv5:100P

運動センス(±)

 Lv1:3P Lv2:10P Lv3:20P Lv4:50P Lv5:100P

  ・

  ・

  ・

「何これ?」

 なんとなく想像はついたが、一応確認してみる。


『欲しいギフトを決められたポイント払って買うんだよ』


「ポイント制!? ポイントって?」

『ブックの右上に残ポイントが表示されてるんだよ』


 右上ってこれか

『残0018P』

「18って少な。Lv1かLv2しか着けられない!」

『十分なんだよ。むしろ貴方の世界なら多い部類ですよ?平均10.5だから』


 平均で10.5ってLv2を1つ着けたら、それで終わり?


『ちなみにざっくりと各Lvを説明すると

 Lv1:趣味でやるには十分

 Lv2:プロでやっていける

 Lv3:世界トップクラス

 Lv4:空前絶後の偉大な人物として歴史に残る

 Lv5:同じ生物なのか疑問視される

 こんな感じなんだよ』


「ざっくりって言えるのかが疑問だな」

 たしかにLv2が着いていればプロ級なら10Pで十分といえば十分か

 じゃあ、ボ○トはLv3持ちか?20Pじゃん。

 

 もうちょいだったじゃん俺。頑張れよ。


「ポイントって増えないの?」

『普通は増えないよ。ただ、マイナス側で着ければ残ポイントは増えるんだよ』

 バッドステータスでポイントアップ!


『計算能力や会話能力なんかに-Lv1を着ければ20P超えるね』

「大丈夫なのか-Lv1とか?」

『-Lv1くらいなら生活上は問題ナイヨ。『馬鹿』とか『クズ』とか『寄るなアホが移る』とかクラスメイトに後ろ指差されるくらいで、ノープロブレムなんだよ』

「問題ありだよ。いじめだよ。社会問題だよ?」


『まあ、そこで今回の本題なんだよ。バットステータスをつけずにポイントを増やすために、私とそのポイントを賭けて勝負をするんだよ』


「あ~、大体話は分かったが、いろいろ確認したい点が有るんだけど良いか?」

『はい、どうぞ。あ、スリーサイズは秘密なんだよ』

 してやったり感のドヤ顔で決めてくるが、スルーだ。


「いろいろ怪しくて、イマイチ信用できないんだが世界の『管理責任者』とやらなんだろ?全知全能とかだったら勝ち目が無いんだが?」

『いろいろ怪しくない。バッチリ信用できる。その点については対処済みなんだよ、今の私の能力は、貴方の世界の平均的な人の能力と同じところまで押さえているんだよ』


「勝負の内容・方法は?」

『貴方に任せる。この勝負は私には完全に暇つぶしで、負けても何のデメリットも無い。だから勝ち負けより勝負自体を楽しむことが重要なの。まったく知らないゲームの方が楽しめるんじゃないのかと思っているんだよ』


「へ~、んじゃ、最後に『暇つぶし』て、どういうことだ?」

『ん?さっき言った通り、全知全能でね。意外とつまらないんだよこれが。すべての理由や結果が最初から見えているんだよ。退屈なんだよ?』


 それまでの悪戯好きな笑顔から打って変り、疲れ諦めたような苦笑いに

「大変だな管理責任者」

 悪態をつく気になれなかった。


 彼女は驚いたような顔から悪戯好きな顔に戻り言った。

『そうなんだよ。遊んで欲しいんだよー。それと管理責任者じゃ長いから『お美しい女神様』で良いよ。特別なんだよ♪』

「さらに長くなってんじゃね~か。なんかもう『クソ女神』で良いだろ」

『失礼極まりないんだよ、君は』


さて、それじゃあ始めましょうか

『女神との戦争を』

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