6話
「悪い、なんか勘違いして思いの外何も材料が無かったから、チャーハンなって、オイ⁉」
「ふえ~ どうちたんれすかぁ~ よういちたん」
無茶苦茶真っ赤になったエレンがリビングの床に転がっていた。
「エレンは酒が飲めるのではなかったんかい?」
「ほんなぁはずで、わ~ ないのれす、よぉ~ げろくの魔法がぁ~ まりょくぶしょくれ~ きかにゃいにょぉ~ あははは」
こんな筈では無いのです。解毒の魔法が魔力不足で効かないのです、でいいのかな?
エレンのやつホントは酒に弱すぎるのにパッシブの解毒魔法で酒を無毒化していたから今まで飲めていただけなんだな。
「それは酒が飲めるとは言えないな」
「ましゃか、げんわくまほーていろれ、まりょくぶしょくにニャルとは……むひひ。はじゅかしい~」
ヤダこの酔っぱらい。ビール一缶も飲みきってないじゃん。
もったいない。飲んじゃおっと。グビグビ……。
「ひゃあ~ あたちのおしゃけのんだったらいやぁ~ よういちた~ん」
エレンは俺の頭を抱え込むと、そのまま俺の唇に自分の唇を重ね激しく吸ってきた。舌も口内もエレンの舌に蹂躙される。
「おいしい……」
一度口を離したのにもう一度さっきよりも更にねちっこく俺の舌を舐め尽くし唾液さえジュルジュルと音を立てて吸い取っていく。酒で真っ赤だったエレンの顔は違う意味で赤く染まっていく。
俺も多少酔っていたのもあるが、やられてばかりはいられないとやり返してしまう。
流石にこれだけやってしまうと止まるものも止まらない。ここまできたら弱みに付け込むも何もないだろう?
誰に言い訳をしているんだかわかんねえけど、俺の手はエレンも柔らかくもハリのある双丘の果実を掴み撫で回し続けている。
「何がJust Do It! だよ。言われなくとも直ぐやるさっ」
エレンの着ていたTシャツを剥ぎ取り、素肌を顕にする。
エレンもエレンで俺の着ていたワイシャツを既に剥ぎ取り終わり、下着のシャツを破り捨てる作業に忙しい。
スーツのズボンまで破られてはたまらないので、下はベルトを外して自分で脱いだ。
この間もエレンは俺の頭を抱えては唇を割って舌を潜り込ますことに余念がない。
ツンっとお高くとまった果実の先端にある突起を口に含むとたまらずエレンは嬌声をあげる。
絨毯の上だが、移動する手間が疎ましい。絨毯を毛足の長い柔らかいやつにしておいて良かった。
後のことなんて全く考えられなくなって、俺はそのまま何時からなのか準備万端状態のエレンに突入した。
プツリとした引っかかりを抜けたら、もうそこは異世界だった。
「あ、あ、アフ……洋一……もっと、もっと奥まで頂戴……」
絨毯の上で三回。
ベッドに移動して二回終わったところで落ち着いた。
落ち着くのが遅くない?
つか、なんで連チャンで五回も出来てんの? いくら何でも数時間で五回はありえんよ? それも毎回大量にドバドバ出ているしさ。
あと、一回終わる度に股間がピカって光っている気がするんだけど? なんでかな?
異世界の女の子はイク時光るのかしらん? そんな訳無いわな。エレンが単独でイク時光ってないもん。
「エレン、ごめん。勢いとはいえ避妊しなかった。責任は――」
「洋一、大丈夫よ。エンデルバでは、魔物が婦女子を攫って子をなす畑にすることもあるので、不妊の加護が女性には生まれた直後になされるの」
「じゃあ、いくら中に出しても大丈夫なんだな……」
「だから、もっと頂戴。洋一の精は魔力が豊富でとても気持ちがいい……蕩けてしまいそう。あなたの唾液も……美味しい」
「え? じゃあ、さっきから股間が光っているのは?」
「一回中に出されると魔力が回復するから、それで今度は回復魔法で洋一を回復させているのだよ」
「とんだ永久機関だな!」
「洋一、あと三回だけ……いや、二回だけでも頂戴。あなたをもっとちょうだい……」
どうも実は俺に抱きつくだけでもそれなりには魔力が回復するくらいらしいが、俺の体液摂取が魔力回復には一番いいらしい。
あんな事言われて断れる男がいるかい?
結局あれから三回……ではなく五回もやってしまった。
だってさ、エレンが気持ちいいのは分かったけど、俺もものすごく気持ちいいんだぜ? やめ時が見つけられなくなったのよ。
始めたのが多分八時過ぎぐらいで今は深夜の三時ちょい過ぎ。都合七時間繋がりっぱなしだったけど、回復魔法のせいで全然疲れてないわけ。
やばいわ、回復魔法。
最後の二回はエレンが自分にデバフ掛けて俺にはバフ掛けたからエレンが噴水状態でもう大変。
だけどこれが余計な魔力を消費してくれたからか、回復魔法が最後は発動しなかったんだよね。
冷めきってカピカピになったチャーハンをレンチンし直して食って、風呂一緒に入ってやっとそこで寝た。
もう辺りが白み始めてきたけど、急激な眠気に襲われて、もうそこまででギブアップ、おやすみなさい。
ありがとうございました。
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