空から エピソード3
リーエがそう言うと同時に、いきなり緊急警報が辺りに鳴り響き。強い衝撃と振動がリーエとエデルを襲った。
「始まった……」
「もう、こちらの被害は大きすぎるというのに……」
「フフフ、これから生き残ればいいさ……」
リーエは、兵器格納庫から外へ出るとエデルがおひるねこを見つめた。
「うん? その猫? 研究所で飼ってた猫だわ……。いや、いつの間にかいたのよねえ」
「そうか……」
「うちではお昼泥棒猫って呼んでいたわ」
「フフフ。こいつには命を救われたな」
「じゃ、私は司令部へ行くから」
「ああ」
大型エレベーターは緊急事態なので急速に上昇していった。外気に当たるとさすがに寒い。
「あ、そうだ! エデル。この警備ロボットのやつを撃ったのは誰だ?」
「え? 知らないわ。なんでここに警備ロボットが……? これ……普通は兵器格納庫の兵器運搬所内に配置されてあるのよ?」
リーエは即座に直観的に考える。複雑なことを一切除いてこの先何が起きるのかとそれぞれのパーツを頭の中で組み立てた。たどり着いた考えにハッとすると同時に、直ちに胸騒ぎがした。翻って大型エレベーターから飛び降りた。
「ニャーーーーーー!!」
落下中。おひるねこの悲鳴が鳴り響いた。
リーエは派手に土の地面に着地すると、兵器格納庫の大扉を再び開け、様々な機材を除けて奥にある薄暗いトンネルへと突っ走った。
そこは兵器運搬所に繋がるトンネルだった。
「本当にすまんな! おひるねこ! 後で美味しいお鍋をたらふく食わせてやるからな! お前の好きそうな魚の鍋だ!!」
リーエはおひるねこを抱え、片手に唸り声を発している最大出力のソードエネルギーを持ち。一人。暗闇のトンネル内を走った。
そこは運搬用の大型車両が所狭しと配置された。油臭いところだった。
奥の兵器運搬所まで対SFTSの警備ロボットが、万が一侵入された場合に備えてあるのだ。
「確かにここだ! 頼むぞおひるねこ……うん?!」
だが、おひるねこは拗ねてしまって、そっぽを向いていた。




