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~異世界と私~

どうも、きびたんごです!

この小説を楽しんでいただけたら光栄です

~異世界と私~



「いらっしゃいませー」


元気がなさげなコンビニ店員の声が店内に響き渡る

時刻はもうすぐ午前12時を回ろうとしていた


私は店に入ると一直線に雑誌やら漫画やらが置いてあるコーナーに足を運びそこで一般で言う立ち読みをしていた


ここ最近は家にずっといたのでコンビニに来る機械なんてなかった

別にひきこもりと言うではない。一応家で仕事をしていたのだ。

私の家はボロクソ汚いためか虫がよく出るし、エアコンなんて便利アイテムはない。

だから、こうしてクーラーが、がんがん効いたコンビニで漫画や雑誌を読んでいる時間が私にとって至福の一時なのだ


その後も変わらずファッション雑誌に目を通し続け、次の雑誌に手を伸ばそうとし瞬きしたその瞬間


私の風景は変わっていた


「は、、、?」


私の視覚が正しければさっきまでここは夜だったはず。なのに何故太陽がひょっこりと顔を出しているのだろうか。


それに加え、さっきから聞こえてくるこの賑やかな人々の声とこの市場


明らかに自分が住んでいた地球とはまったく別の次元の世界に来てしまったのだと理解してしまった


いや、まさかよ。トリップって言うものが本当に実現するなんてさ、普通思わなくない?


でも、来ちゃった訳だし、、。元の世界に戻れる方法ない訳だし、、。


もう、この世界楽しんじゃって良くない?


正直なところ私は前の世界が好きではなかったし、これは嬉しい誤算なのかもっ!と思うと案外悪くない。


そうと決まればここがどこなのか情報を知る必要があるよね!


「すいませーん、、」


「はいっ、らっしゃい!何が欲しいんだい?」


スタート位置から一番近かった店に私は足を運んだ

優しい顔つきで声をかけやすそうなおばあさんだったからって言う理由も含めてだけど


「あのですね、、少し変なことをお聞きしますがここは一体どういった国、、なのでしょうか?」


人とあんまり話したことのないからちょっとカタコトだったかな、、?


「アハハハハッ、おかしな質問するね~。

いいよ、教えてあげるよ。不思議ちゃん

ここは、大国フィステル

別名英雄の国、、なーんて言われてるね」


「え、英雄!」


もう、ゲームじゃん!


「お前、英雄様も知らないのかい?

ここの国フィステルはね、大国だけど周りは魔物達の住みかで溢れかえっていてね。

時々この国に被害を加えるんだよ。小さい魔物ならまだしも、群れで襲われたら私達に危害が加わるのは間違いないからね」


「はぁ、、。」


「その為にもここの国の王カレル様はギルドと冒険者を作った。その中でも強力な力を持つ実力者こそが英雄と呼ばれてる訳だよ」


ほら、あそこっと言っておばさんは白く細長い建物を指差した。

あそこがギルド、、。


「そうですか、、。ありがとうございます」


私は一礼をし走って市場を抜けた

そのままおばさんが教えてくれたギルドの受付口へと向かった


いや、だって冒険者って!異世界トリップ系が好きな人には素敵すぎる役職じゃないですか!


「あの、、私冒険者になりたいんですけど、、」


ギルドの中に入ると一番最初に目につくのはギルドに欠かせない受付口。その周りには沢山の冒険者と思われる人達がいる。


「あ、冒険者希望の方ですね。ではまずこちらの紙にご自身の名前と希望する役職をお書きください

役職は今後の報酬、スキルにも関わってきますので慎重にお選びくださいね」


「はい。」


えっと、、私の名前は、、本名で書くのはちょっと抵抗あるし、、。


あっ!

マリ・ルーン!短い名前だし、覚えやすいよね!


それから、役職は、、


・接近戦が得意な戦士


・素早さと力に優れた武闘家


・傷を癒したり味方のサポートをする巫女


・広範囲攻撃が出来る魔法使い


・味方を守る守護者


の5つかな。

うん。ほぼゲームで見た役職だね。


うーーん、、、。全部なってみたいな~。


よし!決めた!


カキカキカキカキカキカキ


よし!出来た!!


「はい。お預かりしますね、、、。

マリ・ルーンさんで守護者ご希望ですね

少々お待ちください」


最初は魔法使いとか考えてたけど、死んだら元も子もないしね。

自分の安全第一!だもんね!


「マリさんこちらの準備が整いましたのでこちらにどうぞ」


準備?、、なんの?

まさか、冒険者って面接とか試験とかある系ですか!?


そんなことを思いながら、案内された場所へ向かう私と受付のお姉さん。

長い廊下を歩き続けること数分


「こちらでマリさんの最初のスキルを決めさせていただきます」


そう言いお姉さんは厳重そうな扉を開けた


部屋は思ったよりも広々としていてその真ん中には大きく魔方陣が書かれていた

私は吸い寄せられるように魔方陣の上に立つと魔方陣は白から紫の色へと変わった

暫くこの不思議な現象に混乱していると魔方陣はまた白色に戻ってしまった


「おめでとうございますマリさん。無事にスキルを獲得できましたよ

これがマリさんのオリジナルスキルです」


そういって渡されたのは一枚の茶色い紙切れ


「そちらの紙を手の甲にかざしてみてください」


「はい、、ってうわっ!何これ、、魔方陣?」


私の手の甲にはなにやらおかしな形をした魔方陣が出来上がっていた。

お姉さんが言うにこの魔方陣はスキルを取得した際に浮き出るものらしい。これがないと魔物を倒してもスキルを取得出来ないとも言われた

冒険者の身分証明書みたいな感じかな?


「それではマリさんのこれからのご活躍心より願っております」


礼儀正しいお姉さんは一礼をしギルドの受付口まで戻ってしまった。

私は自分のスキルを確認すべくギルドの隅の壁に寄りかかった


「えっと、、私のスキルは」


・一時間で味方全体のHPを全回復のヒール(回復)


・炎の物体を作り相手にぶつけるファイアーボール(炎の物体)


・相手のどんな攻撃も防げる完全防御


オリジナルスキル

・一日に一回だけダンジョンの罠、お宝の位置などを全て暗記する絶対記憶


と、この4つか、、。うん、最初にしてはいい感じ!

まだまだ続きます!

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