ここが待ちに待った異世界・・・か
現在学校に登校中この中学生の名前は岡崎 蓮
その後ろからチーターのようにとてつもない速さをしている彼女のほうのなまえは岡崎 零
「やべぇ、あと一分で遅刻だ~」
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蓮の教室は2階の正面である。
実は蓮は教室まで飛び越えられるほどのジャンプ力をもっているが前に試してみたらガラスにぶつかっておおごとになったので窓から入るのは控えている。
「よし、ギリギリセーフ・・・」
「おい、汗だらけじゃねーかー、大丈夫かよ」
「平気だよタオルくれよ」
「はいはい」
タオルを持ってくるこの人は斉藤 悠木、蓮の同級生だ。
性格はあれだが親友といっていいほどの仲だ。
「おっ!お前その手に持ってるのってインジェスト・オブ・ヴァルキリーじゃねーか
お前やってんなら言ってくれよ俺もやってんだぜ。」
蓮は首をかしげて自分のてを見た。そこには何故か妹に返したはずのインジェスト・オブ・ヴァルキリーがあった。
(おかしいな・・・零に返したはずなのに・・)
「そういえば悠木お前昨日嘘ついたなー」(怒)
「ごめんごめん、冗談だったのに信じてたの?」
「信じてたよ、まぁ行けるとは思ってなかったけど」
「何だそれ矛盾してるじゃねーか」
「してねーよ」
「してる」
「してねーよ」
ガラガラガラ
突然ドアが開いたそこには先生がいた。
「ホームルームをはじめます。席についてください」
こうしていつもどうりの授業が終わり放課後となった。
「おい、蓮一緒に帰ろうぜ」
「いいよ、妹も一緒に連れてっていいよな」
「なんでそんなこと俺に聞く?」
「なんとなく・・」
蓮と零と悠木は3人で帰ることにした。
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とある国
「ふふふ、これで魔方陣が完成じゃ、いつでも人間を召喚できるこれで勇者を呼べば・・・」
「魔王さま客人が来ていますがどのように始末します?」
「久々に腕を振るうときがきたようだな」
「となると魔王様がじきじきにお相手をするということですね」
「さようだ、さぁ、客人を通せ」(おー久々に言ったなこのセリフ、最近は冒険者が少ないからなー)
「かしこまりました」
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そのころ蓮達はというと、インジェスト・オブ・ヴァルキリーについて話していた。
「なぁ蓮それいつ買ったんだ?」
そう言うと蓮が持っているインジェスト・オブ・ヴァルキリーを指した。
「そうだそうだ、零これ返すよ」
(シカトかよ・・・)
「え?なんで?私持ってるよ、お兄ちゃんのじゃないの」
証拠にカバンからインジェスト・オブ・ヴァルキリーを取り出す。
そして見せる。
見せてくる。
ドヤ顔しながら見せてくる。
(しつこいな)
「う~ん、じゃあこれ悠木のか?」
そのとき悠木はとっくにインジェスト・オブ・ヴァルキリーを取り出していた。
「僕のじゃないみたいですね」(キラッ☆)
(なんかこいつらむかつくな)
「じゃ誰のなんだろう・・」
悩んでいると突然床が光りだした。
「なんだこの光は!?」
「これは・・・まさか、インジェスト・オブ・ヴァルキリー出て来た魔法陣!?」
(すいませぇんこれ魔法陣じゃないんですけどー)
と突っ込みを入れようと思ったが今はそれを言うほど暇がない。
「とりあえずみんな伏せろ!!あと零!捕ま・・」
捕まれといいかけたとたん光がなくなり闇が蓮達を飲み込んだ。
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目を覚ますとそこは木造の天井が映っていた。
ここはどこだろうかと考えていると隣から子供の声がした.
「あっ、旅人の方大丈夫ですか!!」
声のするほうを見ると一人の少女がいた。見た目から言うと10歳ぐらいだろうか。
隣のベットには妹がいた。状況的に言うとこれは助けられたと言うべきなのかと、
とまどいながらひとつ気になることがあったので聞いてみた。
「助けてくださってありがとうございます。あのここはどこなのでしょうか?」
「ここはレイヤン地方なのです。あのーどうして空から降ってきたのですか?」
空から?
そういえばなんか頭が少し痛い。
記憶をたどって思い出してみる。
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記憶
「ここはどこだ」
「お~蓮起きたようだな今は話している暇じゃないぜ」
悠木の声が少し震えている。悠木の目の方向を辿るとそこには信じられないものが映っていた。魔王らしきものと血だらけになっている冒険者みたいな人が戦っていた。
そこでさらに信じられない物を見た。
魔法を使っているのだ。
「おい、蓮もう逃げ場はねぇ、もう俺たちは死んだんだ。」
「まだ死にたくないよー」
妹は泣きながら叫んだ。もう天にも届くかくらいな声で叫んだ。
その声に反応した魔王らしきものは何事だとこちらを振り向く。
「おい、ばか、逃げるぞ」
瞬間、足元で爆破を受けた。
蓮達は空まで浮き、そして風で吹っ飛んだ。
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思い出した。確かそれから・・・思い出せない。
でも整理するとこんな感じだろう。
「えーと、単純に説明しますね。道で話していたらワープして魔王?がいた所にいつの間にかいて妹
が叫んだらいきなり足元が浮いて数キロとんでそしておちた所がここであった。とまぁそんな感じ
です」
「だいたいわかりました、と言いたいところなんですけどあまり分かりませんでした」
「はぁ、そうですか、あと俺と妹のほかに一人いませんでしたか?」
「いませんでしたねー。」
「そうですか」
この話からして分かった。
ここは異世界だ。そしてたぶん魔王に何らかの魔法を使われて、ここに飛ばされた。
ということだな。と蓮は理解する。
(よし、すべては魔王が悪いんだな、魔法が使えるってことは俺も使えるはずだから・・)
「あのー、俺決めました、この世界の魔王たおして、謝罪させます!!」
「はぁ?」
そこには首をかしげたかわいらしい少女がいた。