『友達?の作り方』
「いや、ミナモさんはああ言ってたけど、どうやれば協力してもらえるんだ?」
地井さんが言い、虹川さんが
「単純に友達になれれば困ったときに助けてもらえるんじゃないですか?」
「でも、友達の基準って何かな?
名前を知ってたら?遊んだことがあったら?いつも一緒にいたら?
困っているからって友達がいつも助けてくれるとは限らないよ?」
優輝ちゃんが言い、僕が
「じゃあ、僕達は友達ですか?
括り方としては、友達というより仲間って感じですよね。」
「それを言い出したら、友達と仲間の違いは何かってことになるだろ。余計にややこしくなるからやめろよ。」
地井さんが言い、虹川さんが、
「じゃあ、取引相手としてみたらどうですか?
相手の欲しがってるモノを与える代わりに、こっちにも協力して欲しいと持ちかける感じで。」
「それを全員にやってたら、それこそまとまりがなくなって、大変なことになるぞ。」
地井さんが言い、優輝ちゃんが
「じゃあ、ゼウスである星君が皆さんを心酔させてしまえば良いってことじゃないですか?」
「僕としてはそれができたらこんなに皆で悩んでないと思うんだけど……………」
自分で言って何だったが僕にはまだ力も人望もない。
そんな人間のどこに心酔させるほどの魅力があるのかと思ってしまう。その場の空気が固まり誰もしゃべらなくなった。
沈黙を破ったのは地井さんで
「あ~もう。
ここでうだうだやってても仲良くなんてなれねぇよ。
やっぱり、実際に会って話してみないとダメだろ。
中間層の長老さんにでも意見を聞きに行けばいいだろ。
それに友達なんて、いつの間にかできてるもんなんだから、作り方とかないんだよ。」
地井さんはそう言って部屋を出ていった。仕方なく僕達も地井さんのあとを追いかけた。




