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神様ゲーム -天罰を下すのは-  作者: TAKEMITI
神器創造戦

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112/136

『神器の作成』

 中間層の居住区から帰ると議会を開いていた部屋にはムラクモさんが座っていた。

 初代天照大神の神器だったアマノムラクモが長い年月を経て付喪神(つくもがみ)のように自らの意思を持つようになった存在らしい。

 そして僕の遠いご先祖でもあるらしい。

 そんなすごい人?のはずだが、フットワークは軽くどんなところでも現れるかなりの自由人のようだ。

ムラクモさんは僕達を見て

「おお、帰ってきたか。

 あれ、ミナモは一緒じゃなかったのか?」

「ムラクモさんに会いに行くと言って出ていきましたよ。」

 地井さんか言い、ムラクモさんは特に気にする感じでもなく

「そうか~、すれ違ったかな。」

「ミナモさんにご用事だったんですか?」

 僕が聞くとムラクモさんは首を横に振りながら

「いや、星に用だったんだ。

 まぁ、それは置いといて、今はどこにいっていたんだ?」

「中間層の人達の居住区です。

 色んな意見を聞くための仲間作りですかね。」

 地井さんが説明してくれて、優輝ちゃんがムラクモさんにお茶を出しながら、

「地井さん、長老さんの話じゃないですけど、もっと星くんを立てるべきですよ。」

「ああ、そうだったな。」

 地井さんが反省したように言い、ムラクモさんが

「おっ、ありがとう。

 で、その長老さんの話ってなんだ?」

「地井さんが色々と僕の代わりにしてくれているのを他の人が見ると、僕が頼りなく見えるということでした。

 もっとゼウスとして強さとかしっかりしてるところを見せてくれないと、ダメだと言われました。」

 僕が言うとムラクモさんは何回か頷いて、

「そうだよな、やっぱりゼウスハンマーは必要だな。」

「ウツセミの居場所がわかったんですか?」

 地井さんが聞くとムラクモさんはきょとんとした顔で

「何で?」

「いや、ゼウスハンマーを取り戻すって話かと思いまして………………」

 地井さんが言うと、ムラクモさんは難しい顔をして、

「消息不明だよ。

 俺が言ったのは、新しくゼウスハンマーを作る必要があるという話だ。」

「そんなことできるんですか?」

 僕が驚いて聞いた。ムラクモさんは首をかしげて

「神器を作るだけなら、誰でもできるぞ?

 自分の使いやすい武器を作るのと同じことだからな。

 逆に何でお前らは誰も神器を作ってないのかわからない。

 神器は自分の力を最大限発揮するための触媒なんだからないと、不便だろ?」

「………………………」

 僕達の間に沈黙が続いた。その空気を察してムラクモさんが

「もしかして………………知らなかったのか?」

「はい………………」

 僕が答えると、ムラクモさんはため息をついて

「何でミナモはそう言うことを教えないんだよ。」

「でも、ミナモさんも持ってないですよね?」

 虹川さんが聞く。そう言えばミナモさんが何かを持っているところを見たことはないし、武器なのだから隠しておけるような場所もミナモさんの服にはなかった。

 ムラクモさんは一段と深くため息をついた。

「ミナモの神器は、能力が水を使うものだから、常に水の分子として滞留させておき、使いたいときに具現化することができるんだ。

 だから、普段は丸腰に見える。」

「俺らにも簡単に神器ができるんですね?

 具体的にはどうやるんですか?」

 地井さんが聞き、ムラクモさんは掌を上にして、

「ナイフ」と言った。何もなかったムラクモさんの掌の上に銀色の小さなナイフが現れた。

「こうやって、イメージを具体化させるだけで神器の基となる武器を作ることができる。

 武器ができたら、そこに自分の力を注ぎ込む。

 やり方としては、力を流し込むイメージをするんだ。

 実際にやってみるぞ、見とけよ。」

 そう言ってムラクモさんはナイフにもう片方の手をかざして、目を閉じた。ナイフの周りに黄色い光が現れ、ナイフの中に吸い込まれていった。ムラクモさんはナイフを握って、力を込めた。ナイフの周りに静電気のような「バチッバチッ」という音がなった。

「まぁ、こんな感じでやるとただのナイフが微弱な電気を帯びた電気ナイフになるわけだ。

 どうだ、簡単だろ?」

 確かにムラクモさんがやると簡単そうに見えたが、まず物をイメージして武器を作ること自体が簡単にできるとは思えなかった。

虹川さんが机の上に手をかざして、「剣」と言うと細めの刃と柄のついた剣が出てきた。地井さんが真似をしてやってみたが、物すら出てこなかった。

 それを見てムラクモさんが

「虹川は能力的にはイメージを具体化させるのに向いているから簡単にできたみたいだな。

 後から自分で使いやすいように形を変えたりはできるから、とりあえず虹川に武器を出してもらえ。

 力を注ぎ込むのは手をかざして、力を移すイメージをするだけだから簡単だろ。」

「お願いできる?」

 僕が聞くと虹川さんは笑って「いいよ。」と言った。

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