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灼ける

───はぁ……帰ろっか。


『何をいってくれるのだ。こんな面白いものを見ておいて無視できるものか!

”あの“魔力の元へと行かない理由がないだろう。

俺様の知らない不思議な魔力だが──桁違いの魔力量ではないか!感じるだろう?いまや貴様も俺様と同調しているようなものだからなあ?』


な、何言ってんだって言いたいのはこっちだっつのー!

帰る。って意思表示を見せたら、遠足が待ちきれない子供かってくらいにわくわくして視線が固定されてしまっているサタンに猛反発されたんですが……念話とゆーテレパシーみたいなものでサタンの声なき声は直接頭に届く。


今、サタンは巨大なドラゴンの翼を動かし羽ばたいて飛んでいる。この姿が本来のサタンの姿。

頭から尻尾を合わせると百人乗りの旅客機サイズはある、確実に。

それをファンタジーっぽく伝えるなら、青黒い飛空艇か。

速度もそれくらいはあるはず、視界に流れていく景色が目まぐるしく変わっていく様を見てそれが正しいはず、なんて思う。周りの雲なんて一瞬でかっ飛んで消えちゃった。


へんな感じ。旅客機クラスの速度で空を飛んでるのに一切、風が吹いてないなんてね。旅客機なら壁や天井やガラス窓があるとこ。

しかし、ドラゴンて乗り物?にはそれは相当しなくって代わりに、360°とはいかないけど雲の上をドライブしてるように大パノラマが味わえる。しかも、サタンが使う結界っぽいの恩恵でこれ以上無い安全さで。

そのお陰で風も吹いてないんだから、背中に人が乗ってても壁も天井も窓も必然的になくても大丈夫なわけ。


これ、一商売できちゃうんじゃないか?名付けて、ドラゴン航空。なんつってー♪


そんな誰に言うでもないドラゴンの背に乗った感想も、アタシの思ったこともサタンに筒抜けのようになってるっつーか……覗かれっぱなし?気分のいいもんじゃないよ。クククっ、と笑う声が重低音で迫ってくるみたいに耳に届く。サタンが笑っているんだ。


とはいっても吹き付けてくるはずの風の音と、ぶち当たってこないはずのない空気を遮断仕切ったサタンの背中の上なこと、こんな便利なツールは無い。

声は役に立たない、ここにおいては。


空圧とか、重圧……Gとか使ってよく表されたそーゆーのはここには存在しない。

無重力ということもなくって普通に歩ける。浮いたりしない、そんなことにならない。

外側の面倒事をある程度シャットアウトした、結界みたいなものが巨大なドラゴンの巨体全部を覆っている、そんな感じ。


中では呟いても、叫んでも結果は同じだったり。声は届かないなー、やっぱり。声は発っせても耳に聞こえないんだ、これが。


ねえ、サタン?


『なんだ?』


喋っても、喋っても声が出ないってへんなの……息苦しいこともないのに。


『慣れろ。仕方無い、それが仕様だ』


仕様とか言うなよ。なんなの、もう!


アタシからサタンの頭の中を覗けないのは不公平だと思うよ?散々こちらの頭の中は全部、見て知れるていどに鮮明に突っ込んでくるわけだし。とか、とか。思って当然でしょ?




アタシの思ったことが筒抜け、サタンがそれに意見してくるこの同調?そのせいか、サタンの言う通り魔力量?ってゆーのが解っちゃったわけです。


靄みたいに、今はまだ遠くに見えるオレンジ色の火柱の近くから火柱よりも高く高くあがるオーラっぽいのが見えてる。

まるでそれは高くそびえる塔。

あれがサタンの見えてる魔力量ってのなんだろう。まだ遠くにあるせいか、長いネギが空に向かって生えてるようにも思えるんだけど、距離的、大きさを考えてみるとやっぱり塔と言ってみた。エメラルドグリーンのような色をした塔。

そんなオーラっぽいのは、地面と空を長いネギで縫い付けたように視界には映ってるわけで……さらに付け足すと。

イヤ人でもあの下に居るとかじゃないでしょーね?


『イヤ人とはどんな奴らだ?』


教えても完璧には伝わらないし、簡単に言うけど、とっても強いどこかの星の人よ。


『とっても強い、か。人間だろう?たかが』


ほーら。完璧には伝わらないって言った通りだった。人間が自分より全部弱いってそう思ってるといい、広い世界にはとんでもないのが居るんだって。いまのとこはそうとだけ思っておいて。


『とんでもない。ふむ。……アレがそれと同等な人間なのか?』


魔力量だっけ、あのネギ。色のついた竜巻みたいなの。あれを見ただけで───とんでもないでしょ。言いたいこと、解る?

やめて、ね?帰ろう?

あれには関わらなくってもいいじゃんか。


『あれを見ておいて今さら無視が出来るかよ。知ることに意味がある』


サタンの言うように見えるようになってんのよ、アタシ。

あんなもの、今まで見た事ない……。


そのせいでか、震えが止まんなくなってるのに!

わざわざ、わざわざっ。危なげなあそこに行くとかおっかしいってゆーか死ににいくよーなもんじゃないの?


そんな事を思っている内にサタンの返事が頭に届いた『だからこそ。面白いのだ』って。

それはあざけるような声。

バカにされた気がした。きっと気がしたとかじゃなく、されてんだろーな。

ムカっとはしてもこれは、羽蛇の姿のころから嘗めた態度なとこは変わらないのでしゃーないなと受け止める。


かと……言って、あんなもの、巨大なオーラにぐんぐん近寄っている今を受け止めれない。とてもじゃないけど。

あれに近寄ってたまるかー!あれは絶対マズい!帰ろうよー!あそこに行っちゃうと詰む!……なんとなく、だけど。


『契約のこともある。貴様を危険な目にはあわせはしない。ただ、あれをこの瞳で見ておきたくてな。好奇心をどうにも抑えつけられないんだ……しかし。貴様を死なせはしない、俺様が。必ず、これだけは守ろう』


死なせない、か。……それだけは守って貰うから。絶対。


視界にはみるみる近寄ってくるオレンジ色の火柱。

それと同時に、それまで豆粒のようで見えてなかった光景もはっきりと見えるようになった。

火柱をあげていたのは城……だったもの。


多分。どうして多分かってゆーとだ。ほとんどが崩れるか壊れるかしてて瓦礫が転がってるようにしか見えないから。


なんだこれは、何がここで起こってる?


『これを見て解らんのか?こんなことが出来るのは唯ひとつ魔法だ。

しかも、何度も放出したわけでもないのか、ただの一度の魔法でこれほどの成果。

俺様ほどではないが、上級悪魔並みだな。そこそこ出来る奴がいる』


サタンがそんな返事をした。

城があんなに破壊されてるのがたった一度の魔法で。

それだけじゃない……そこら中燃えてるし、燃えてないとこは十分真っ黒。

城の周りも、酷い惨状を晒してるのが少しすると伝わってくる。

実をいうとそれまでは城だったものが一番大きく見えてたから、解らなかった。


それは街。城の周りには多分、家や建物が並ぶように、城を囲んで街が有ったのだと思う。

すでに、黒く焦げて燃え落ちていた街のようなもの。

火柱があがるまでは、きっと街だった。

人で賑わって、人が生活をしていて、人が居た。

帝都には比べるくらいも無いけど。そうだな、一万じゃ効かないていどには人が住んでいたんではないかと。


一度の魔法でってことは……一瞬だったはず。ってゆーか、じゃあさあ。逃げる暇もなかったんじゃない?誰も助からなかった?


『視ているな。奴め』


サタンは近づいていた。まっすぐ靄みたいなオーラ目掛けて。


誰でもみるわ、そりゃ。

こんなに大きなドラゴンが飛んでたら。


『ふん、違うぞ。貴様の思っているような意味とはな。

見るはみるでも俺様の魔力を計っている。んなっ!?』


急にサタンがそんな声をあげるから焦げた街から視線を靄が立ち上がる方に移す。


そこに確かに居た。まだ肌色の点にしか見えてはこないそれは、遠くてもそれだけで何なのか判別がついてしまう。

靄のようなオーラの元は人間だった。


魔族とか、エルフかも知れないけど……すっ裸の女性。

何も着ていない、透き通るように白い肌だけが焦げて黒くなった大地に立っていた。ぽつんと。

んー、女の子?金髪で真っ紅な瞳のその女の子がこっちを見て笑っていた。

常人ならビビって気絶してもおかしくない桁違いの大きさの、それもドラゴンが目の前に現れたのにこの子は……にやりと笑っている。

口角が上がって不気味な赤が印象的だった。どうしてこの状況で笑える?


アタシなら間違いなく、叫びながら逃げてそうなんだけどなー。

だってそう、リアルでドラゴンが飛んでて自分目掛けて近づいてくんだよ?そんなの、笑えないから。


笑っていられるのって異常だと思う。


だけど……桁違いの魔力量を目掛けて飛んでたらこの女の子だったってことは、つまり。

この子の魔法で城と街が焼き尽くされるくらい破壊されたってことなんだよ。

っつーことはこの子の魔法を喰らったらアタシ死んじゃうかも?


目の前には炎の塊が浮いていた。

火球だ。太陽がそこにあるみたいな円い球状の炎の塊。

熱、それも灼熱。

何もかもを灼きつくすような膨大な熱さが何のアクションもなく少女の頭上に産まれた。

笑っていたように見えたのは魔法を唱えていたってこと?確かに、魔法陣のような青白い輝きが彼女の周辺に広がっていく。

とてもそれは大きく、街の瓦礫がすっぽり包まれるくらいだった。

一言でいうと、見たこともない規模の巨大な魔法陣。

これなら、どんな大きな魔法が放出されるかはっきりと見て知れる。

魔法陣が広がっていくのに併せて少女の頭の上では、さらに大きく育っていく灼熱の火球。

どんどん、どんどん、大きくなる。


そんな光景とは別に、サタンの低い笑い声が育っていく火球と広がっていく魔法陣を見ている間ずっと脳に響いていた。

どっちもどっちで狂っている。

もうね、目の前には山より大きなサタンよりも、更に大きく膨れ上がった火球が出来上がっちゃってるわけよ。

これなら、帝都だって、潰滅しちゃっただろーなって思えちゃう程度に。


こんなの、巨大な隕石直撃クラスのダメージをここら一帯に振り撒くんだよね?太陽がフレアを発生させるみたいな熱波が、辺りを包む。

サタンの風を通さない結界みたいな防御壁が無かったらこの距離でも黒焦げになってたか知んない。

彼女との距離はまだかなりあるのに!と、思ったそんな時。

目の前の巨大な火球が揺れてた。

そんな炎の塊にそれよりの小さな炎の弾がぶつかって弾けて爆ぜる。

一つ一つはアタシの頭よりも一回り大きく見える。

炎弾がいくつも炎の塊目掛けて飛んでいく。

炎弾の発生源はアタシの目の前、どう考えたってこれってドラゴンが吐くファイアブレスって奴じゃない?


サタン、あなたねー!炎の塊に炎ぶつけて何をしようってゆーかな?

あんなもの、喰らったら欠片も残さず灰にされるの見え見えじゃん。

ポンコツって言ったのを気にしてて実力見せてやろうとか思ってんなら止めて!

これくらいでいいよ、もう。

ホンットに死ぬから!

逃げて!

今すぐ!

全速力でっ!


『ここまでの能無しとはな……。

あれが出来上がって直撃でもしたところで俺様は何ともない。

が、どうだ。貴様の人間の体なら灰も残らんだろう。今背を見せたら、死ぬぞ!』


張り合っても死ぬよ!


『防御壁最大値までは覆ってやる。

それくらいのことはやってやろう。

そこから先は俺様の見せ場だ。

黙ってみていろ、人間っ!』


あつっ、灼けるっ。

こんなのしなくていい。

しなくていいよ。してくれなくていいからっ。逃げてよ、逃げてよ。

焼けて照り焼きになっちゃうよっアタシはまだ死ねない、死ねないんだっ!この、ポンコツ!ここから離れて……。


彼女に近付いてく、それだけで膨れ上がる周囲の熱量がサタンの上掛けする防御壁を越えてアタシに伝わっている。

まだ距離はけっこうあるのに。

『ぎゃあぎゃあ喧しいな。

黙ってろよ。黙ってくれ。魔法が使えないならば……魔力をぶつけるまでだ!我が魔力を喰らって散らせるがよい。下等な人間らしくなあっ!』


サタンは。サタンが狙っていたのは。巨大な火球ではなかった。

焦げた大地にぽつんと立つ彼女。

魔法陣の中心に居る彼女。

すっ裸でいかにも弱々しい彼女。

術者の彼女を焼いてしまおうとそういうことか!

魔法陣は発生源の術者が死んだってそこに留まる、残ってるんじゃなかったっけ?

ここから、この状況で一発逆転には彼女をぷちんっと潰すのはアリっちゃ有りなのかも知んない。

……けど、魔力を十分に吸い上げた魔法は発動するよね。

しちゃうよね!


このままじゃ爆発に巻き込まれる、どころじゃないよね?まっすぐ火球の真下、発生源の彼女を目指して滑るように落ちてってるし!炎弾のようにファイアーブレスは吐いてるし!


そんなこと思ってるうちに火球は近いし、目の前に彼女見えてる。

お互いの声が聞き取れるそんな距離。

彼女が魔法を解き放つ。

魔法は唱えられていた。

そして、この巨大な魔法の名前を識る。

彼女の口から発っせられた少女の特有の舌ったらずの声。


「ふぁいあーぼおーる」


ひらがなだった。一言一句、カタカナに聞こえなかった。

いや、今はそんなの特にどうだっていいよ。

え?この……おっきいの。

ばっかみたいにデカい……炎の塊が。ファイアボール?

基本の魔法、ファイアをちょっと強くしただけってゆーあのファイアボールって?

いやいやいや……どうみたってあれ、これ?はファイアとかじゃないよ!

もっと上級編で、極めてて、それこそそう、フレア!フレアバーストって太陽の熱源を召喚したって言われた方がすっと入ってくる。

理解できるよ、その方が。

ずっと。

だってフレアにしか見えないよ!

ファイアって言われたってちょっと理解が追い付かないから!

なんて言ったらいい?この圧倒的な残念さは。

超すごい魔法と思ったら、基本の、初歩の、ちょっとした強化版。

その程度の魔法で、このサイズでこのプレッシャー!

空気が震える、鳴動する。

あの、これ……ファイアーボール何ですか?

絶対。違うと思う。


爆発するまでは、当たるまでは『どうとでも出来る余裕』があるのがファイアー系魔法の特長で、と習ったけど……余裕?そんなものは無い!

空気を灼いて存在を主張してる、むちゃくちゃな高温になった火球を見て魔法教師の言葉を思うんだ。ありゃ嘘だよ、と。

現にファイアーボールに対して、アタシにはなんの余裕も持てなかった。持てるはずが無かったとも言う。

尊大な態度を続けてたサタンが『最大級の防御壁』を張らなきゃ危ないという素振りを見せた。

この悪魔は自分が一番強い、とそう言っているような悪魔。

それがこの瞬間、勝てないと伝わるような言葉を吐く意味、アタシが分からない訳が無い。つまり、マズい。悪魔であるサタンはどうにかなります、でも背に乗ったアタシの方はどうにか出来るか解りませんと言っているんだ。

かなり、マズい!逃げ出して欲しい!けど、それをすると背を取られてもっとマズい!

と……、これ詰んだな……!


目の前にファイアーボールの巨大な火球が迫って、アタシの動揺に拍車をかけた。死んだ。……次の転生はもっと、楽に生きれる世界にしてほしい。切に、切にお願いします。神様っ!





そう思って、太陽が燃え盛るような火球を視界の中心に捉えたその刹那。


『この場に神など居ないっ。やくたたずの神に、様をつけてどうする?

貴様を守護ってやってるのは誰でもない、この俺様!今、願うのは、神などでなくサタン様と!さあ、願え』


白く暗い空間。歪みが生まれた。

誰がそれをやったのか、そんなことは明白。解りきっている、サタンがアタシを守るって約束を果たす為にやったんだ。絶対絶命の今になって、とんでもないかくし球を出してくる。


サタンが生み出した白く暗い空間は、放たれたファイアーボールとアタシたちの中間に現れる。


当たるまではどうとでも出来る余裕がある、そう魔法の教師が言ったのを今、正に正しかったとそう思った。


炎の塊は喰われた。正しい伝え方が、どう言えばいいか……。思い当たらないな……。

アタシたちの間に生まれたその空間は色こそイメージとは違うけど、あれに見えなくない。あれとは、いわゆるブラックホール。ワームホールともいう、アレ。

思ってたのと違うと思ったのは、こっちには被害ゼロだってこと。

ブラックホールというのは全てを向こう側に吸い込んでしまう事象のことだし、巨大な宇宙その物を吸い込むことだってする、出来る。万能なのだブラックホールは。

そういうものだと読んだし、聞いてた。なのに、アタシ的には被害ゼロ。


燃え盛る炎の塊は、ファイアーボールは、そうしてアタシの目の前から姿を消すことになった。


やった!

助かった?

助かったー……!

アタシは無傷で、死に至らしめる凶悪な火の魔法は元から何も無かったように消し去られてしまった。

ブラックホール。アレもやはり役目を終えたと思ったように消えてしまう。

残ったのは巨大な竜の姿をしたサタン、とその背に乗って生き残った喜びを噛み締めるアタシ、と何が起こったか信じられないという顔で固まる彼女だけ。

すぐにパワーバランスが崩れたことを感じたのかまた何か魔法を唱える彼女。

その足元にはまた青白く輝く魔法陣が大きく広がっていく。

とは、言え……。

まさか、そんなことを許すはずがない。サタンが。この距離で。

さっきまでは遠く、すぐには手の届かないような距離だったから取る手段が少なくて防御するしか無かったんだけど……こうなるとサタン──巨大なドラゴンのやりたい放題。


炎弾を吐く強烈なファイアーブレス、ギラりと鈍く光る牙もあるし、太く重くて長い尻尾、鋭い爪でもわるくない。


サタンはそのどれでもない行動をとったわけだけど。


ちょっとやそっとじゃ傷ひとつ負わない、堅い皮膚と竜の鱗で固められた身ひとつでの特攻。


いわゆる、体当たりで彼女を襲ったのだ。当てるつもりもないこの体当たりはそれでも十分に役に立った。

唱えることによって広がり続けていた巨大な魔法陣が消えた。魔法を邪魔できたんだ。と、そうなると隙は出来る。


どうぞ、召し上がれ。そう言っているような、投げ出されて地面に横たわってる弱々しい印象の彼女。ただ睨むしか出来ない彼女の瞳。

サタン=神以上。瞬間風速は。例え魔法を使えなくたって!

これくらいのことは!


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