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一章 エピローグ

気が付けばナナシ達はイニシア平原に居た。

どうやらちゃんと転移で元の場所に戻ったらしい。そこで4人全員が崩れ落ちた。

どうやら緊張の糸が切れたらしい。


「は~ 今日はびっくりしてばっかだぜ」

「それでも収穫はあったんだから」

「それでも疲れたわよ…」


上から順にタケ、サヤ、シズの台詞である。共馬との会話でほぼ無言だったが、どうやら緊張と疲労からだったらしい。


そしてサヤの言う通り、グレテフレーゼとの戦いは収穫があった。


まず、大量の金とグレテフレーゼの素材。

これらは最初に手に入る金とは比べ物にならない量で、素材は後で換金や武器の元にもなる。


次にスキル。理由までは分からないが、タケやサヤは簡単なスキルを覚えた。これらは後のダメージソースとなるのでかなりの儲けものだ。通常はこんな早くは覚えない為、アドバンテージにもなる。


そしてこれは後で気付いたことだが、ナナシに偽装のステータスが付いていた。


Name:ナナシ (偽装)

HP:1000/1000

Status:正常

武器アビリティ:無し


何故ナナシのHPが高いかと言うと、今ナナシが来ているものとシステムが関係していたりする。


このコネクトオンラインはレベル制では無いと言うのは前に話しただろう。ではHPはどうやって上げたのか?

答えは、HPや防御力が装備に左右されるからである。この世界のキャラクターは装備があってこその強さなのだ。

一応スキルで強化もするが、基本は装備で決まるのである。


そしてナナシはいつの間にかある防具を装備されていた。

膝まで届きそうな黒い布が、ナナシの全体を隠す様に付いている。簡単に言えば、ポンチョに近い。

どうやらナナシの街人衣装を隠す為のチョイスらしい。

因みに、共馬の置き土産で手に入れたメニューを確認した所、このポンチョの名前が「幻黒のマント」と付いていた。


ナナシが「厨二病かっ‼︎」とツッコんだのは言うまでも無い。そしてそれをタケから弄られたのも、言うまでも無い。


更に、ナナシにあるスキルが付いていた。

「過保護すぎるだろ共馬さん」とはそれを聞いたタケの台詞である。

とまぁ、共馬の過保護(?)っぷりは置いといて、スキルに付いて話そう。

ナナシについたスキルは「覇王の眼」である。これまた厨二全快な名前だが、効果がかなりエグかった。


ーー範囲数メートルの敵の攻撃に対し、絶対の視力を得るーー

簡単に言うと数メートル内なら目を瞑っていても敵の攻撃を察知出来ると言うことだ。


敵に攻撃を当てて相殺するナナシにはピッタリなスキルである。


閑話休題

平原に寝そべるタケが思い出した様に口を開いた。


「そういえばどうやってグレテフレーゼの攻撃を相殺していたんだ?」

ナナシが起こした現象の説明が付かないのだろう。もっともな質問だ。しかし、これはやはり「NPCだから」の一言で解決する。

何故なら………


「NPCの役割に「バランス調整」って言うのがある。イベントで主人公の仲間が死んだりとか、色々あるだろ?でもな、NPCは基本、イベントで何か無い限り死なないんだ」


それはつまり、イベントという不条理が無い限り、NPCは不死なのである。

故に、狼に噛まれても痛くもないし、グレテフレーゼに殴られても何とも無い。

いくらダメージを受けても、減るHPを持たないのだ。それはさながら、動く壁を攻撃しても壊れないのと一緒である。


ここまで説明して、タケはようやく理解した。サヤやシズも聞いていた所、どうやら全員が謎に思っていたらしい。


そして疲れが取れた所で、ナナシ一向は赤の領土に向けて歩き出すのだった。

と言うわけで、どうも初めまして、そしてVRのその先にを前から読んでくれていた方々、お久しぶり。

2週間とか言って3週間掛かりましたが、許してくれると有り難いです。結構書くのに手間取りまして。

とまぁ、それは置いといて。

と言うわけで、続きは本編にて、という事になります。

今後とも宜しくお願いします

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