第一話:噂
新章に突入します。
執筆速度糸中身が上手くガチ合わないことっがああるかもしれないですが、どうぞよろしくお願いします。
新話スタートです
日本では、雨季の季節に入ってるだろうがこの学園ではない。
無いというのは語弊があるな、雨などは降るのだがこの時期はそこまで雨は降らない。
ただ、ここら辺が穀倉地帯でもあるから纏まった雨が降る時もある。
「さて、なんで大人数で俺の部屋にいるんだ?」
学園の寮はマンションで一人一部屋を支給してくれている。
また、貴族とかの人もいるのでその人たちは大きな洋館で暮らしている人もいるのだけど。
だが、さすがにこの人数はおかしいだろうが?
3LDKに6人もいるんだ?
6人ではないな4人と使い魔が2匹というのが正しいと思う。
『いえ。これくらいだったら普通に入ると思いますよ?』
「そうそう、使い魔持ちだったこっちになるしな」
「人型のみ使い魔の条件が入るけどね」
エリシア、悟、曖菓の順に答えていく。
この3人はまだなんとなくここに来るのは理解できる。教室とかでも話したりしているので俺の部屋でも来て話したりもする。
が……
「そうですわ。曖菓さんの言う通りですわ」
『さすが、レイナ様です』
「そう思うのもわかる気はするんだけどね……」
レイナ、ラージャンそして悟の彼女のフィリアがその場にいた。
因みに、彼女の使い魔のコロンはこの場にいない。
理由としては……【古種と古龍】のいる場所には行きたくないということらしい。
準決勝であんなことを言ったから流石に居たいと思えないだろう。
「けど、今回は実習の班なんだし、仲良くしましょう」
「……それは良いんだけど、なんで茶菓子を用意しないといけないんだ?」
『こういうのはワイワイとしたほうが楽しいですよ』
今日は学園もないから良いんだけど。
白虎の方も今は大きな仕事とかないらしいのでこっちに参加できたということらしい。
俺は小さくため息を吐いた。
「とりあえず、今回の三国での実務研修なんだけど……ぶっちゃけなにをやるんだ?」
そもそも、今回初めてなので何をするのかは理解できない。
「確か……近隣の村の防衛って事みたいですね」
『防衛?』
『ソル国の東に10キロメートル離れた村の拠点防衛と政治的な事になります』
エリシアの質問にラージャンな簡潔に教えてくれた。
そして、この話をしたとき曖菓とレイナは驚いた顔をした。
「どうしたんだ二人共?」
「えぇ。ちょっと……ラジャ、もしかしてここって?」
『はい、推測の通りの場所でございます』
その答えにう愛車とレイナそしてフィリアも気が付いて納得していた。
「多分……人骨食いの話?」
『人骨……食い??』
フィリアの言葉にエリシアは首をかしげていた。
俺も同じように首をかしげていたが、悟も理解したように相槌を打っていた。
俺とエリシア以外は理解したらしい。
「ここは、昔から曰く付きの場所なんだよね」
『曰くつき……ですか?』
「夜な夜な、巡視に行った先輩とかが見る話」
曖菓はその話をしてくれた。
○●○●
この話は、先代のここに実習できた先輩の話である。
その日の当直で魔法使いが二人とその使い魔が一匹いたとの事。
その夜はいつもより夜の風が強く吹いていたとのこと。
「なぁ、そろそろ巡回の時間なだな?」
待機所で本を読んでいた男子が顔を上げて時計を見た。
そして、隣部屋にある給湯室に入っていた女子が二つのカップを持ってきてひとつは自分にもう一つはその男子に置いた。
男子は『ありがとう』と言い、そのカップを持ち眠気覚ましの紅茶を口に含んだ。
「今日はすごい風だよね」
「確かに……明日に任務完了になのにな」
《ガタガタ》と窓を叩く風がかなり強かった。
この地方はあまりこんな強風とかはほとんどないと思っていたんだけど。
地形関係でもこの村は平野に出来ていて谷間とかには作られていない。
「けど、巡視は待ってくれないしな。お前はどうする」
「……私も行くわよ。流石にここにいるなんてごめんだわ」
『では、僕もお供します』
肩に乗った梟が女性の肩に乗った。
この梟は使い魔である。
「ファルの申しは嬉しいけど、外は強風だよ?」
『問題はあまりないかと……念の為に暴風壁を皆さんに展開しますので』
「それなら助かるな」
二人は壁に掛けていたローブに手をかけ、杖を手に持ち外に出た。
外は風がかなり酷かったが梟型の使い魔の防壁が展開していたので吹き飛ばされることはなかった。
再度、周りを見てみると看板は風に飛ばされそうなくらいに靡いていた。
「さて、自警団も待機状態になっているはずだし……重要施設の方の確認で定時ルートでいくか」
「それが普通だね。それじゃ行きましょうか」
男子は光球を創り出しあたりを照らした。
そして、定時の移動ルートで周りを確認ししながら施設の状態を確認をしていった。
あらかた、確認をしたあと前を歩いていた男子の足が止まった。
その後ろを歩いていた女子もそれに倣うように泊まった。
「……どうしたの?」
「…………なにか聞こえないか?」
男子の言葉に女子も同じように耳を傾ける。
すると風上の方から奇妙なものが聞こえた。
……ガリ……ガリ
二人は奇妙な音は聞こえたが今いる場所からでは微かな音でしか聞こえなかった。
そして、二人は顔を見合わせ頷き、奇妙な音がする場所に向かった。
そこは、何もない平野の真ん中に座り込んでる『何かが』見えた。
もう少し近づくとそこには小さな女の子が座っていた。
だが、それを見た二人は絶句した。
その少女が何をしていたかを……
「……(ガリガリ)」
少女は無言でそこにあった【物】を齧っていた。
そして齧っていたものは……骨だった。
それも、真赤な物がベットリと付いたやつを一心不乱で……食べていた。
二入は、小さな声で『ヒィ!?』と声を上げてしまった。
次の瞬間に少女の手は止まり……二人の方を見た。
ニヤリと綻ばせその口の周りには真赤な血がベッタリと着いていた。
『……新しいご飯みぃーつけた』
戦慄が走りローブを着た男女二人は一目散に待機所まで一目散に逃げた。
二人は恐怖で一夜を過ごした。
そして、夜が空けて自警団を呼んで昨夜の場所に向かったのだが。
そこには、骨の跡どころか血が飛び散ったあとなんてどこにもなかった。
「おいおい、そんな後なんてどこにもないぞ?」
「い、いえ、昨日の夜には合ったんです!!」
そう男子が伝えるのだが自警団の人たちは顔を合わせていた。
「もしかして、風に飛ばされてここにあったものが無くなったか?」
男子の声に一人の男性が不思議そうな顔をしていた。
「……何を言ってるんだ。昨日の夜は風なんて吹いてなかったぞ?」
「えっ?」
次は、その自警団の人が言った言葉に男子が驚いていた。
昨日の夜は強い風が吹いていたと説明したが、男性おろかそこにいた全員が首を横に振ったのだ。
その話を村に戻り聞いてみるが『吹いてなかった』という言葉が帰ってきた。
実習が終わりその二人は実習は完了は出来たという。
だけど、毎年にこの現象は起こっているという話だった。
●○●○
「……しばらくしてからそこの実習する人はいなくなったんだけど、今回のメンバーは異例だから復活したんだと思うけど」
『その村はどうなったんですか?』
「ソル国の巡視兵が収めていますけど、今回は私たちが行くことで都市に戻っておりますわ」
エリシアの言葉に二人は答えてくれた。
流石に俺でもそんな奇妙な事件が起こった場所の実習に行きたくないのだけど。
「モンスターって何でも食えるのか?」
『古来種や龍系なら空気中にある【魔素】で活動できます。食というなら、エネルギーは補給できますけどほとんど真似ごとになると思います』
つまり食べても食べなくても生きるにはそこまで支障にならないということか。
だが、それが……
「【癖】で行っているとしたらどう考える?」
その言葉に全員が絶句した。
ありえない話ではないだろ、その味が【好き】になったと考えたら……
『間違いなく……頭のネジが何本か飛んでると思う』
「まぁ、同族食いならいろいろな意味でヤバイと思うんだけど」
その言葉に流石にそう思うのだろう。
まぁ、思う言葉がひとつあった。
「【新しいご飯】って事は、ほぼ確実に人間を食べていたということなんだけど……?」
俺の言葉を聞いた全員が後ろに下がってしまった。
使い魔は考えたような表情をしていたが。
そこは憶測で言ってるから何も言えないんだけど。
「けど、その巡視兵は見てないんだろう【ソレ】は?」
「そうですわね。巡視兵の方は【見ていいない】ですわね……その実習生の後にも2回あってその時も【ソレ】が出てますわ」
そして、行きたくなくなってそこの実習はなくなったってことだな。
んで、今回復活したのは自習メンバーがここに行く要因なんだろうな。
全員に聞こえないように小さくため息を吐いた。
「面倒くさいの一言に尽きるんだけど……まぁ、どうにかするしかないんだけど」
『私もそうなんですけど……対策と言いましても会ってみないと何とも言えませんね』
……こういう時にあいつさえいれば何とかしてくれるんだけど、流石に小言を永遠に聞かされそうになるんだけど。
そんなこと言っても始まらないし……とりあえずとして今できることをやるしかないだろうな。
あいつは村に残っているだろうし。
というか、俺が住んでいたあの家の持ち主だからな、こっち来ることはある意味で不可能に近いしな。
そう考えちぇいると、ズボンのポケットに入れた携帯が鳴りだした。
その音に周りに居た全員が俺の方を向いた。
ズボンのポケットから携帯を取り出す。
「メール……一体誰だ?」
メールボックスを開き、発信者を確認すると【母】と表示してあった。
メール内容を確認して俺は唖然とするしかなかった。
そして、その内容をみんなに伝えると同じように唖然としていた。
○●○●
本来なら、親のところに知り合いを連れて行きたkはないんだけど、今回はそうも言ってられなかった。
それは手紙の内容が問題なのだ。
その内容が……
『研修の村の近くで仕事があるから護衛をお願いしたいな』
と最後には音符のマークを入れていた。
どんだけの神経しているのだろうと思う。
だが、家族だが依頼となればまた別問題になる。
小さく溜息を吐いたあとに学園にある転送門を使い、曖菓を連れて研究棟に来た。
ノックした跡、中から返答が有り扉を開けるとうちの両親がソファーに座っていた。
曖菓は一礼してから部屋の中に入った。
「二人で来たか……二人とも立ってないでこっちに座っていいぞ」
親父の言葉で両親の対面のソファーに座った。
なぜか両親の顔はニコニコしていた。
というかこんな状態の両親はある意味で一番関わりたくない状態である。
「先に依頼の話をしてもらっていいか?」
「そうだな、この以来は正式に学院にも受理された依頼だということを先に伝えておく」
学園ということは完全に表になってるってことか。
「簡単に依頼内容を伝えるね。私たちの護衛をお願いしたいの」
そう言いながら、両親が顔を見合わせた。
そして、俺の方はその理由を理解できなかった。
内容的には理解は出来ているのだが……その前に。
「……二人とも【龍騎士】の称号持ってる方ですよね?」
「そこまで強いなら俺たちの護衛なんていらなくない?」
この世界の最強種族を倒せるほどの腕を持ってる両親がなんで俺たちに依頼をしたって部分で曖菓が聞いてくれた。
「今回は危険な薬品を持ち運ばないといけないんだ……そんなものを持って戦闘したらどうなるかわからん」
「最悪、村一つ滅ぶ可能性もあるからね」
おい、両親よ。あんたらなんの研究をしてるんだ本当に……
愚痴を零したかったが懸命にこらえた。
「最初の任務は軽いのがいいかなと思ったけど……この護衛なんか危険すぎるぞ?」
流石にこの護衛は怖いものを感じたんだけど?
ただ、護衛者も相当の上位者だからなんとかなるかもしれないけど……
小さく息を吐いてから曖菓の方を見ると同じように頷いてくれた。
「わかりました。その依頼お引き受けします」
「では、交渉成立ですね……他の子にも私たちの話を聞いてもらってるのよね?」
そう言いながら母親がニコニコと俺の方を見ていた。
そこ言葉に俺は苦笑いするしかなかった。
ta
「……なんでわかったって聞きたいが、内容の方はエリシアの方が随時に伝えている」
精神リンク共有で俺の聞いたことはエリシアの方でも聞ける。
そのまま、ありのままを伝えるようにお願いしてきた。
だからこんな少人数で依頼の確認ができたというのだ。
一発でその技を見抜く両親って一体何もだと疑いたくなるのである。
ため息は吐きたくなったが依頼だと割り切った。
そのあと、何個か内容の確認とかを行い、解散した。
○●○●
護衛当日、各々は装備と必要なものを再確認した後、研究室がある方面のゲートをくぐり、待ち合わせしている目的地に向かう門の前に行くと両親がそこにいた。
ただ、両親の方は結構軽装だった。
「そんな装備で大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ問題ない!!」
どっかのフラグみたいな言葉だが……この両親じたいはドラゴンスレイヤーの称号持ちという強豪だし大丈夫であろう!!
不安はあるが……
そして、とあることに気がついた。
母親が一匹の猫を抱いていた。
抱いていたではなく、肩に乗せていた。それぐらい小さな猫だった。
だけど、その猫は何か懐かしさがあったが……。
「それじゃ、みんな護衛の方をよろしく頼むよ」
親父の言葉に俺は二人の顔を見た。
ほかの人たちも頷き準備万端といった表情だった。
「それじゃ、よろしくね、皆さん」
「よろしくな」
『にゃ~』
三人と一匹じゃ、それぞれ挨拶をしていく。
それをもた克夜は一度頷いて確認する。
陣形は、克也とエリシアを先頭に円陣の形で二人と一匹を囲み込む。
それぞれ個々でも戦闘に関しては技術は高い。
ただ、実践という方を見ると初心者というところだろう。
目的地の方面の門を潜ると、そこは一面荒野だった。
「さて、ここからは4時間以上の馬車になるから」
馬の轡を持った父さんがそう言ってきた。
馬車は計2台で行くことなった。しかも、結構大型の馬車を借りてきたのだ。
一台は俺たちの家族と曖菓とエリシア、悟だ。
その他のメンバーはもう一代の馬車の中にいる。
「そういえば、母さんはあっちの馬車を操ってるんだな」
「そうだな、この方が効率と人為的には削減できる」
人為的ってなんお人為的か、個人的には気になるところだったんだけど
そして、馬車に揺られて2時間ほど経過したとき、馬車が急停車した。
そこは、道幅が狭くなっている場所。強襲するならいい場所だ。
「な、何だ!?」
急停車の勢いで前のめりになりそうになったが、エリシアが庇ってくれて壁に衝突をすることは回避された。
ほかの人も使い魔がガードしてくれて大怪我につながることがなかったが……
「へっへっ……情報通りのいいカモが来たぜ」
外から聞こえ、軽く顔を出すとそこには剣を持った武装集団がいた。
その数は数十人……
山賊や盗賊団にしては人数が多すぎないか?
そして、その中からひとりの男が出てきた。
明らかに雰囲気が違う……頭か?
「あらあら、待ち伏せされてたみたいですね」
後ろの馬車の運転していた母が笑顔で言っていた。
その笑顔がいつも以上に眩しかったのが気がかりだったけど……
俺は父さんの方を見ると同じようにこっちを見て一回だけ頷いて見せた。
そして、立ち上がり馬車から降りた。
頭の方も俺が出てきたことに気がついた。
「……この集団の責任者ですが、積荷を出せっていうことですが?」
「あぁ、そうだ。馬車自体を置いていけば命は助けてやるぜ。ひっひっひっ……」
気味悪い笑いをしているが、嘘だだな。
こいつの笑いは、気持ち悪い……いや、殺すことを楽しんでいるような感覚もある。
俺は、小さくため息を吐いたあと……
【男の側面の顔を思いっきりブン殴った!!】
そして、男は集団のところまでぶっ飛んだ。
そして、男から俺が一瞬で間合いを詰めて思いっきり殴ったのだ。
その行為は、その男愚か周りに居た盗賊の全員が感知できていないと思うだろう。
それは、当たり前だ。今の行為は【魔力を一切使っていない】のだから。
言葉に語弊があるな。【自分の魔力】を使っていないということだ。
そして、うちの両親どもはニコニコとしていた。
……たく、この技を使うっていうことは知っていたのだろう。
「な、何を!!」
「悪いが、あんたらにこの積荷を渡すつもりはないから……さっさとどっかに消えてくれないか?」
そう言う、俺は再度戦闘態勢を取った。
まぁ、この人数なら傷一つだけで何とかなりそうだけど。
そう思った瞬間に【チリン】と鈴の音がなったと思うと、地面が波打った。
俺の周りにいた盗賊は大きく跳ね飛んだ。
『まったく、そんなことだから恋奈様が心配するんですよ。全く……』
もう一度、鈴の音が聞こえ足元から声が聞こえた声は一匹の猫だった。
そう、母さんが肩に乗せていた一匹の猫だった。
そして、この猫が言葉に驚いていた。
懐かしい名前が……
「もしかして……錫なのか?」
『いかにも錫ですよ……先ほど会った時に思い出して欲しいものですね』
あの引っ掻きはそれ相当の恨みだったのか……
だけど、成長してないというのは驚いたけど。
「……まてよ。お前がここでこの技が出せるってことは?」
『その反応は正しいかと……我が恋奈様は……』
そう言い終える前に頭上に無数の光……白色の光が空を埋めるほど展開していた。
それを見た俺と錫は大きく溜息を吐いた。
こんだけの威力の設置魔法を展開できるのは知り合いに一人しかいない。
「エリシア!!」
『は、はい!!』
俺の言葉を汲み取ってくれたにおか後方の馬車に移動して【白色防壁】を展開。
同じように手前の馬車には俺が防御壁を展開した後に、その光は地上に降り注いだ。
そのまま、地上に衝突と同時に爆発が起き……その周囲はどうなったかは大体は予想できるだろう。
大量のクレーターが出来上がり、盗賊が倒れていた。
久々に見た……【聖なる流星】
【聖なる流星】
固定式の魔法で頭上に大量の魔力素(起爆源)を生成したあとに敵に降り注ぐ魔法である。
ちなみに殲滅戦には最大の効果はあるだけと言っておこう。
『流石は、恋奈様です。激おこですね』
「お前、なんで冷静な判断ができるんだ!?」
そう言いながら俺は防御魔法を展開して必死に耐えているっていうのに。
そして、呑気に欠伸なんかしているんだが……
『けど、恋奈様は貴方に会うことを楽しみにしておりますからね』
「……数年ぶりに会うのだから俺の方も楽しみだけどな」
『泥沼にならないことをせつに願いますけどね』
猫の姿で苦笑いされると複雑なんだけど……それに何で泥沼化するんだ。
そんなこと考えてると攻撃が終わっていた。
俺とエリシアは魔法を説いた瞬間。
「かーーーーーーーつーーーーーーーーーーーやーーーーーーーー!!!!」
そんな声と同時に勢いよく後ろから何かか思いっきり体当りされた。
そして、受身を取れず顔面から倒れた。
「あ、かーくん!?」
『マスター!?』
近づこうとしたが、数歩前で停止した。
それは、エリシアとしても同じであった。
「かつやかつやかつやかつやかつや……」
ぶつかってきた子は背中を思いっきり頬摺りしていた。
周りから見てる人からは忠実な犬がご主人様が見つかって勢い余って押し倒した図であろう。
『恋奈様……そろそろ宜しんじゃないでしょうか?』
呆れてみていた錫が制止に入ったが……
「いやだ!! 数年ぶりに克夜似合うんだよ? 止めるなんて無理だよ!!」
『そうですか……仕方ないですね』
『そこは諦めないで!!』
その二人の二人のやりとりにしびれを切らしたエリシアは恋奈に近づいて引っ剥がした。
はされた恋奈はジタバタと暴れているが、流石はゴーレムだ。そのくらいの暴れ馬でも簡単に押さえ込んでくれる。
『マスターが困ってます。それと落ち着いてください』
「かつやー」
『恋奈様、一度落ち着くことをお勧めします』
使い魔2体になだめられてからしばらくして……
「すまなかった……久々に克夜に会えたのでつい……」
「まぁ、転入初日に曖菓にも同じことをされたから……」
そう、転入初日に教壇横で挨拶しようとした瞬間に曖菓が抱きついてきたのだ。
その後、教室やら隣のクラスは大騒ぎで逃げ回ることになったのだ。悟ともその時に悪友になったのだ。
「あーちゃんもお久しぶり~」
「れなちゃんも元気そうだね」
そう言いながら喜びながら再開していた。
元々はオレが住んでいた場所での友達だからな本当に嬉しんだろうな。
二人で抱きつきながら再会を喜んでいた。
そして、そのあとは何事もなく村に着くことができた。
恋奈が来た理由は俺の両親の手伝いということだ。
「その手伝いの間はその村の宿で寝泊りするよてだからよろしくね」
『恋奈様共々、よろしく頼みます』
そして、村での引き継ぎも終わり、村での実習うが始まったのである。
今回は新キャラというか一章のラストで出てきた子ですね。
どうなっていくのかはまだ秘密です。
ここまでお付き合いしてくださりありがとうございました。