表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間ですか? いえ、人外(ゴーレム)です  作者: 毬藻
一章:出会いと学年大会
2/7

第二話:練習と暗躍? 

手直し版です。

それではどうぞ。

 そして、次の日に俺と曖菓は俺の家にて作戦会議を行うことにした。

 その大会まで一週間を切っていいる。


「そう言えば昨日聞き忘れていたんですけど、使い魔の使用制限ってないのか?」

 俺が出した紅茶を一口飲んだあとで聞いてきた。

 曖菓もテーブルに座って紅茶を飲んでいた。

 同じように紅茶を一口飲んだあとカップをテーブルに置いた。


「その前に、使い魔の扱いの方が聞きたいんだけど?」

 この国に来てまだ1ヶ月程度しかたってないので状況が掴めていない。

 実は、使い魔の扱い方は地域や国によってかなり変わっている。

 あるところでは【神】の使いとして崇め居る場所もあれば【奴隷】の様に使う所も存在しているのだ。


「この三国は【其の物のある姿の様】ってことかな? つまり、【人型は人のように動物は動物の様に】って考えればいいよ」

「例外としても存在するって考えればいい?」

 俺の言葉に曖菓は頷いてくれた。

 俺の隣で座ってエリシアも納得していたようだ。

 簡単に言えば【人の姿でも動物の扱いするものも居る】と言う事だ。


「了解。それで、大会の話に戻すとして曖菓お願いして良いかな?」

「良いわよ。まずは大会のチームは三人までそして、使い魔も一人として数えられる」

 テーブルにレポート紙をカバンから取り出して書き始めた。


「使い魔って全般ですか?」

「うん、それと3人の持ち点が合計で18000点まで。てか、振り方にするかはチームで決めても良いってことね」

『なるほどです。私も入れるとしたらマスターと私は前衛で持ち点は4000ぐらいで良いと思いますよ』

 その言葉に、曖菓は驚いていた。

 っていうか、俺のそれが良いかなって思っているんだけど。


「ちょっと待って、それじゃ直ぐに……」

『曖菓さんは知ってるんですよね、マスターの(スキル)を?』

「えぇ、全ての魔法を無効化にするやつでしょ。小さい頃に何回も見たことあるから……」

『それだから大丈夫。石動(ゴーレム)の特徴は硬さですよ、それに頑丈さなら誰にも負けないです』

 そう言って、力瘤(ちからこぶ)を作ろうとしていたが出てこなかった。

 しかし、曖菓の顔から不安の様子は消えてなかった。

 因みに、無効化の能力はエリシアの方も使える。

 無効といっても属性の相殺の方であるが。


「このHPって毎試合で変更は効くの?」

「え? それは大丈夫だよ、試合の前までに変更は可能だから」

「なら、最初に俺とエリシアに5000を振ってから。その様子を見るって言うのはどうかな?」

 俺の言葉にも驚いていたが暫く考えてそれで許可してくれた。


「基本的な魔法は制限なしだよ」

「それじゃ、思いっきり暴れちゃいましょう」

「あはは、そうだね」

 そういって、エリシアは席を立った。


『では、亜空間を開きますのでそこで練習をしましょう』

「「うん(おう)」」

 その声と同時にエリシアは亜空間を造り三人はその中に入った。

 ちなみに、曖菓はこの魔法のことは知っている、この家系のことを知ってるのだから東山ということか?


『では、今回は曖菓さんの実力を見たいのでマスターは曖菓さんに指輪を貸してあげて下さい』

「これって、マスター認証者以外でも大丈夫なのか?」

『はい、魔法のプロセスとは違いますので簡単に言えば貯蔵する魔力を渡すって考えれば良いと思います』

「なるほど」

 そう言って、曖菓に指輪を渡した。


「なんか、結婚式の指輪の交換みたいだね」

『はいはい、そんな馬鹿なことを言ってないで早く終らせて下さい』

 遠い場所から大きな声でエリシアが叫んだ。

 あいつ、かなり目が良いのか。ここから10m(メートル)は軽く離れているんだけど。

 いや、目ではないな耳だな。

 曖菓は指輪を嵌めて、ワンドを展開した。


『防御の強度から見ますので砲撃型の防御を作ってください』

「分かった!!」

 そう言うと、エリシアの足元から虹色の魔法陣が産まれてきた。


『時の龍よ我が声に応えよ。全てを付属し今解き放つ力とならん!! フォーラトリエの遣いにより・・・・・・』

「行き成りその魔法か!?」

 虹色破壊光砲(エリシア命名)を撃つ気満々であった。

 全属性型の魔法砲撃だ。

 そして、曖菓の方を見ると唖然とした。


「に、虹色の魔法壁!!?」

『……美月家の人なら当然だと思いました』

「私だって、それなり血を受け継いでいるんです。使えないとおかしいでしょ?」


虹色破壊砲(レインボーディスバスター)!!』

慈母(アフェクショネイトマザー)!!』


 次の瞬間、二つの魔法がぶつかり合い爆発を起こした。

 爆発的な魔力を使う『虹色破壊砲(レインボーディスバスター)』の威力は伊達じゃなかった

 だが……


『……防ぎきりましたね』

 徐々に爆炎が晴れた。

 そこには、一人の少女が防壁を展開しながらたっていた。

 ただ、k息は上がっていたけど。


「私だって『美月』の力を受け継いでるから」

『……確かにですけど…もう一つのは使う気はないんですね?』

 その言葉に曖菓は驚いていた。

 そのまま、ペタンと床に座ってしまった。


『……ですけど、それだけの力が使えるのでしたら大丈夫ですね』

「え!?」

『マスターには聞こえてないですし……けど、その事を伝えるのでしたらご自身で言ってください。私が言うのは反則だと思いますから』

 そう言って、エリシアは曖菓に手を伸ばした。

 そして、その手を持ち立ち上がった。


「けど、克夜くんは」

『えっと……』

 そう言って目線をそらしていた。

 曖菓もその目線を向けると…

 氷漬けになっている克夜がいた。


「え? 何で!?」

『マスターは水属性の相殺を忘れていたみたいですね』

「あ、あはは……そ、そうなんだ」

 その後、二人が氷を溶かして事なきを得た。

 三人が次元を出たとき両親が帰ってきていた。


「そう言えば、今回は時間制御してなかったな?」

『あれは契約者とではないと入れないので……ある意味で愛の巣です』

「いや、その理屈は絶対におかしいから!!」

 俺は小さくため息をはいた。


「あなた達は大会の方は順調なの?」

 その後、すぐに両親も帰ってきた。

 俺の両親が曖菓も夕食に誘い、母さんは鼻歌交じりで料理を作っていた。

 食卓のテーブルには母さん以外の全員がいた。


「大会って今度ある魔法大会だろ?」

「そうそう、今回の大会は三カ国の王と王妃や姫が来るって話が出てるからな」

「はぁ!?」

 何でこんな大会にそんなお偉いさんが見学に来るんだ?


「理由としては将来の引き抜きやらなんだと思うがな」

「引き抜きって……戦争はしないんだろう?」

『多分ですが……他の三カ国以外の防衛だと思った方が良いですか』

 エリシアの言葉に父さんは頷いた。


「三国は今は平和条約を結んでいるから内部での事はないが」

『その分、外部からのってことですよね?』

 その言葉に父さんは再度頷いた。


「けど、そんな心配しても始まらないし、楽しんでおいで」

「まぁ、楽しむは楽しむんだけど、他にも負けられないものがあるからね」

 その言葉に父親は驚いたけど。直ぐに柔らかい微笑んでいた。


「そっか、それを踏まえて楽しんでおいで」

 それが親から僕達にかけての激励の言葉だった。



○●○●



 話は変わり、豪勢な屋敷の豪勢な個室の一室に女性と男の子がいた。

 良く考えたらある意味で危ないと思うのだが。


「ラシャ、あの二人に関しての情報は集まったのかしら?」

 女性は鏡面に座りながら聞いてきた。


『女性の方の情報は簡単に集まりました。それなりに面白い子でしたよ』

「面白い?」

 その言葉に興味をそそられ聞いてきた。


『美月家の血を正当に引き継いでますがもう一つも引き継いでますね』

「…もう一つ?」

『はい。【深月(みつき)】です』

「深月ですって!?」

 その言葉に驚いていた。


『はい。影の方の名前も受けつでいますね。両親の関係も良好ですがもともと転勤族ですがこちらに転校をしてからは落ち着いていますね』

 深月……美月けと並ぶ強大な力を受け継いだ家系。

 簡単に言うであれば美月は【光】の属性とあれば深月は【闇】になるのだ。

 だが、この世界に受け継いです闇魔法は【深月】の直系と分家にしか受け継いでいない。


『だけど、彼女は【深月】の力は学園に入ってからも使用したことがないみたいですね』

「使用したことがない? 学園に入ってから一度も?」

『はい、主に使っているのが美月の魔法が殆どです』

 その言葉に少女は笑みを浮かべた。

 少年が今まで見たことない心底嬉しそうな笑みを浮かべて。


「それで、もう一人の方は?」

『それが、【何も出ませんでした】』

「…どういう事ですの?」

 女性は後ろを振り返らずにもう一度男性に聞き直した。


『はい。(そめらぎ) 克夜(かつや)に関する情報が全てブロックされているのです』

「全てと言うと?」

『保護レベルが三国の最重要機密(トップシークレット)として扱われています』

「なんですって!!?」

 その言葉に女性は驚いていた。

 それはそうであろう学園のサーバーの機密部分でもこの男性からすれば足跡を残さずに閲覧出来るのだ。

 だが、その男性でも覗くことができないほどの機密で守られているのだ。


「あの転校生、何者なのだろうか?」

『今の時点では何とも、ただ簡単な部分だけなら閲覧が可能です。表でも少し探りいれてみます』

「そうね、お願いするわ」

 そして、男性は一例をすると部屋から出ていった。


「まぁ、良いでしょう。こちらには【古種:火龍】がいます。どんな作戦で来ようとも負けませんわ」

 そして、高笑いが屋敷中に響いたという。




●○●○



 そして、無事に何事(?)もなく大会当日を迎えることができた。

 いや、無事ではなかったな…

 嫉妬狂った生徒が俺に対戦を申し込もうとしたのだ。

 だが、今回の大会登録している奴に対戦を申し込むとペナルティが加算されるのだが。

 それでもお構いなく対戦を申し込む俺の学園を改めて驚くよ。


「そこまでして【優華の姫】と組みたかったんだと思うぞ?」

 開会式前に二人は闘技場前の自動販売機に買い物に来ていた。


「今日が開会式だし対戦できるからな」

「全員がマジで俺を潰そうと考えてるからな」

 そう簡単に遣られる気はないんだけど。


「そういえばお前は何処の会場だ?」

「うん? 確かブロックFのフロアG-17番目だったか?」

「俺らはブロックDのフロアA-129番目だな」

「うまくいけば準決勝には当たるって計算だな」

 冊子を開き予定表を見た。

 この大会は約一週間ほど毎日行われる。

 だが、ここで一つ疑問が舞台での大会が一週間で終わるのだろうか?

 たださえ、この学園の規模と人数を考えると不可能なこと思うのだが?


「なぁ、大会の一日目ってどうやって全部終わらすんだ?」

「そっか、お前は知らないんだったな。次元と時間のズレを作るんだ」

 その言葉で何となく理解した。

 エリシアが使ってくれたあの魔h……(ry


「ちょいまて!! 時間魔法は…」

「それ専用の魔道機が存在するんだ」

 時間魔法は本来はこの世界には存在しない。

 昔なら存在していたかも知れない。(現にモンスターで一人はいるので)


「さて、そろそろ時間だ」

 飲んだコップをゴミ箱に入れ二人はその場所を後にした。







 そした、開会式が始まった。






「今回は三国の王や王妃そして、姫達が来られている」

 そう言うと高い場所で三国の王や王妃そして姫が二人と王子が一人立ち上がった。

 それぞれが堂々と俺らを見ていた。


「ん?」

 その時、俺に向けて視線があることに気がついた。

 目線的には上の方からだ。

 そして、場所的には。


「!!?」

 その本人も気がついたのかいきなり目をそらされた。

 その動作からしてバレバレあんだけど。


「「「これより、学年別魔法大会を執り行う!!!」」」

 国王三人の声が響き大会が始まった。








 俺と曖菓は、会場から一旦出るためbにロー化を歩いてると。


「貴方が皇 克夜ですわね」

 声が後ろから聞こえ振り返ると煌びやかなドレスを身にまとった女性と護衛の騎士だろうか二人後ろにいた。

 そして、その女性こそがさっき見ていたその人だった。


「ソルビルト王国の姫様!?」

「ソルビルト王国の姫『フィーナ姫』様であられるぞ」

 側近にいた兵がそう告げた。


「ふ〜ん、確かに『美月』の加護があれば良い所までいけるかもしれないけど優勝は無理だともうわ」

「そんな事は!!」

 曖菓が何か言いそうだったっけど手を出しそれ以上の言葉を遮った。


「確かに厳しいかもしれないけどそれでも全力をだしだけですので……それでは失礼します」

 そして、一例をしてその場をあとにした。

 しばらくして会場の外に行くと。


『二人共出てきましたね』

 外にエリシアが立っていた。

 そして、その姿は俺と初めて会った時と同じ軽装備の甲冑になっていた。

 家に居るときは基本的にジャージ姿なのだが。

 本人曰く、


『これが一番落ち着きますから』


 とのことだ。

 これ以上のことは言わないようにした。


『それにしても出てくるのが遅かったですね……何かあったんですか?』

「ちょっと…な。それよりそろそろ試合時間だろ?」

『そうでした!! お二人共、早くいきますよ』

 エリシアは嬉しそうに歩き出した。

 俺は少し考えて……


「エリシア、ちょっと一回戦の作戦だけどお願いしたいことがあるんだ」

『何ですか?』

 そう言って、二人に小さく耳打ちをした。

 最初は二人は驚いていたがエリシアに至ってはみるみる内に笑みを浮かべていた。


『確かに戦闘回数は減りますね。その分、最後では対応させそうですよ?』

「けど、最後の対戦する予想のチームって」

『……あそこのチームですから無意味ですけどね。では、それでいきましょう』

 そして、三人は会場の方に向かった。

閲覧ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ