視覚障害者が遊べたゲーム ~リズム天国 ミラクルスターズ編~
どうも、視覚障害者作家のみずがめです。
今回はSwitch用ソフト「リズム天国 ミラクルスターズ」の話をします。
人気シリーズのゲームだから紹介したいわけではありません。
久々にゲームをする感動をくれたので、その感想を書きたくなったのです。
まずは「なんでゲームしてるだけで感動するの?」という疑問について説明しますねー。
私は子どもの頃からゲームが大好きでした。
誕生日に毎回「ゲーム買って!」と親にせがむくらいには。
しかし高三の12月。目の病気を発症してしまいました。
最初は残った視力でゲームを続けていましたが、段々と悪くなっていき、最終的には文字が読めなくなり断念。
最後にやったゲームは「パワプロ13」か「ひぐらしのなく頃に」だったか……(どちらもPS2)
パワプロはボールが見えなくなり、打者はできなくとも投手ならなんとなくでできるやろとやっていたけど、それも難しくなって断念(ギリギリまでマイライフで投手育成を粘ってた)
ひぐらしも画面におでこをくっつけて目が痛くなりながらも文字を読んでプレイしていましたが、その文字も次第に読めなくなって断念(後に妹に読んでもらって完走)
そんなわけで、見えないのでゲームを引退してしまいました。
盲学校に通った時にゲームをしている子がいましたが、自分の視力じゃ無理だろうなと諦めていました。
それはずっと。最近まで当たり前に仕方がないものだと思っていました。
そんな時に「リズム天国 ミラクルスターズ」の情報が舞い込んできました。
どうやら今回のリズム天国は視覚障害者でも遊べるらしい。そんな情報が、発売前から視覚障害者界隈で噂になっていたのです。
「え、それって私もゲームをプレイできるのん?」と半信半疑ながらも、ちょっぴり期待してしまいました。
ということを妹に話してみたら、「私のSwitch貸してあげるから、実際にやってみたら?」と提案してもらいました。
そして発売日から数日後。ダウンロードしてもらったSwitchを貸してもらいました。
起動した時に、いきなりどれだけ読み上げてもらうかを決めることができました。
なんという配慮! 私は「ありがてえ~」と思いながら「たくさん読む」にポチッとボタンを押しました。
コントローラーのボタンを押す……ただそれだけのことで感動したのは良い思い出です。
読み終わるとリズム天国の音読ちゃんが「ピピッ」という声とともに教えてくれる。
次にボタンを押すタイミングもわかってストレスがありませんでした。
このストレスがないというのが視覚障害者にとって重要なのです。
見えないというのは、基本的にどんな状況かわかりません。
画面に出ている文字を全部読んだのかどうか。ただそれだけのことでも判断できないのです。
そこへの配慮……本当にありがてえ!
制作者の方々への感謝が絶えません。本当にありがとうございます!
そして、いざステージが始まると。
「状況を説明しますね」と言ってくれて、シチュエーションを教えてくれるのです。
どうやってプレイするかだけでも教えてもらえたら助かるのに、どんな様子なのかを教えてくれる……。
おかげで状況のイメージがしやすかったですね。イメージできるかどうかだけで楽しさが段違いですよ!
「あなたは犬です」と言われた時は笑ってしまいましたが(なんのゲームかは実際にやって確かめよう)
もちろん、画面をちゃんと見ている人と全く同じわけにはいきません。
それでも、自分の頭の中にゲームの世界が広がっていくのが嬉しかったんですよね。
久しぶりにちゃんとゲームを遊んでいるという感覚。
その感覚が懐かしいというかなんというか。とにかく感動してしまったのです。
見えづらい私でも遊べて、オールクリアを達成できました。
というわけで、妹にSwitchを返却して、Switch2を購入して改めてプレイ!
強くてニューゲーム気分を味わいながら最高評価を出す……最高の気分だぜ!(一発クリアとは言ってない)
やり込み要素のあるリズムRPGのビートスペルにはまっちゃったりなんかして。久しぶりにゲームを遊べて大満足でした!
……と、ここまでが私の勝手な感想でした。
「リズム天国が楽しくて良き」ということをX(旧Twitter)でポストしていたら、ここまでアクセシビリティに力を入れるようになったきっかけの一つが視覚障害のある小学生が任天堂に送った一通の手紙だったのではないかと教えてもらいました。
その男の子は、「リズム天国は、見えない自分でもみんなと一緒に楽しめるゲームです」と感謝を伝えるとともに、「これからもリズム天国を作ってください。そして、視覚障害のある子どもたちも、みんなと一緒に楽しめるゲームをもっと作ってください」と、そんな思いを手紙に込めたそうです。
感謝を届けたいと手紙を送った男の子。
そして、届けられた思いに応えてくれた任天堂の制作者の方々。
前作のリズム天国も、ゲームそのものは見えなくても充分に楽しめるゲームだったそうです。
ですが、今回の新作はゲームを始める前の設定から、読み上げ、状況説明、振動、お手本映像まで、とても配慮された作りだったと思います。
「見えない人も、最初から最後までみんなと一緒に楽しめるように」
男の子の手紙がきっかけだったかまではわかりませんが、制作者の方々からそんな気持ちを感じずにはいられませんでした。
はい。これにて私の感想は終わりです。
ビートスペルで全ステージ星5を達成したり、表面のステージで全部最高評価を取ったりしましたが、私のゲーム人生は再開したばかりなのです!
全てのゲームをすることはできないでしょうが、またこういった視覚障害者でもできるゲームがあれば積極的にやっていきたいですね。……せっかくSwitch2を購入しましたし(痛い出費だったぜ)
気持ちのまま書き殴ったものを最後まで読んでくれてありがとうございました!
また機会があればゲームの話をするかもしれません。その時はお付き合いいただけたら嬉しいですぞ!




