プロローグ
我が名は黒守。
時空により生み出され、世界を守ることを使命とする存在。
我が能力は能力生成、時止め、加速、巻き戻し、過去を見ることさえ可能だ。
そして今、世界は真っ白に包まれ消滅へと向かっていた。
「時よ、止まれ、そして、巻きもどれ」
黒守が呟くと世界は逆再生するかのように元に戻る。
止まった時の中で黒守は爆発の中心へと向かう。
そこには、一人の青年が頭を抱えうずくまっていた。
周囲には大勢の人が囲むように倒れており、魔力の残滓から恐らく自殺したと見れる。
過去視を用いることで、直前の白い世界は彼によるものだと知る。
そして、彼だけでも助けることを決める。
その後、自身の持つ心臓とは別の、魂に繋がる核として使える1束の黒い毛の様なものを青年の白髪に合わせてつける。
黒髪に自身の魂を移動させ、青年の魂の内側にあるこれから発動しようとする魔法の源に接触し、時魔法を使う。
「停止………そして再生」
能力は封印したまま停止された世界を動かす。
それにより世界全体に白が広がることはなくなる。
しかし、一度消えた部分はもう戻らない。
もうすでに死んでいる人々を含め大勢が消滅することとなってしまう。
初めて書きます。誤字や矛盾、疑問などがあればどんどん言ってくれると嬉しいです。それと、読んでくれてありがとうございます。