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鑑定スキルを駆使し、世界最強の戦力を作り上げる  作者: 城峰朝久
第1章 立志
5/6

撤退戦

 

 リリーさんが助けを呼びに行ってから数分後、狼王(ウルフキング)が突っ込んできた。これが、戦闘の合図になり死闘が始まった。件の狼帝は戦闘に加わらず、後方に控えていた。そのため、戦闘は楽になると思われたが、配下の狼王と多様な下級魔狼が意思統一して戦闘を繰り広げ、戦線を維持することしかできなかった。狼帝に一撃を与え怯んだところに撤退戦を仕掛けるという東証の計画は頓挫してしまった。


「これは賭けかもしれないが、最大攻撃を合わせることで間隙を作り、その隙に安全地帯に逃げよう。」

「狼王はどうするの」

「それが賭けでしょうね。あれの出方は臨機応変に対処するしかないでしょう。」

「3秒しか持たないぞ」


 数秒のうちに作戦会議を終え、行動を開始した。

 アベルさんは最大火力の技のために溜をつくり、ジルさんアンジェさんは魔法の詠唱を始め、ガスさんは挑発を使った。4人は阿吽の呼吸で死地の中でも連携を維持していた。ガスさんの挑発により、3人についていた下級魔狼と狼王の目標を変えることに成功し、3人の隙を作ることに成功した。

 挑発されたモンスターを鑑定してみると、ステータスの下に状態という項目が新たに加えられ、「挑発」と書かれていた。


 ガスさんは圧倒的多数に対して防戦一方で押し込まれるも盾を巧みに使い、宣言通り3秒を耐えきった。

「よく耐えてくれた。」

アベルさんは、最大限の溜を開放して横薙ぎを放った。剣の間合いを無視した広範囲攻撃で剣圧が見えない刃としてモンスターを切り裂いた。

 ジルさんは、安全地帯(セーフゾーン)に向かって炎の壁で道を作った。こちらまでその熱波が伝わってきた。魔物たちは近づくことを躊躇しており、相当の熱量であることがわかる。しかし、すぐにその暑さが和らいだ。

 アンジェさんが、全員に継続治癒とステータス強化を治癒魔術と付与魔術を組み合わせて発動していた。鑑定してみると、


名前:テオ

スキル;鑑定Lv.2(+アクセス権限を獲得(一部のステータス・スキルの正体を可視化))

ステータス:攻撃力  11(×10%)

      防御力  11(×10%)

      俊敏性  27(×10%)

      魔力   55(×10%)

      魔力耐性 16(×10%)

装備:なし

特徴:知のアクセス権限を獲得。???????X(+Y)%の未来。

状態:熱耐性付き継続治癒(治癒魔術)。ステータス強化(付与魔術)。


と示された。


 鑑定を使えば、自分が受けた魔法の有無や効果も知ることができるとわかった。正確な情報を知れることで、正確な判断ができると思った。


 

 

 4人のおかげで、奥の安全地帯に撤退できるように、魔物たちの間を穿たれた。魔物とたちが怯んだ間隙をつき、一気に魔物たちを抜いて、奥に撤退することができた。


 一同、危機を脱したことで、息を整えながら安全地帯を目指した。テオは、初めて死の危険を感じた反動からか、はたまた、黄金旅団が絶体絶命の危機を打破したことからか、このまま安全地帯まで逃げ切れると感じていた。


 しかし、この撤退戦はそんなに甘いものではなかった。


面白そうと感じたらブックマークと高評価お願いします。


執筆活動の励みとなります。




皆さんの意見を作品に取り入れようと考えています。


ぜひとも意見を頂戴したいと思います。

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